珈琲マシーン

のんびりとした夏休み

家で暇をもて余してるのだろう

神川さんは今日も今日とて話し掛けてきた




「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「珈琲マシーンって素敵よね?」


「うちも去年くらいから置いてるがあれで入れたら旨いよな!」



「それはもちろんなのだけど…」


「ん?」 



「最初の潮吹きがエロすぎて素敵よね?」


「…なんだって?」


「だから、最初の潮吹きがエロすぎて素敵よね?」


「当たり前のように同意を求めるな!?潮吹きなんかしとらんわ!」



そして俺は何を打っているんだ?

…今さらか


「いやいや、してるわよあの最初のビャッビャッビャ!ってやつ!」



「あ、あぁ!」


確かに家にあるのもなる! 

なんか最初にカップにお湯が…ビャ!って入るやつ!

あれでもたしか…



「カフェオレとかミルク系の時に牛乳を泡立てるためにお湯が出るんだよな?」

  


「やっと思い出したようね!」


「全然意識してなかったよ!」


「って訳で明日家に来て珈琲飲まない?パパが新作を作ったから試食もかねて来ないかって?」



「唐突だな!?」


「いつものことでしょ?」


「そうだった!」


こうして俺はいつものように唐突な舞に

明日会う約束をして

珈琲マシーンに向かった


「確かにビャッビャッビャ!してるな…」


と、変な納得をしてる姿を冬花に見られたが

俺は今さら気にしなくなっていた。

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