冬花ちゃんは尾行する

こんにちは、引き続き冬花です。

私は兄ちゃん達を尾行してます。

サングラスに帽子にマスクです。



「暑い…」


正直暑いですがそれどころじゃないです。

兄ちゃんが浮気してます!

舞さんとゆう美少女彼女が居ながら!

…でも、兄ちゃんはその辺しっかりしてるはず

なんだけどな…まさか



「これが倦怠期?」


聞いたことがあります

倦怠期の男女は出張先で…えっ…なことするらしいです

ドラマで見たので間違いありません!


「た、確かに遠目でも神埼さん可愛いな」


ちっちゃいです。

150あるか無いかくらいです。

お人形さんみたいです。


そんなことを考えていると目的地のデパートに着いたようで


「入っていった…よし!」


もちろん尾行します!



ほどよい混み具合のデパートを二人っきりで

歩いてる…ふぅ~ん


「本格的にデートじゃん?」


さっきから楽しそうに話してるし?


「写真でも撮ってやろう…」


私は舞さんに提出するためにパシャリとシャッターを切った


「あれ?」


神崎さんがいない?


「だれ、君?」


私はその声に驚いてスマホを落とすと

横から手が延びて…って!?


「神埼さん!?」


「あれ?ボクの事知ってる?」


「どうした神埼さん…急に消えたらビックリするぞ?」


ビックリで済むんだ兄ちゃん…


「この子がボクらを隠し撮りしててさ」


「なに?……おい、あんた顔見せろ」


やば…兄ちゃん怒ってる!

に、逃げるか…



「はい、これこの子のスマホ」


「ありがとう神埼さん…ん?」


「どうしたの?」


「これ、妹のスマホに似てるなと」


「そうなんだ?」


「君まさか…」


「ギクッ!」


まずい…バレた…コロコロされる!


「妹の友達?」


良かった…バカで


「そ、そうでぇ~す!あてぃし、えっと…春花!よろしくね!」



「うん、よろしく」


兄ちゃんが手を伸ばしてきた

初対面で握手を求めるとはやるね兄ちゃん!

たらしめ!


「って、騙されるか!」


私はマスクを剥がされた


「公共の場で兄ちゃんに脱がされた!」


「変な言い方をするな!」



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