仲間と...

よしええ

第1話 初陣

 うちの国では、15歳を過ぎると、成人とみなされる。成人になった人の半数はギルドの属す。

俺がギルドに着いて受付嬢さんと話をしていると、後ろから声をかけられた。

俺は振り向くとそこには、同じクラスの女子生徒が三人いた。

この子たちはいつも一緒にいるメンバーで、名前は、リン・ミライちゃん、ラミー・フクスちゃんだ。ふたりとも学校からの推薦でギルドに入っているので、B級ハンターから、ギルドの階級には、D.C.B.A.S.SSがある。A級になると、隊長をして冒険に出れる。SSは組織長などの階級であり、俺には手にも届かない階級だ。リンちゃんは、金髪ロングのストレートヘアーで、少しおっとりした感じの子だが、ラミーちゃんは、黒髪ショートヘアで活発そうな女の子である。ふたりとも美少女なのだ。

「いや、今日はないよ」

俺はそう答えると、後ろからもうひとりの、仲間が来た。ルイ・ジャニーだ。ジャニーも15期生の間ではかなりのイケメンとして、言われている噂だが...

「今日はなにか行かないのか?」

「私はどっちでも...」

「同じく…」

 すると受付娘が

「暇なら、このクエスト行ってくれない?とある村からの討伐依頼なんだけど...」

「んー、いいけど……」

「じゃあ決まりね!よろしく!あっ!ちょっとまって!」

受付娘は誰かをつれ戻ってきた。

「この子、エリオットって言うんだけど、なんと16期生、初陣として、連れて行ってくれない?」

「いいけど...」

俺たち五人は、その依頼を受けることにした。

俺たちは、早速その村に向かうことにした。そこはここから、歩いて2日くらいの距離だった。

道中は特に何事もなく進み、無事に村に着いた。

「確か、この村にもギルドの支部があったらしいな」

「5年前の大侵攻で、壊されたみたいだけどね」

などと話しながら、村長宅へ行く。

 コンコン

「はぁ〜い......あら?どなたかしら?」

「帝都ギルド支部から来ました。」

「ああ!よかったわ!実は最近魔物の襲撃が多くて困ってるの。お願いします。助けてください」

「わかりました。早速向かいましょう」

こうして俺たち5人パーティーは、魔物がいるという森に向かった。

「ま、早く終わらせて帰るか」

「そうだね〜」

などと話をしながら、進んでいくと大きな洞窟が見えてきた。

「あれじゃない?」

リンちゃんが指差す先には確かに洞窟があり、そこからは魔力を感じた。

中に入ると、奥の方に大きな影が見える。

「あれは!?ドラゴン種の中でも特に凶暴な種じゃないですかぁ〜」

「どうしようか...」

「でも倒さないと、また村が襲撃の餌食に...」「わかった。俺に任せてくれ」

そういうとエリオットは、剣を抜き、構えると、魔法を発動させた。

「炎龍!!」

するとエリオットの手から炎でできた龍が現れ、その巨体に襲い掛かった。しかし……

「グガァアアアッッ!!!」

「効いてないぞ!」

「下がっていてください!」

するとリンは、動力杖を使った。

『ウォーター・バースト』

杖から大量の水が出てきた。

「ひるんだ!今だ!」

そしてみんなで攻撃を開始した。まずラミーが斬りかかり、次にエリオットが斬りかかる、俺は魔弾を撃ちまくり、ルイは補助に徹していた。

「これで終わりだ!!『火炎爆散!!』」

エリオットの放った魔法により、最後の抵抗をするまもなく、巨大な炎の球が爆発した。

「よしっ!倒したぞ」

するとドラゴンの死体から光が出て来て、エリオットの中に入っていった。

「わっ!なにこれ!」

「今のは何だ?」

するとリンが説明してくれた。

「今のは多分竜玉だと思うよ。倒したモンスターから出るアイテムなんだ。特に竜玉は珍しいね。」

「とりあえず、帰ってギルドに報告しに帰ろう!」

「えぇまた歩くのぉ〜」

「仕方がないだろ?」

そんな会話をしながら、俺達は帰路についた。

ギルドに着き、受付嬢さんにクエスト完了の報告をした。

「ありがとうございます。助かります。では報酬をお渡しするので、少々お待ちください。」

しばらく待っていると、受付娘は奥の部屋に行き、報酬を持ってきた。

「はいご苦労さま。あとエリオットのことありがとうね〜」

「いえ、当然のことをしたまでです。」

「ふぅー疲れたぁ〜」

「今日はゆっくり休んで明日出発にするか」

「賛成ぃ〜」

こうして俺たちの初任務は終わった。

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