クッキー
のんびりとした休み時間
今日も今日とてとなりの席の
神川さんは話し掛けてきた。
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「クッキーって素敵よね?」
「おやつ時にあると嬉しいよな!」
「それはもちろんなのだけど…」
「ん?」
「軟らかいものを手でこねて、温めたらカチカチになって素敵よね?」
「相変わらず間違っては無いからたちが悪いな!?」
「立ちが悪いのは大変ね!」
「そこだけ抜粋するな!?」
「秋兎くんは何クッキーが好き?」
「ん~…チョコチップかな?」
「あら、かわいい…じゃあ今度作ってくるわ」
「いいのか?」
「もちろんよ。」
俺も何か作るか…
「秋兎くんはベッドで横になって天井のシミを数えてたらいいわ。」
「何をする気だ?」
「ナニをする気よ?」
「なぜ、クッキーからそんな話題に…」
「俺も何か作らなきゃなとか考えてる気がしたから」
「お前、やっぱりエスパーなんじゃないか?」
「違うわよ…私がエスパーならこの学校大変なことになってるわよ?」
「確かに!」
「…納得されるのも少し#寂しい__感じる__#けど…」
「何かルビがおかしくないか?」
「気のせいよ?…ちなみに私がエスパーになったら何をやると思う?」
「ん~…透視とか?」
あれだよな…少年漫画のお約束だよな。
「そうね…でも、多分すぐ飽きるわね私。」
「そうなのか?」
「だって、達成感がないもの。」
「な、なるほど?」
「私なら…そうね」
舞は休み時間終了ギリギリまで目を閉じて熟考し
「私なら性別を変えるわね。私と秋兎くんの。」
「お前を男にしたら大惨事だろうな!?」
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