魔法使い、感じる

 僕は宿屋を出て大通りに出た。大通りは、店の準備で忙しくなっていた。あるところは店の前をほうきで掃いたり、またあるところは家の中から外へ品出ししていたりしていた。僕はその様子を少し面白く感じ微笑んだ。

 僕は路地の方に入り懐から手帳を取り出した。今僕が滞在している国『アルマース帝国』について書いてきたページを開いた。


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        アルマース帝国

他の国よりも長い歴史をもっている国。

古来こらいから、アレクドリア家が王族としてこの地を治めている。

また、歴史だけでなく文化も独自の発展を遂げている。

産業として、近隣の国や遠方の国にこの地で採れるダイヤモンドを売っている。


アップルパイがおいしい


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 僕はこの国の情報を今一度、確認をして懐のポケットにしまった。

 …いつ、おいしいアップルパイに巡り合えるだろうか。

 そんなことを思いながら、路地の奥へと足を進めていた。なんとなくだが、この道を真っ直ぐ行けばなにかあると感じたからだ。

 …なんとなくの感だが。

 しかし、時に感は馬鹿にならない。その感を信じたら思いがけない偶然が起きることだってa


「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

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