夏休みの訪問者
のんびりとした夏休み
舞が帰ったのですこし暇だなと考えながら
テレビを見ていると家に着いたのだろう
神川さんは今日も今日とて話し掛けてきた
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「夏休みも終わるわね」
「そうだな…」
「色々あったわね」
「そうだな…」
「肉欲を満たしたり」
「BBQな。」
「裸体を観察したり」
「川行ったな」
「秋兎くんが太くて固いの咥えたり」
「お祭りのキュウリな」
「お腹にズンッて衝撃を受けたり」
「花火な。」
「冬花ちゃんに言葉攻めされたり」
「それはそうだな。」
「本当に色々あったわね」
「だな。」
「エロエロは無かったけど」
「キスしただろ?」
「小学生か!」
「お、おう」
「まぁ、大切にしてくれてるのは伝わってるし」
「そうだよ?」
「童貞だから仕方無いとも思ってるわ」
「くっ…はい。」
「それに、焦らなくて良い気がしてきたし」
「なるほど?」
「何かしらね…側に居るのが当たり前になった感覚ね」
「倦怠期か?」
「倦怠期って何かエッチよね?」
「そ、そうか?」
「倦怠期越えたらやっぱり盛り上がるのかしら?」
「あぁ~…どうなんだろうな?」
「股間が」
「股間が!?」
「盛り上がらないと出来ないしね」
「ま、まぁな?」
「雰囲気も股間も盛り上がらないと出来ない…ダブルタスクね!」
「う~ん…微妙に違う気がする!」
そんな会話をしているとチャイムが鳴り
「あ、すまんちょっと出てくる」
「冬花ちゃんは?」
「部屋で二度寝してるんじゃないかな?」
まぁ、ちょっと疲れが出たんだろ
そんなわけで俺は玄関に向かう
「はいはい、お待ちくださいな…と」
俺はインターホンの画面を見る
「…誰だ?…いや、待て…」
短めの黒髪にタレ目…どうしたんだ珍しい
俺は玄関を開けた
「どうしたんだ神埼さん?」
俺は目の前で暑さにうだっている
神埼さんに話し掛ける
「久しぶり…アキ君…あのさ…」
すこし照れたようにこちらを見る
神埼さんは何とか口を開き
「ボクと付き合ってくれないかな?」
と、恥ずかしそうに勇気を出した声で言った
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