偶然
席替えのくじ引きで俺はハズレでもあり、
アタリでもあるクジを引き当てた。
「ヒナター、何番だった?」
「私、一番後ろの席。廊下側の」
「わー、いいなぁ!あたしなんか、最悪の席だよ。教卓のまんまえ」
「えー、それはついてないね」
席替えのくじ引き後はなにかと盛り上がる、
女子の会話が耳に入ってきた。
俺は俺の現位置から少し離れた席にいるヒナタの発言を盗み聞きして、
アタリでもあり、ハズレでもあるくじの紙を握りしめたのだった。
橘ヒナタの隣を示す番号がクジには
書いてあった。
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