第3話 イライラが止められない

イライラが止められないことがある。今日のイライラを振り返る。


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朝から、どこか外に行くのも嫌だなって思いつつ、だけど、家にいるのは行き詰まるとわかっている。

こどもと朝ごはんを食べ、机を出して粘土をこねこね。ぼくも「自分の時間」を過ごしたいなぁ、と思う。いまの状況では、「自分の時間」を過ごしたいと言うのは無謀だとなんとなくわかってる。

パートナーが3週間近くつわりで動けず、家事育児の一切をやってきて、それでもなお「自分の時間」を過ごしたいというのもまた男性性が前面に出てくる。

そうした思いは、それを邪魔するものを疎ましく思う。こどもからの遊んでほしい声は、いつしか鬱陶しく思い、テレビを見ててくれる時間は唯一の休憩かとやりたいことをすると「楽しい」「もう少し」なんて欲望もでてきて、テレビが終わるとわたしの時間を切り替えるのに、大きなストレスがかかる。


今日はそうして切り替えられず、こどもが切り替え、水遊びをしたりして過ごしてくれていた。なんか嫌な音も聞こえるなぁと思っても見ないふりして(見るとイライラが増す)いた。

そのときだ。「水こぼれたー!!!」と泣きながらくる。

わたしの心は「あぁ、いまゲームしてる途中。終わらない」。こうしたことはこれまでも度々あり、ゲームをやめようと決意したこともあった。

このタイミングだった。やめるんだった。そのときにはすでに遅し。イライラが沸点にきて、汚れた部屋、水洗い場のぐちゃぐちゃ、もうすでにあらゆるものが疎ましく、荒れ始めている。


このときに起こす行動は、こどもの部屋を汚すものをきれいにするという名目で、やってることは「おまえだけ自分のしたいことして!」という怒りからそれを邪魔する、許さない行為に変わっていく。ものの扱いが悪くなり、ガチャンと鳴り響く音、行動が荒っぽい。これもまた、怒りで相手に言うこと聞かそうとしようとする、ハラスメントそのもの。


苦しい。子育ての楽しめない瞬間。いろんな思いが交錯する。そうやって表してしまう自分なんて。いつかDVに発展しないか。怖い。弱い自分がいる。辞めたい。だから、振り返り言葉にして、なるべくそのときの自分の心の声を吐露する。ああ、まただ。頭が痛い、頭が痒い。

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