【シーン11:二者択一】➀

【クライマックスフェイズ】

シーン11:二者択一 シーンPC:PC① 美堺 菜麻 全員登場


────────────────────


登場侵蝕率上昇判定


美堺 菜麻:1d10

<BCDice:美堺 菜麻>:DoubleCross : (1D10) → 4


美堺侵食率:104


宵野間 灯:1d10

<BCDice:宵野間 灯>:DoubleCross : (1D10) → 10


宵野間浸蝕率:125


────────────────────


宵野間 灯:医療トランクを美堺さんに渡します


美堺 菜麻:医療トランクを受け取り使用。


美堺 菜麻:2d10 回復

<BCDice:美堺 菜麻>:DoubleCross : (2D10) → 7[5,2] → 7


美堺HP:21→28


────────────────────

※ここまででGMとPLで通話上での相談を行い、先の追加調査で得た情報をどのように扱うかをPLに決定してもらった。それらを総括して、クライマックスシーンをGMが語り出す。あと雑談で水かけご飯について盛り上がっていた。

────────────────────


GM:対策室に集められたメンバー達は一様に気を引き締めた顔をしていた。

 決着の時が近づいているのだ。


GM:美堺、宵野間は印南に彼女が分身体であることを告げないことに決めた。

 それを告げることで、オリジナルであるブロークンスマイルに情報が流れるのを避ける為だ。彼女のこれまでの在り方が悪でないことも理由となった。



GM:というわけで、全員でブロークンスマイルの現在地に向かうこととしたのだが───




二郷 友典:「ん?対魔忍、何食ってんだそれ…」


対魔忍:「え?ああ」


対魔忍:(ズゾゾゾー)


対魔忍:「フゥ」



二郷 友典:「お茶漬け……じゃねぇよな……ええ?」


対魔忍:「水かけご飯です。そろそろミーティングの時間なので、急いで食べられるものを」


二郷 友典:「えぇ…………マジかよ……忍者凄ぇパネェ~~」



田岡 夕比:「ないわぁ。……さて、全員集まったし、号令お願い~リ~ダ~~」


田岡 夕比:美堺の視線を向ける。


美堺 菜麻:「ありがとう田岡ちゃん」

 田岡の視線に頷き一人一人の様子を伺う。



 印南への視線が若干今までと違うものにはなっていたけど、一瞬のことで気づかれることはないだろう。



印南 標:(真剣そうな顔)


美堺 菜麻:「みんなには心配かけました。私はこの通りいつもの調子に戻りました」

 穏やかな顔で宵野間を見る。


宵野間 灯:(同じように自信を取り戻した顔)



美堺 菜麻:「まだ色んな事が不透明でどうなるかわからないですけど、これから発信器を頼りに吾妻夏稲、ブロークンスマイルの下へ向かいます」


美堺 菜麻:「きっとこれが最後の正念場です。前回のように取り逃がす事無く」


美堺 菜麻:「確実に身柄を押さえてボッコボコにしてやりましょう」


田岡 夕比:「結局活性剤とやらをどう使うつもりなのか分かんないけど~~~」



田岡 夕比:「んでぇ?その発信機のある目的地ってどこなのぉ~」



対魔忍:「ああ、はい。少々お待ちを。機器によると───」



対魔忍:そう言って端末を取り出そうとするが……






対魔忍:「ウッ!」


GM:がくりと膝をつく対魔忍!!



GM:これは一体!?




GM:取り落とした端末が、美堺の足下に滑ってくる。


GM:其処に表示されている、ブロークンスマイルの現在地は




GM:この都市一体のそれを管理している、水道設備施設であった。



対魔忍:「グッ…………、ガァッ…!!なん、何だ……これは……ッ!!」



対魔忍:「私の、体内の……レネゲイドが……!制御、できな…………ッ!」


対魔忍:「グァァァァァアアッ!!!!」



GM:身体を痙攣させ、暴れ出す対魔忍。二郷が取り押さえるが、まるでそれは暴走したジャームのそれだ!



美堺 菜麻:端末に表示された場所に瞳孔が開く。


美堺 菜麻:「……そうかさっき水を口に入れたからっ」



美堺 菜麻:「みんなっ! ブロークンスマイルは今、水道設備施設にいるっ!」


美堺 菜麻:「恐らくそこから活性剤を流してるっ! 今まさにっ!」

 別端末でUGN本部に通達しながら、対魔忍の様子に注意を払う。



宵野間 灯:「じゃあこれが活性剤の影響……ってコト!?」


田岡 夕比:「……」



田岡 夕比:「ブロークンスマイルの優秀さの証明……」



田岡 夕比:「そうか。街中の人がオーヴァード化……いや、グレーゾーン化したなら」


田岡 夕比:「ブロークンスマイルの比較対象、になる……」



印南 標:「……い、いや……少量のサンプルで都市全体の水道に流して、効果ありますかね……」


田岡 夕比:「つまり、サンプルから量産できる状態にあるってことでしょ。(苦々しげな顔)」





田岡 夕比:「美堺っち」


田岡 夕比:「相手にその状態になるだけの時間を与えた…………いや」


田岡 夕比:「あの時、総力で追って、あの時点でブロークンスマイルからサンプルを奪取できなかった……」



田岡 夕比:「あの時の選択の結果が、コレ、みたいだよ」



美堺 菜麻:「……うー」

 目をつぶり奥歯を噛み締める。



美堺 菜麻:「……でもこちらにもまだ手はあります」

 向こうがしたようにこっちも抑制剤を量産して流せば、きっと。


美堺 菜麻:「まだ終わっていませんし、私はあの時の選択を後悔していません」


宵野間 灯:「私も美堺さんの選択が、間違ってたとは思いません」




美堺 菜麻:「急いで行動しましょう。何もかもが手遅れになる前に」


田岡 夕比:「……」






田岡 夕比:「……ボキが対魔忍の面倒見とく。宵野間と二郷、印南連れて行きな。リーダー」


田岡 夕比:「この街を、救ってきて」


美堺 菜麻:「田岡ちゃん……」

 頭をぐしゃぐしゃってする。



田岡 夕比:「おぉい、セットに時間かかるんだぜぇ?これ」



美堺 菜麻:「……やっぱり、あの時の選択は間違っていなかったです」



美堺 菜麻:「行ってきます。あとはよろしくです」



田岡 夕比:「……」

 眩しいものを見るように目を細める。


田岡 夕比:「おう」



田岡 夕比:「チミも、宵野間っちも……なんつーか、どこか似てるから」


田岡 夕比:「そんなチミ達の選択なら、どんなものでも受け入れられるよ」


田岡 夕比:「だから最後まで、心に従いなよ。ボキが言えるのは、そんだけ」




GM:そう言うと田岡はUGN本部内にいる他のオーヴァードを呼びだす。

 また、彼女は彼女なりに、被害拡大を防ぐための情報操作を開始するだろう。




GM:美堺、宵野間達は後を任し、ブロークンスマイルのいる場所へと向かうのだった───


────────────────────

※田岡が似ている、と言ったのは吾妻 夏稲のことであろう。実際どう似ているのかはよく分からない。謎。

 また、彼女は情報管理の担当者としてこの対策チームに参加している。「田岡を救った代償に危機的状況になった」のならば、逆に「田岡を救ったからこその対策がとれた」という状況である。

 さて、ここまでロールして9日目終了。クライマックスフェイズは続く!

────────────────────

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る