ボールペン
のんびりとした休み時間
今日も今日とて
となりの席の神川さんは話しかけてきた
「ねぇ…秋兎くん」
「何だよ神川?」
「ボールペンって素敵よね」
「固いからか?」
「それもあるけど」
やっぱりあるのか……
「先っぽが出たり入ったりして素敵よね?」
「あれまでそういう目で見れる神川を俺は最近すごいやつだと思い始めたよ……」
「あら、ありがとう。」
「皮肉ですよ?」
「ひき肉にしてください」ゾクッ
「グロイわ!」
「あとはあれねたまになかなか出なくても温めたら出てくるのも素敵よね?」
「うん。ごめんよく分からん」
「激しく擦ると温まって中のが出てくるのよ?」
「インクってちゃんと言え!」
「何かデザインもそう見えるし」
「やめろ!ボールペン使いにくくなるわ!」
「そう考えると暇な授業中も素敵に見えてくるわ」
「見えるか!ちゃんと勉強に集中しろ!」
「最近集中出来ないのよ……」
「寝不足とか?」
「夜の運動で疲れてるから寝れてるわ」
「じゃあ何で?」
「休み時間が待ち遠しいからよ。」
「っ……」
「秋兎くんは?」
「…………俺もかな?」
「あら、そう。」
やっぱりこいつはすごいやつです。
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