となりの席の変態さん

ハサミ

のんびりとした休み時間

今日も今日とて

となりの席の神川さんは話しかけてきた

「ねぇ…秋兎くん」

「何だよ神川？」

「ハサミって素敵よね」

「何だ！？猟奇的なやつか！？」

「違うわよ……」

「なんだ良かった」

そうだなって言った瞬間刺されるのかと……

「誰にでも股を開いて素敵よね？」

良かったいつもの神川だ。

「誰にでもじゃないんじゃないか？持ち主とか……まぁ貸したら確かにそうか。」

「つまりご主人のNTPしてたのね。」

「NTP？」

「寝盗られプレイ」

「軽くドン引きだよ！」

「軽くドン引きってすごい言葉ね……」

確かに支離滅裂ではある…でも何となく分かる。

(稀によくある)ぐらい意味が分からないが

何となく分かる。

「引くならちゃんと引きなさい！そして罵倒しなさい！」ﾊｧﾊｧ！

「ハァハァすんな！変態！」

「……」ｿﾞｸｯ

しまった！罵倒してしまった！

「ふぅ…やれば出来るじゃない！」

「出来れば出来たくなかったわ！」

「本当は直に聴きたいのだけど……」

「言えるか！」

「まぁ、その前に言うことがあるわよね。」

「何だよそれ？」

「……まぁ私が先に言うかもだけど。」

「？？？」

「…………鈍感童○。」

最後に不審な文字を打って神川は

スマホをしまってふて寝した。