つけない

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話しかけてきた



「ねぇ……秋兎くん」


「何だよ神川さん?」


「ノートって素敵よね」


「グリグリされるからか?」


「今日は違うわ。」


「そうなのか。」


「真っ白だったのにご主人の思い通りに塗られるのが」



「ご主人って単語好きだな。」


「素敵じゃない?」


「よく分からん。」


「どう?ご主人さま?」


「誰がご主人さまか!」


「秋兎さま?」


「やめい!」


「なんだかんだ長い付き合いになってるしそろそろ……」



「な、なんだよ?」


「主従関係に」


「なるか!」


「首輪は?」


「付けません!」


「リードも?」


「付けません!」


「"さん"付は?」


「付けません!……あ」


「あらそう。」


「羽目やがったな……」


「ハメるのはあなt…」


「やめんか!」

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