第6話「異世界を駆ける大旅行へ」

「うわ、もう空明るいじゃん、」


男が見上げた空には漆黒が消え紫と橙が混じった様な夜明けの色に染まっていた。


あの後頭から落ち気絶した獣人の両腕を拘束し、その奥で腰を抜かしビビり散らしていた大柄な二人もついでに拘束して、気絶した奴らが起きるのを待っていた、


「ぅあ・・」

「・・起きたか獣人、」


迷彩隠蔽カモフラージュを解いた列車に寄りかかり男は目を覚ました獣人に言う、


「・・・!!、お前、」


一瞬、誰だとでも言いたい顔をしていたが意識が覚醒すると、すぐさま睨んできた、


「何をする気だ、外道、」

「だから、外道じゃないし、先に言っとくが殺してもいない、」

「じゃあ、何故同胞は起きない!!」

「気絶させたからな、」


男の言葉を聞いても顔色を変えずに獣人は叫ぶ、


「きぜつってなんだ!?」

「・・・・は?」


男は獣人の発言に言葉が詰まった、気絶の意味を知らない獣人に男は若干の呆れながらどうするかを考えていると、縛っていた六人組が起きた、空が明るくなってきた事で顔も見える程度にはフードの中にも光が入っていた、


「か、かしらぁ・・・」


獣人は直ぐに六人の方へ向くと身体をよじらせ六人の元へ身を寄せる、


「大丈夫かお前ら!!」

「へい・・頭打っちまったみてぇで、全員眠っちまってました、」


獣人は安堵の顔を浮かべていたが男に振り返るとすぐさま目を鋭くする。


男は獣人と目を覚ました六人の元へ向かい、獣人に言う、


「な、言ったろ、殺して無いって、」

「うぅ、だとしても誤って殺していたらどうするつもりだったんだ!!」


男の言葉に負けじと突っかかる獣人に軽い苛立ちを覚えながらも冷静に言い放つ、


「お前なぁ、そもそも先に剣やら暗器やらで殺しに来たのはそっちだろうが、」

「え?」

「ぁ・・・・」


男の言葉に獣人は的外れな事を言われたように首を傾げ、起きた六人は全員顔が蒼ざめ俯いて固まる、獣人はそんな六人と男の呆れた顔を何度か交互に見合わせた、そして何かに合点がいった様な顔をした直後、獣人は六人の方へ真顔で振り向く、六人は獣人が振り向くとほぼ同時に獣人から顔を逸らした、


「おいレド、どういうことだ、」


獣人は額の角を押し付けながら高圧的にレドと呼ばれた六人の内の一人に向けて聞く、というか、多分もう少し獣人が額をレドに押し付けたら角が刺さるだろう、


「えっとですね、その、ああっと・・・」

「もう一度言う、どういうことだ、噓つこうもんならこの角でお前の目ん玉貫くぞ、」

「ひぃ!!!」


なんと恐ろしい、この獣人、頭と呼ばれていただけあってその威厳は中々のようだ、レドという男は相当怯えている、


「えっと、すんません、盗賊団の掟を破ってしまいもうした、」


そう言った直後、レドの身体が宙を舞う、男は獣人に目を向けるがあろうことか、拘束に使っていた剛縄を引き千切りその細くとも強靭且つ破壊的な一撃を放ったあの強腕が振り切られていたのだ、予想でも何でも無い、間違いなくあの強腕がレドと言う男をぶん殴り吹き飛ばしたのだ、だが然し、拘束に使っていた剛縄は豪鉄と言われるこの世界でも鋼鉄の次に硬いと言われている金属を編み込んで生み出した俺流の獣人専用拘束縄だったのだが、流石は怪力の獣人だ、


「すん(ガハッ!)ません!(グハッ!)頭ぁ・・あが、」


男のまばたきの直後、姿が見えなくなった獣人はいつの間にか、ぶっ飛ばされ横の地面で伏していたレドに馬乗りになり我武者羅に殴りまくっていたのだ、レドは必死に謝っているが当の獣人はその声が耳に入っていないのか拳を振り続けている、男は流石にやり過ぎだと思い獣人の元へ止めに入った、


「おいおい、流石にやり過ぎだ!、その人死んじまうぞ、」


男は獣人を羽交い絞めにしレドから引き剝がす、引き剝がした直後は獣のように腕をブンブンと振り回していたが少し時が経てばそれも落ち着き冷静さを取り戻したようだ、


「おとこ、もう暴れんからその腕を離してくれ、」

「あぁ、分かった、」


獣人は腕から解放されると、即座に男へ振り向き目にも止まらぬ速さで土下座を始めた、男は突然の出来事に固まるが、獣人頭を下げたまま続ける、


「済まなかった、こんな謝罪で許されるものでは無い事は百も承知だが、それでも頼む、」


えぇ、どうしようか、いやまぁ俺の目的は不殺の勝利だし、頭と言われている獣人から謝罪も貰って、目的はクリアしているからまあ良いが、それと盗賊行為を行う此奴らを見逃すのは別だ、


「お前らが、俺にやった事に関しては、まぁ見逃すのは良いだろう、」

「!!・・なら!」

「だが、お前らを解放するかどうかは別だ、」


そう言うと、獣人は曇った顔をする、然し、男はそれで終わらせる気では無く、言葉を繋いだ、


「だから、聞くんだが、何でお前らは盗賊なんてやってるんだ?、」

「そ、それは・・」


男の問い掛けに獣人は目を逸らして黙り込んでしまう、


「目を逸らされても、理由は分からないままだぞ、別に怒りも何もしないから、言ってみろ、だが、噓を付いたら分かる、そこんところはしっかりな、」


そこまで言われて、獣人はやっと口を開き盗賊をする理由を語り始めた、


「金がいるんだ、ありったけの金が、あたしの母は元から身体が弱い、それで今は大病患って家で療養してる、でも、あたしの国にそれを治せる医者がいなくてそれを治せる医者を外国から呼ぼうにも大金がいる、だから、それで・・・他の奴らもそうだ!、殆どが病持ちの家族がいたり、身内を養う為に必死で・・だから、金がいるんだ、」


獣人は切実に訴える、男はその訴えを顔色一つ変えず静かに聞く、そして話し終わった獣人の目を覗き込んだ、


心眼魔法:虚を覗く目ショーアイ


相手の心を覗き込む魔法で、主に精神療養師ヘルパーが使う魔法らしい、相手の心を覗き、その者の不安や心の傷を診て、その者の話しを聞き寄り添う為の魔法、だが、心を視るという観点から噓暴うそあばきの魔法とも言われている魔法だ、


男は獣人の心を覗くが、その深層心理の中に嘘偽りは無い、ただ親を思う感情だけがあった、きっとこの獣人がそうなのだ、他の者も同じだろう、


「はぁ、幾らいるんだ?」

「え?」

「だから、その必要な金額だ、幾ら必要なんだ?」


獣人は驚きと希望が見えた事に対する喜びの様な目をした、


「こんな話、信じてくれるのか?噓付きだとは思わないのか?」

「言ったろ、噓は分かるって、俺は噓が視えるんだでもお前からはその噓が見えない、親思いな奴を救えるんなら結果オーライだ、あと金はやるからもう盗賊なんてすんなよ、で幾らなんだ?」


獣人は心からの感情が目から溢れかけているのか僅かに涙ぐんでいる、


「ホントに・・いいのか?」

「だから、何度も言わんぞ、救ってやる、幾らだ?」

「白金貨二十枚・・」


獣人は涙ぐんだ目を少し俯かせながら言った、白金貨二十枚、元の世界の日本円に直すと・・・確かに俺でも持っていない大金だ、だが、一応白金貨は持っているしあまり使いたくない手ではあるが、命を救うためならしょうがないだろう、


複製コピー。」

「ふぇ?」


男の手から複製コピーされた白金貨が山のように溢れ出す、手には収まらず地面にも零れる程の白金貨の枚数は既に二十枚は優に越えているだろう、


「これだけあればお前だけじゃない、他のメンバーの分にもあてられるだろう?」

「こ、こんなに、いいのか?」

「いいよ・・・・・・どうせまだあるし、」


そこまで聞いて獣人は最早呆気に取られているが、男は気にせずに、手に収まった分は複製コピーした革袋に入れ、獣人に手渡す、それだけでも見た感じ百枚は越えていそうだ、


「地面に落ちちまった分も全部やる・・ああ、すまんこんな量あっても持てないか?」


男は少々ズレたことに謝るが、獣人はそれを聞いて少し噴き出すと豊満な胸を張って自信満々に言う、


「安心しろ、私は収納魔法を使える、全員分を持ってこれから皆の家々に届ける事にするよ、ありがとう」


そう言うと獣人は再び頭を下げた、男は頭を上げる様に言うと感謝される事に慣れていない男は少し恥ずかし気に目を逸らした、そして獣人は一度男の横を通りぬけると他の六人以外も入れた全員の前を周り何かを首からかけさせている、男が見ると盗賊一味が首からかけさせられているのは看板の様な物だ、その板面には『私は盗賊の掟を破った愚か者です』と異世界語で書かれている、ルール違反の罰の様な物・・なのだろうか?


「そういえば恩人よ、紹介が遅れていた、あたしは〈無血盗賊団〉の女頭をやっているミア・カラーティアだ、殺しをしない事がうちの団の掟なんだが、団の奴らがそれを破ってお前へ危害を加えた事、本当に済まなかった、」


獣人のミアはそう言って礼をする、男はミアの自己紹介に頷くと答える、


「ああ・・・ミアが名前でいいんだよな?」

「ん?ああ、そうだ、それがどうかしたか?」


やはりそうだ、この世界、名前を先に言うタイプの欧米文化系だ、


「いや何でもない、俺は蓬莱ホウライ風見カザミ、旅人だ、名が風見で姓が蓬莱だ」

「名前を後に言うのか?不思議だな?」

「ああ、俺の故郷の文化でな、」


男はそう言うと獣人は「そうなのか」と納得して、先程の戦いの時に深々と刺さったままになっている自分の三日月刀を取りに戻る、が然し、


「おいしょーー!!」

(パキンッ!)

「あ、」


強く引っ張り過ぎたのか、ミアの三日月刀は柄から先の刃元が地面から抜けた瞬間に折れ、カザミは拍子抜けした声を上げる中、その刃部分は宙を舞いサクッ!っと再び地面に刺さった、


「ああ!!!、あたしの剣が!!」


ミアは折れた柄を少し眺めた後、直ぐにカザミに振り向くとギッ!!と睨み付けた、さっきの仲間の為とは違い、今の彼女の睨みは完全に剣を折れた怒りからだろう、


「カザミ!どうしてくれるんだ!あたしの剣根本からパッキリいったぞ!!」


獣耳をピンと立てて怒っている、然し、カザミからすれば今は和解したとはいえ、折れた原因は完全にミアの戦闘中の最後の振り下ろしだ、カザミ自身、こうも怒られる言われはない、


「それはお前がブンブンひりまわして負荷掛かってんのに、最後にあんな大技かますからだろ、」

「あたしが悪いってのか!!」

「そうだが!?むしろそれ以外ないが!?」


ヒートアップするミアに同調するようにカザミもどんどん熱くなっていく、


「絶対違う!!剣が折れたのはカザミのせいだ!!」

「おかしいだろ!その理論!?」

「カザミがあの一撃躱さずに喰らってくれたら折れなかったもん!」

「なんつう理不尽理論だそれ!?その一撃喰らってたら俺今こうして会話出来てねぇよ!綺麗にパックリ真っ二つに切れた死体だわ!!!」


カザミの正論的な言い分を聞いても尚、ミアは駄々を捏ねる子供の様にうだうだ言い続ける、


「死体になれば良かったんだ!!」

「ふざけんな!こちとら世界旅行が待ってんだよ!!死んでたまるか!!」

「じゃあこれどうすんだよ!!」


柄だけになった剣をカザミの前に突き出し迫る、だが、何度でも言おうこの剣の折れた責任は絶対!圧倒的にミアにあるのである!、


「だから!知らねえよ!!!」

「知らないじゃないだろが!、子供の頃にお小遣いはたいて買った思い出の品なんだぞ!どうにかしろ!」


あまりにも無意味に続くこの喧嘩にいい加減飽き飽きして来たカザミは仕方なく折れることにした、


「はぁー、分かった変わりの剣用意すりゃいいんだな、」

「決まってるだろ、」


カザミは相変わらずピリピリしているミアに面倒さを覚えながらも取り敢えず、万物召喚オールシャフトで手頃な剣を生み出す事にした。


まあ、剣として使えれば取り敢えず良いだろう、日本刀でも出すか。


カザミは片手をミアの前に出すと日本刀を思い浮かべる、すると、金や片刃刀を生み出した時と同じように刀が手の内からホログラムが実体として現れるかのように顕現していく、カザミは完全に顕現したその刀を掴むともう片方の手ですぐに生み出した鞘に納刀し、ミアに渡す、


「ほら、変わりの剣だ、これでいいか?」


目の前の光景にあれよあれよとしてる間に出来た日本刀を渡されたミアはキョトンとした顔で日本刀を眺める、少しの間静寂が木霊した、だが、正気を取り戻したミアはカザミに向き直り、ドやる様な顔をしながら言った、


「ふふん、それでいいんだ、全く!、こんなにいいもの持ってるんだったら直ぐにくれればいいじゃん、」

「あのなぁ、先ずはその刀をあげたことに対する礼が先じゃないか!?」

「べー、剣はカザミが悪いんだからあたしは知らないもーん、」


こいつ・・完全に調子に乗ってやがる、


カザミはそんな調子でいるミアを前に完全に呆れていたが、目に入ってくる日差しが強くなっていることに気付いた、空を見上げると何という事だ、さっきまでまだ地平線から顔を出したばかりだと思っていた太陽は、いつの間にか天高くからカザミたちを見下ろしているではないか、


「マジかよ、急がねぇと」

「?、どうかしたのか?」

「どうもこうも、今日の早朝までには出発する気だったのにもう昼なんだよ!、俺はもう行くからな、」

「あ、ちょ、」


そう言ってカザミはミアの言葉を待たずに列車へ向かって歩き出した、モチを入れた時と同じように駅を模した台へ上り偽装処理フェイクボタンを押した、プシューという隔壁扉の開錠音と共に開かれその中からモチが顔面目掛けて飛び込んできた、  


「キュウ―!!」

「うわっと!!!」


カザミは顔に飛び付かれ、バランスを崩す、カザミは何とか引き剝がそうとするがどんなに引っ張ってもはがれる気がしない、仕方なくカザミは目元から少しズレし、顔につけっぱなしで行こうとする、だが、


「待ってくれ!!」


背後から飛んできたミアの声に仕方なく振り返った、


おしたどした?」


モチのせいで上手く喋れない、ミアはカザミの顔を見て何か言いたげだったのを忘れて吹き出した、


「ぶっはっはっは!!カザミ!なんだその顔!あっはっは、」


腹を抱えて笑っているミアを真顔でカザミが見つめているとミアも流石に気まずくなったのか少し目を逸らして謝る、


「すまん、少し笑い過ぎた、」

いあいやほれはひいかあそれはいいからなんあなんだ?」

「ああ、またもし会えたらな、と言っとこうと思もって・・、」

ほうかそうかああじゃあまあなまたな


カザミはそう言って手を降る、そしてリビングへ入っていった、まあミアも笑ってたし、この森との別れ方も悪くはなかったな。


でも、今はそれよりも、


「いい加減に離れろっての、モチ・・・」


顔に付きっぱなしのモチに疲れながら言うと、モチは「キュウ・・・」と少し不服そうな声で鳴いてから、顔を離れた。


カザミは顔が自由になった事に安心するとそのまま車両を移動し、先頭まで歩いて行く、すると今までの自宅として利用する車両とは違い重厚感のあるパイプラインや機械、歯車やエンジンの様な物が車両内部全体へ張り巡り、その中央には薄紫の透き通ったクリスタルが嵌め込まれた台座の様な物と数個のレバーとスイッチが取り付けられた運転席がある、先頭車両に辿り着いた、


「よし、それじゃあ遂に、試運転開始と行きますか!、」


カザミはそのクリスタルに触れ、魔力を流し込む、我ながら魔力の動きを操作することもこの一ヶ月で手慣れたものだ。


クリスタルは魔力に呼応し青に近い紫へ色を変え、その変化につれ車両内部の歯車やエンジン機構が駆動音を響かせ車両全体を震わせる、カザミは完全に青紫に色を変えたクリスタルを確認すると隣にある席へ移動し運転操作へ移る、正面には光面ホログラムの様な画面に前面の景色が映し出される、


「いいねぇいいねぇ!!!雰囲気が出てきたじゃないの!このガチャガチャした感じ大好きだ!!」


カザミが興奮気味に稼働開始に喜んでいるとエンジン近くの蒸気管が悲鳴を上げる、カザミはそれを見越した様に運転席の天井から垂れ下がる排出レバーを下げる、すると、勇猛で気高く美しい汽笛が森へ鳴り響き木霊した。


外のミアたちが見たのは先頭車両に付いた六本の排気口から星の様な輝きを帯びる紫の蒸気に似た魔力の煙を吐き出す列車の姿だった、


「よし、それじゃあ・・・遂に出発だ・・」


何故だろう、今とても気分が高揚していた筈なのに、いざお別れとなると何故か少し心細い様な寂しい様な言葉に出来ない感情が湧いてくる、


「・・・いやいや、何をしてるんだ俺!、さぁ行こうではないか!!、この広い広い見たことない異世界の国々を巡る旅へ!!」


そうして自分を鼓舞したカザミは、思い切り前進レバーを倒す、車両の一番前に取り付けた投射石から線路が次々と投影され、進むべき道が作られる、列車はじわじわとその歯車の様な見た目をした車輪を力強く廻し、進み始める、カザミが投影角度を変えるレバーを上に向かうよう倒せば、線路は空を目掛けて傾き列車はそのまま道なりに空へ駆け出し、遂に異世界を股に駆ける旅へ向かう、


そう言えばこの列車にも名前を付けてやらないとな・・

そうだなぁ、空を駆ける旅列車・・

これがいいかもな!


「よし魔装列車マナフィリアトレイン天翔ける者スカイウォーカー!行くぞ、世界を駆ける大旅行へ!!」

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