こんな時間に見知ったお客と見知らぬ美人
こんにちは、凛です!
あぁ~…忙しかった!
すっごいお客様だった!
しかし、我等がんばった!
捌ききった!!
「ふっ…仕事終わりのコーヒーはうまいぜ」
「まだ、営業中でしょ?」
「大丈夫だって昼も終わったこんな中途半端な時間にお客様なんかあんまり来ないって」
「パパ知ってる?それはフラグよ?」
「男がおっ立てるのは息子だけで充分だ!」
「でも、その息子これから自立心が減っていくじゃない?」
「悲しいことを言うな舞よ…」
「まぁ、もう役割は終えたしね」
「まだ、分からんぞ?」
「あら、ママ以外とそうなるのかしら?まぁ…再婚事態は反対しないけど」
「まぁ、100%無いとは言えないだろうが…今は隠居中の息子だ…親より先に隠居するとは…」
「今更だけど娘の前よ?」
「そうだぞ?かわいい娘の前だよ?」
「パパに口説かれたわ」
「お、惚れたか?」
「おえ」
「パパは100のダメージを受けた」
「生憎そうゆう趣味は無いわ」
「俺もないから安心しなさい。」
そんな普通の会話をしていると
カランッと店のドアが開き
「お、いらっしゃいま…せ?」
あれ?俺は夢でも見てるのだろうか?
何か秋兎くんが可愛い女の子を連れて入ってきた
んだけど…しかも冬花ちゃんと一緒に
あ、あぁ!親戚の子かな?
夏休みだから遊びに来てる的な!
「や、やぁ秋兎くんいらっしゃい」
「凛さん、こんにちは」
「何だ、デートかい?秋兎くんも済みに置けないな~」
「初めまして神埼 巡です。」
例の美少女は俺丁寧に挨拶をしてくれた
おお、えぇ子や…
「めぐるちゃんね…初めまして、秋兎くんの愛人の神川 凛です。」
「誰が愛人ですか!?」
「何だ本妻にしてくれるのか?…でもごめんな…体は良くても心は母さんにしかあげられないんだ」
「両方、粗大ごみに出しますね?」
「普通に事件なんだが!?」
「凛さん…注文しても良いですか?」
いつの間にか席に座っていた冬花ちゃんは
手をしっかりあげてこちらにアピールした
「なんだ、別にタダでも…」
「ダメです!私達は今お客さんなので払います!」
「お、おお…分かった」
公私混同はしない主義か…俺なら笑顔で食べちゃうな
「君達も注文するかい?」
「じゃあ、俺はアイスコーヒーで…神埼さんは?」
「神埼でいいって…ボクもアイスコーヒーをお願いします」
ボクッ子か…低身長ボクッ子とはなかなかいい趣味をしている。
「分かった…冬花ちゃんはどうする?」
「オムライスとアイスコーヒーと食後にバニラアイスで!」
「ガッツリ食べるね!?」
食べ盛りなんだな
そんなことを考えていると
部屋で休んでいた舞が降りてきて…あれ?
ヤバくね?
「パパ、お客さん?」
「あ、あぁ…そうだよ?」
「呼んでくれたらいいのに…」
「べ、別に一人で捌けそうだったからな」
「無理しちゃダメ…って…ん?おや?おやおや?」
「どうした舞?」
「何か秋兎くんと冬花ちゃんの匂いがするわ」
こ、こわ!?
我が娘こわっ!?
「あと…何か可愛い子の匂いがするわ」
「もはや特殊能力だな!」
「…パパ、お客さんって秋兎くん?」
「さ、さぁ?」
「……私を呼ばなかったってことは秋兎くんが可愛い子でも連れてきたのかしら?」
「ギクッ」
「口に出てるわよ」
「いっぱい出てたか?」
「飲み込めないくらい出てたわ…さて」
舞はゆっくりと俺の横を通り抜け…
ば、バカな…油断してない俺の横を平然と横切るだと!?
お前はメルエムか!
ってそんな場合じゃなかった
俺が後ろを向くとすでに
舞は客席を見ていて
「あれは…神埼さん?」
「は、はい」
「三人で楽しくお出掛け…してたと」
楽しそうに話している三人を黒いオーラを出しながら
見ている舞を見て怯えてる俺は気を紛らわせるため
オムライスを作り
「ま、舞さん…アイスコーヒー三つお願いできますか?」
「四つよ…」
「え?」
「私も飲むから四つ淹れるね」
「ど、どうぞ」
舞は慣れた手付きでアイスコーヒーを淹れると
運んでいった…何とゆう娘だ…隙が全く無い
「いえ、好きはたくさんあるわよパパ」
「そのすきじゃないし心を読まないでくれ舞。」
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