詩:空恐ろしくなってくる

物心がついたころから心はどこにもない。

すべて必要があったから、ただそれだけだった。

聖なるものよ、どうかこの心を救ってください。

見るものすべてに魅力を感じなくなっちまった。


ついには頭のほとんどが逝かれちまった。

見る物すべてが道端のゴミみたいだ。

自分を肯定できる理由が見つからない。

頼れる人も頼られる強さも俺には無いんだから。


別にいなくても誰も困らないじゃないか。

そう思うだけで空恐ろしくなる。

誰に臨まれたわけでもないから、

俺が鏡に映る。それが俺の居る理由だ。


暗闇に蹴落とされてたとえ起き上がれなくても、それで良い。

空に向かって叫べ。叫ぶんだ。

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