【欲】

のんびりとした休み時間

今日も今日とて

となりの席の神川さんは話し掛けてきた。





「ねぇ…秋兎くん」


「何だよ舞?」


「【欲】って漢字素敵よね?」


「まさにお前を体現したような漢字だよな!」


「あらやだ照れるわ。」


「おう!おおいに照れて反省しろ!」


【欲】の化身め!


「まぁ、何故【欲】が素敵かと言うと…」


「何だ?欲まみれだからだろ?」


「辛辣ッッ!それもあるけど…」ゾクッ


あるんだ…


「部首が素敵よね?」


「……あれ部首なに?」


「あら、知らないの?」


普通に不思議そうな顔された。

すみませんねぇ!


「あれは【あくび】よ?」


「【あくび】?ピント来ない…」


「人があくびしてる姿から来てるらしいわ」


「まんまだな!?」


「そうね。」


でも、それでなんで…素敵なんだ?


「谷に欠(あくび)で【欲】…うらやましい!」


「どゆこと!?」


「どんだけ、いいのよって話よ!」


「だから何が!?」


「おっ○いよ!」


「おっぱ○!?」


なぞに!?ホワイ!ダーニらない!


「いや、だって【谷】よ?」


「いや、【谷】だろうけど!?」


「【谷】で欠(あくび)する状況よ!?おっ○い枕よ!?」


そゆことか!!?


「やっぱり漢字考えた人、私の同士なんじゃ…」


「謝れ!」


「ちなみに秋兎くんも同士よ?」


「なぜ!?」


「だって最初に言ったじゃない?」


「ん?」



そんな変態発言はしてないはずだが…



「『まさにお前を体現したような漢字だよな!』って」




「言ったが…」


だから…なんだ…と?



「あれは遠回しに私のおっ○いで寝かせてくれって意味でしょ?」



「ちがわい!」



まだ!!!!

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