筆箱

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話しかけてきた




「ねぇ……秋兎くん」


「何だよ神川さん?」


「筆箱って素敵よね。」


「……今回も意味がわからんぞ?」


「ご主人ので中をいっぱいにされてて素敵よね」


「真昼間だぞ?神川さん?」


「知ってるわよ秋兎くん?」


「なら控えようよ!?」


「あら?変な妄想でもしたの秋兎くん?」


「し、しとらんわ!」


「あらそう。……ところで」


「な、何だよ?」


「"さん"付はやらないんじゃないの?」


「前回のネタを引っ張るのか!?」


「引っ張る?……引っ張ってくれるの?」ゾクッ


「何をだよ!?」


「髪とか…?」


「引っ張らねぇよ!?」


「なら、リードを……」


「付けないって言ったよね!?」


「そう……付けないって言ったのよ?」


「うぐっ……」


「さぁ……呼んでよ?」


よ、呼んでいいのか!?

い、いやダメだろ付き合っても無いのに!



「このブタ!と呼んでいいと言ってるのよ!」


「分かったよ神川!」


一歩前進?

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