ピエロ

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話しかけてきた。




「ねぇ…秋兎くん」


「何だよ舞?」


「ピエロって素敵よね?」


「俺あれ怖いんだけど…」


「あら、そうなの?」


「某排水溝ピエロのせいで」


「はい、アキィ~」


「やめい」


「まぁ、ピエロ苦手な人は居るらしいわね」


「恐怖症って程ではないがな。…それで?」


「ん?」


「ピエロの何が素敵なんだ?」


「だって…」


「?」


「彼氏(ピ)が居ないとエロになるなんて素敵よね?」



「お前は彼氏が居ようとエロいけどな!」


「あら、本人に向かってエロいとはなかなか思いきった告白ね?」



「周知の事実だからな」


「羞恥の事実?」


「それは、早く気付いてくれ」


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