消しゴム
のんびりとした休み時間
となりの席の神川さんは今日も今日とて
話しかけてきた。
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ神川さん?」
「消しゴムって素敵よね。」
「頭をグリグリされるからか?」
「それもそうだけど……」
そうなんかい。
「ご主人が間違える度に責任を押し付けるみたいにグリグリされてて……羨ましい。」
「グリグリ好きだな……頭でいいならしてやろうか?」
「是非!」
「是非!じゃねぇよ!そんなことしたら俺が悪いやつに見られるわ!」
「っ…そうねなら私がやるわ!」
「何でだよ!?」
「周りから悪いやつって視線を送られたいからよ!」
「視線でもいいのか!?」
「出来れば罵倒されたいわ!失礼な!」
「うるさいわ変態が!」
「……」ゾクッ
「ゾクッっじゃねぇよ!!?」
まったく………
「あのな神川……いくら休み時間でもこんなの見られたら流石にやばいんじゃ……」
「大丈夫よ。秋兎くん今どき休み時間はみんなスマホいじってるし…まぁ」
「「私達もだけどね(な)」」
もちろんすべてスマホでのやり取りである。
こいつも公衆の面前でこのやり取りを出来るほど
変態ではないのだ
LI〇Eすばらしい。
「まぁ……将来的には私はその域に到達するけどね!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます