となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

彼女は…

爽やかな木漏れ日が一番窓際の一番後ろの席の

俺に降り注ぐ。

学校生活史上最高の席を新入早々手に入れた俺は

欠伸をかきながら隣を見た。

神川 舞(かみかわ まい)

入学して一瞬で心を奪われた。

所謂、美少女と言うやつだろう。

薄く青みがかった長い髪

悪く言えば無表情

良くいえばクールな顔立ち

儚げな雰囲気

まるで漫画やアニメから出てきた様な人だ。

そんな彼女と隣の席になってから早1週間

休み時間になる度に話しかけられるようになった

正直最初は舞い上がった……そう最初は


「ねぇ…秋兎くん。」


「何だよ神川さん?」


「チョークっていいわよね。」


「まぁ便利だしな。」


「そうじゃなくて…」


そう彼女は……


「頭をグリグリ硬い板にこすられて羨ましい」


変態でした。

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