日記

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話しかけてきた。




「ねぇ…秋兎くん」


「何だよ舞?」


「日記って素敵よね?」


「あると便利だよな!」


「それはもちろんなのだけど…」


「?」


「空欄だったものがどんどん思い出で埋まっていくなんて素敵よね?」



「お、ロマンチストモードか?」


「私は日記になりたい。」


「いや、貝になりたいみたいに言われても!?」


「日記になって、毎日汚されたい」


「おいこら!思い出とか素敵なこと言ってなかったか!?」



「あら、汚れだって思い出になるのよ?」


「ま、まぁそうかもしれんが…」


「失敗とか悔しい経験も人を成長させるのよ?」


「確かに。」


「性交体験だけじゃ人は成長しないのよ。」


「…字が違うくないか!?」


「成功した性交体験は人を成長させるかも知れないけどね?」



「な、なるほど?」


「私はその為の努力を欠かさないわ!」


「良いことなのかも知れないが彼氏に堂々と言うな!?」



「彼氏以外の誰に言うのよ!」


「確かに!」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る