蛇口

のんびりとした夏休み

暇をもて余しているのであろう神川さんは

今日も今日とて話し掛けてきた



「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「蛇口って素敵よね」


「あれ無いと今でもバケツで汲んでただろうしな!」


「それはもちろんなのだけど…」


「ん?」 


「形がエロいわよね?」


「ド直球やめろよ!?」


「いや、だって見てよあのフォルム!長くて太くて先から出るのよ!?」



「熱弁するな!」 


「私いっつも竿の所触るときドキドキするもの」


「竿とか言うなよ!?」


「まぁ、玉は無いのだけど…あぁでも小学校の時、ネットに入った石鹸はぶら下がってたわね」



「ぶら下がってたけど!」


「あれでも、バランス可笑しいわよね?ゴールデンボールでかすぎるわよね?」



「誰もそれを意識してねぇよ!?」


「私は意識してたわ!」


「誇るな!恥じろ!」

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