【シーン10:追加調査】
シーン10:追加調査 シーンPC:PC① 美堺 菜麻 全員登場
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登場侵蝕率上昇判定
美堺 菜麻:1d10 登場
<BCDice:美堺 菜麻>:DoubleCross : (1D10) → 5
美堺侵食率:100
宵野間 灯:1d10
<BCDice:宵野間 灯>:DiceBot : (1D10) → 9
宵野間侵蝕率:113
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GM:では追加の調査項目を提示します。このシーン内に1PC2回まで調査に対する判定や購入判定を行えます。
調査項目は以下となります。/の左側の数値が通常の難易度。右側がより多くの情報が手に入る難易度です。
○調査:吾妻 秋穂 〈情報:UGN〉難易度:14/17
○調査:印南 標 〈情報:UGN〉難易度:13/18
GM:また、シーン内にて、1回ずつ以下のNPCサポートが使用可能です。
【NPCサポート】印南 標:判定後に達成値+5
【NPCサポート】二郷 友典:判定前にC値-4
【NPCサポート】田岡 夕比:判定後に振り直しが2回まで可能
【NPCサポート】対魔忍:判定前に判定に求められる技能を同じ能力の別技能に変更できる(例:求められているのが〈交渉〉の場合、同じ社会の〈情報:UGN〉に変更できる)
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※ここまでのシーンで使用したサポートのNPC達は対魔忍以外効果が強くなっている。
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美堺 菜麻:調査:吾妻 秋穂〈情報:UGN〉
美堺 菜麻:8dx10+2
<BCDice:美堺 菜麻>:DoubleCross : (8DX10+2) → 7[1,2,3,4,4,5,6,7]+2 → 9
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※ここで失敗。もう1度は判定権があることと、美堺の不調を表しているということで、田岡のサポートは温存することになった。
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宵野間 灯:《千変万化の影》/浸蝕率2/シーン中、使用時に選択した技能レベル+7点する。シナリオ3回。
宵野間 灯:〈情報:UGN〉を宣言
宵野間浸蝕率:115
宵野間 灯:「コネ:UGN幹部」を使用して、印南 標について調べます
宵野間 灯:7dx+8
<BCDice:宵野間 灯>:DoubleCross : (7DX10+8) → 10[1,2,4,6,8,10,10]+10[2,10]+9[9]+8 → 37
GM:成功!
GM:○調査:印南 標 の情報を開示します。まず通常成功分の内容です。
GM:印南 標はジャームである。
そして、ブロークンスマイルはジャーム化した印南 標がEロイス《妄念の姿》によって吾妻夏稲を模倣した存在である。彼女はブロークンスマイルそのものになることで、UGNに対しブロークンスマイルの優秀さ、強大さを証明しようとしている。その具体的な方法こそが、レネゲイドウィルス活性剤による悪事なのだろう。
GM:では、キミ達とこれまで対策チームのメンバーとして同行していた印南 標は一体何なのか?
印南 標は”もう一人”いた。ということである。
彼女はEロイス《悪夢の鏡像》によってオリジナルから分離した印南 標の分身である。彼女の知覚した情報はどうやらオリジナルに送られているらしい。つまり、彼女こそが裏切り者だったというわけだ。勿論、彼女もまたジャームである…………が。
GM:次が高難易度成功分の情報です。
GM:彼女は印南 標の中にある”UGNチルドレン”はこうあるべき、という正常な部分が切り離されたような存在である。たしかにブロークンスマイル(吾妻 夏稲)への強い感情は持ち合わせているし、非情な決断を是とするが、それは印南 標がかつて抱いていた正義心からである。
ジャームでありながら、この分身体は悪行に手を染めることはないだろう。
もっとも、この善性を切り離したジャームの方の印南 標がどんな凶行に及ぶのかは……分かったものではない。
美堺 菜麻:○調査:吾妻 秋穂〈情報:UGN〉
美堺 菜麻:【NPCサポート】二郷 友典:判定前にC値-4
美堺 菜麻:8dx6+2
<BCDice:美堺 菜麻>:DoubleCross : (8DX6+2) → 10[1,1,1,3,5,5,6,7]+10[7,8]+10[7,8]+10[4,9]+10[8]+5[5]+2 → 57
※C値-4はやはり過剰だったか……と笑う一同。
GM:成功!○調査:吾妻 秋穂の情報開示です。
GM:吾妻 秋穂はジャームである。
彼女は最初からレネゲイドウィルスに感染、侵蝕率が完全にジャームのそれになっていた。しかし、彼女は以前まではシンドロームを発現していない「無症状のオーヴァード」だったのである。彼女は一切の自覚がないジャームであり、その在り方に悪性のものはなかった。
Eロイス《孤独の叫び》によって美堺菜麻にロイスを取得させるという形でハンドアウトを改竄していたが、それも無意識的に行っていたものと思われる。
だが、今はそうではない。一度死に、覚醒した彼女の現状はあまりに未知数である。
GM:次が追加の情報です。
GM:無意識とはいえ、彼女は美堺菜麻と強い結びつきを求めた。
彼女は間違いなく”もう一つ”のPC1のハンドアウトロイスだったのである。
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※情報が出そろい、GMは追加の調査項目などはないと告げた。宵野間が行動権を余らせていたので、購入判定を行うことになった。
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宵野間 灯:NPCサポート:対魔忍を使用して、医療トランクを購入します。〈調達〉を〈情報:UGN〉に置き換えて、振ります。難易度:20
宵野間 灯:「コネ:UGN幹部」も使用!
宵野間 灯:7dx+8
21:37:<BCDice:宵野間 灯>:DoubleCross : (7DX10+8) → 9[1,1,1,5,6,9,9]+8 → 17
宵野間 灯:印南さんを使用して達成値+5します。
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※達成値22となり医療トランクを取得する宵野間。即座に使用し、2D10点のHPを回復する。
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宵野間 灯:2d10
21:38:<BCDice:宵野間 灯>:DoubleCross : (2D10) → 10[7,3] → 10
宵野間HP:9→19
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※さらにここで各人、ロイスの整理を行った。
そういえばPC同士のロイスちゃんと定めていなかったことにここで気付く。決戦を前にしたここで気づけて良かったとも言えるか……。
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宵野間 灯:以下のロイスを取得。
美堺 菜麻 〇好意/職掌
二郷 友典 〇信頼/悔悟
田岡 夕比 〇親近感/隔意
美堺 菜麻:
宵野間 灯(アノ) ○無関心/無関心
吾妻 秋穂 友情/隔意○
印南 標 誠意/猜疑心○
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※そして決戦前ということでPC同士でしっかり会話するパートが欲しいね、となった。それは良い!ということでこの調査シーンを継続してロールしてもらうことにした。
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宵野間 灯:「印南さんについて、調べました」
美堺 菜麻:「あっ」
美堺 菜麻:「あーっ、そう」
美堺 菜麻:「そうなんだ」
美堺 菜麻:「……うん、ありがとう」
あからさまに距離を取る。
宵野間 灯:「……そう、です」
宵野間 灯:「……」
宵野間 灯:「あの、オーナー」
美堺 菜麻:「……わかってる」
美堺 菜麻:「うん、もう、大丈夫だからっ! 私ちょっと変だったよねっ! でも大丈夫っ! 色んな事があってもう頭の中ぐっちゃぐちゃで正直、正直どうしろって言うのって気持ちだけどっ!」
美堺 菜麻:「この事件が解決するまでは、大丈夫だから……」
宵野間 灯:「全然」
宵野間 灯:「全然大丈夫そうに見えませんよ……!」
美堺 菜麻:「えぅ……」
宵野間 灯:「なんでそんなに、そんな……!」
宵野間 灯:「……ッ」
宵野間 灯:「なんで、一人で立とうとしてるんですか……無理なら、人に頼ればいいじゃないですか……」
美堺 菜麻:「……簡単に言いますね」
美堺 菜麻:「他の人はそれが出来るかも知れませんけど、私には出来ないんですよ」
美堺 菜麻:「嫌な事、面倒な事から逃げるように過ごしてきた私には」
美堺 菜麻:「……正直、グレーゾーンのオーナーにだってなりたくなかった」
美堺 菜麻:「前のパートナーから逃げたくてここに来たのに、なんでまたこんな事に」
美堺 菜麻:「はぁ……」
宵野間 灯:「じゃあ、今も嫌ですか?」
宵野間 灯:「面倒だったらなんであんな風に私に接したんですか?」
宵野間 灯:「そんな風に思ってるなら、なんで最初から逃げなかったんですか!?」
美堺 菜麻:「それは…………」
美堺 菜麻:「…………」
美堺 菜麻:「……アナタに、光を見つけてもらいたかったからですよ」
美堺 菜麻:「期待や落胆で押し潰されたアナタに、それだけじゃない、真っ直ぐ見据えて歩ける何かを見つけてほしかった」
美堺 菜麻:「そしたら私みたいなのがいなくても、他のオーナーと組んでも、上手くいくかなって」
美堺 菜麻:「…………」
美堺 菜麻:「……私もここに来るまでは親や家に従って生きてて、あんまり自由じゃなかったから」
美堺 菜麻:「アナタも含めて、グレーゾーンの子達には、そうなってほしくないなって」
宵野間 灯:「……」
宵野間 灯:「でしたら、あなたの目論見通りです」
宵野間 灯:「見つかりました。光」
宵野間 灯:「他人の視線が怖かった。他人からの期待が怖かった。光が怖かった!陽の下に晒されるのが怖かった!」
宵野間 灯:「でも、それを変えられそうなんです。前みたいに逃げてばかりの自分から変われそうなんです。全部、オーナーの、美堺さんのおかげです……」
宵野間 灯:「だから、だから……!」
宵野間 灯:「それを返したい」
宵野間 灯:「あなたが苦しんでるなら支えたいんです。あなたを助けたいんです」
宵野間 灯:「だめですか?」
美堺 菜麻:「…………」
美堺 菜麻:「…………うー」
美堺 菜麻:「うーーーー」
美堺 菜麻:その場にしゃがみ膝に顔をつける。
美堺 菜麻:「偉そうなことほざくようになったなぁ……」
美堺 菜麻:「人の笑い方気持ち悪いって言ってきたクセに」
言葉に反して涙目で、声も少し嬉しそうである。
宵野間 灯:「だって、その笑い方は少し気持ち悪いですもん。仕方ないです」
宵野間 灯:「それにこんな風になったの、美堺さんのおかげですから」
ニッと年相応の笑顔を見せる。(背中向けてるから見てないかもだけど)
美堺 菜麻:「ッッッヒヒッ、そうかな? そうだといいんだけどなぁ」
美堺 菜麻:背中で笑う顔なんて見えるはずもなく、涙を流しながら気持ち悪く笑う。
美堺 菜麻:「……アノ」
美堺 菜麻:「支えてくれる? こんな、私の事?」
宵野間 灯:「はい」
宵野間 灯:「もちろんです。私はあなたのバディですし」
宵野間 灯:「仲間ですから」
美堺 菜麻:「…………」
立ち上がる。
美堺 菜麻:「……」
振り返る。
美堺 菜麻:「……」
宵野間にゆっくり近づいて。
美堺 菜麻:「うーーーーーっ」
ぎゅっと抱きしめ声を押し殺しながら泣いた。
宵野間 灯:「……」
落ち着くのを待つ。
美堺 菜麻:「うーーっ」
美堺 菜麻:人の目を気にしていた彼女が、今はこうして誰かの支えになろうとしている。
それが嬉しくもあり、自分である事が申し訳なくもあり。
色んな感情が混ざったまま、ただただ泣いた。
美堺 菜麻:泣いて、泣いて、ひと通り泣いて。
今まで逃げてきた分、今度は立ち向かわなきゃと涙を拭う。
美堺 菜麻:背を向けてきたもの、切り捨ててきたものが今、自分の目の前に現れている。
美堺 菜麻:「…………よし」
美堺 菜麻:立ち上がり、宵野間に顔を向ける。
美堺 菜麻:「もう、大丈夫」
逃げない覚悟を決める。
美堺 菜麻:「解決しよう、この事件」
潤んだ目で見据える先には、視線を拒んでいた相棒の、綺麗な瞳が輝いていた。
宵野間 灯:「はい」
宵野間 灯:「美堺さん。私、この事件解決して、そしたら頑張ります」
宵野間 灯:「グレーゾーンから、普通のオーヴァードとして扱ってもらえるように」
宵野間 灯:「まだ、人の目はちょっと怖いですけど、でもやれる気がするんです」
宵野間 灯:「こんなに期待したの、こうなってから初めてなんですよ?」
宵野間 灯:「
宵野間 灯:「全部、美堺さんのおかげです──」
宵野間 灯:「ありがとうございます!!」
美堺 菜麻:……あぁ、本当に。
美堺 菜麻:この対策チームに来てよかったと。
美堺 菜麻:逃げるのが目的だったとしても、アノに出会えてよかったと。
美堺 菜麻:「……ッッッヒヒッ」
美堺 菜麻:その言葉を聞いて、心の底から思い、いつもの笑みを浮かべるのであった。
~シーン終了~
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