第2話 目から汗が出る。

「目から汗が出る」


という表現で、多くの人が「涙」を連想させる。例えとしても十分に市民権を得てる。果たしてその言葉が正しいか、は置いておいてこの言葉がどのように使われているか、はたまた聞いたことないよと言われると、フッとあたまに爪をたててみる。かゆい。


Facebookで友人が『わが青春つきるとも–伊藤千代子の生涯–』という映画をみていた。

迫りくる戦争前夜の昭和初期を舞台とし、一人の少女が治安維持法下に国民の幸せを願い反戦平和の活動に青春をささげ、24歳の若さで生涯を閉じる。その生き方は、まさに「たたかい」である。


その投稿に、「泣いたやろ?」というコメントがつく。友人は、「なっ、、泣いてないよ。目から汗が出ただけやで」と返信する。


涙を流す、泣くことを何故隠すのか。

ポッと浮かんなのは、「泣くな!男の子やろ!」という社会の空気。そうなると、ツッコミは簡単。


「泣いてること隠して、強がるのめっちゃ男やん!!」


どんな自分の気持ちも素晴らしい。



参考文献:大前粟生著『おもろい以外いらんねん』

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