第2話 追放と、共和国行き

 家に帰ると..‥


「今日は、どこ行く?」

「う〜ん、私お風呂入りたい」

「じゃあ温泉行こうぜ!」

俺らは街にある、有名な温泉施設に行くことにした。

「ここだよな?」

「うん」

暖簾をくぐる。

男湯と女湯に分かれて、それぞれ入浴を楽しんだ。

「はあー気持ちいいなぁ〜」

と俺は独り言を呟いた。すると後ろから声をかけられた。

「ねぇ君って、さっき一緒にクエスト行った人?」

エリオットだった。案外体はがっしりしていた。

「あぁ、エリオットだよね」

「あはは、まさか温泉で再開するとは...まあいいか。ところで……君は、リンのこと好きなの?」

「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」

「そんなわけ、ないよ」

「ふぅ〜ん」

「そろそろ出るか……」

脱衣所に戻り、体を拭き服を着る。

「あれ?お前ら何してんだ?」

そこには、服を脱いだばかりのタクミがいた。

「おい!お前なんでここにいる!」

「なんでって、クエストで疲れた体を癒やしに来たんだけど...」

「けしからん、お前には美女が二人もおるやろ!温泉より、セクれ!」

「アホなこと言ってんじゃねえぞ!この野郎!」

そう言いながら、タクミに殴りかかる。しかし避けられてしまう。

「ちっ、避けたか」

「てめぇ、いきなり殴ってくるとはどういう了見だこらぁ!!」

タクミが怒った。

「おいおい、こんな公共の場で、C級の雑魚が喧嘩してるぞ笑笑」

タクミは更に怒った。

「なんだt...」

 目の前には、A級ハンターたちがいた。タクミは言葉を失った。そしてそのまま連れていかれた。

「あいつ大丈夫かな?」

「どうだろうね」

俺はみんなと別れ、喫茶に行った

「おかえりなさいませ、ご主人様♡」

「おぉ、ただいまメイサちゃん」

俺は今、メイド喫茶に来ていた。

「今日もメイサに会いに来てくれたの〜?」

「そうだよ、いつも可愛いからつい来ちゃったんだよなぁ〜」

「えへへ、嬉しいこといってくれるじゃないですか〜」

彼女はメイサ・カドカワという女の子だ。歳は俺と同じ18歳で高校の同級生だ。

彼女とは同じクラスだったので仲良くなった。

「あっ!またやらしい目で見てる...するなら、オプションで10万ゲルいるけど...?」

「金取るのかよ!?︎」

「冗談ですよ〜でも私の体に興味あるんでしょ?いいよ、好きにして♡」

そう言うと、俺の手を掴み自分の胸に押し当てた。

むにゅうっとした感覚が手に伝わる。

「ちょっ!」

「いいですよ、お触りなら...」

「いや、もう満足だからいいです」

俺は彼女の手を離す。

「残念……じゃあ、また来て下さいね♡」

俺は店を後にし、帰宅した。

次の日、ギルドに行くと受付嬢のアカリが声をかけてきた。

「昨日のドラゴンの件で、組織長が...」

「えっ?!あの組織長が...?」

「まぁとにかく急いできて!」

「分かった、行こう」

「こちらになります」

俺は組織の会議室に入った。中には、ボスと幹部たちが集まっていた。

「よく来たな、早速だが本題に入ろう」

「今回の一件で、我々の信用は下がっていく一方だ」

「そこでだ、我々が信用を取り戻すためにも、お前には、ハンターを辞任してもらう」

「なんですって…….?」

俺は耳を疑った。

「お前のような、低レベルのハンターに構っている暇はないのだ!」

「待ってください!まだ僕は何もしてません!」

「いいや、何もしていないわけではない!現にお前のせいで、この村のギルドへの信用が下がった。」

「そんな…….!」

「いいか、これは決定事項だ。お前を解雇処分とする!」

「ちょっと待ってください!」

「お前は黙っていろ!いいか?お前みたいなクズを雇っていたなんて知られたら、それこそ信用に関わるんだ!さあ出ていけ!」

俺は追い出された。俺は家に帰ることにした。

「あら?あなた、どこかで見たような……」

「あ、こんにちわ」

「あぁ!思い出しました!確か……リンさんと一緒にクエスト行った方ですね!」

「はい……」

「何かあったんですか?」

「俺、ハンター解雇された」

「え?!どうして……」

「実は……」

俺は彼女に全てを話し、慰めてもらった。

「そうだったのね……」

「はい……」

「そんなことがあったの……」

「そうなんですよ……」

「ねぇ、私の家に来ない?」

「え?!いや、それは……」

「いいから、来なさい!」

「は、はい……」

こうして、の家に向かった。

「お邪魔します……」

「どうぞ〜入って〜」

「おぉ……」

「ここに座って、お茶出すから」

「ありがとうございます……」

しばらくすると、彼女が戻ってきた。

「はいこれ、お腹空いてるでしょ?」

そこには美味しそうな料理が並べられていた。

「うわぁ!すごい!」

「食べてみて」

「いただきます……」

「おいしい!!」

「良かった、たくさん作ったからいっぱい食べていいわよ!」

「うん!」

それから、ご飯を食べ終わった後、話を切り出した。

「メイサ、俺と結婚してくれないか?」

「えっ?!」

「ダメか?」

「はい、だって私、彼氏いるし...」

「そっか、ごめん……」

「でも、なんで急に?」

「実は、君のことが好きになったんだ」

「嬉しいけど……ごめんなさい」

「やっぱりだめだよな……」

「でもね!あなたのことは好きよ!」

「えっ?」

「”仲間”としてだけど...」

俺の恋は、終わった。

 そしてしばらくすると、エリオットがやってきた。

「あっ!今日からルイさんの代わりとして、正式にはいることになりました!」

「えっ?ルイはこれからどうするんだ?」

「ギルドをやめて、国際情報期間(IBC)で働くことになったそうですよ」

「そうなのか……」

「そういえば、あなたも、ギルドやめされられたんですね...笑」

「あぁ、そうだな……ハハッ」

「元気出してくださいね!僕が力になりますので!」

「ありがとな……」

(こんな時、アイツがいてくれたら……)

俺はそんなことを考えながら、眠りについた。

次の日、ギルドの寮から、立ち退いた。

「そういや、ギルドやめた後どうするんですか?」

と受付嬢が、言う

「あぁ、考えてもなかったな」

「ギルドでの経験を活かしたいのなら、この国を出て、新たな地で活かしてみれば?」

「それもいいなぁ」

「エターナル駅から高原行の長距離列車に乗って、北上し、北にあるクロッチ共和国で働けばいいんじゃ?」

「それもいいな、共和国は自然豊かでいいところらしいしな」

「ええ、今ならキャンペーンで安く乗れるらしいし」

「よし!じゃあ行ってみるか!」

俺は準備をして、出発することにした。

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