【シーン7:調査】➀
シーン7:調査 シーンPC:PC➀ 美堺 菜麻 全員登場
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登場侵蝕率上昇判定
美堺 菜麻:1d10
<BCDice:美堺 菜麻>:DoubleCross : (1D10) → 10
美堺侵食率:89
宵野間 灯:1d10
<BCDice:宵野間 灯>:DiceBot : (1D10) → 10
宵野間浸蝕率:90
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GM:今回の襲撃はかつてない規模であった。
ワーディングを使用しないままに各所でジャームが暴れたことにより、多くの一般人がこれを目撃、また被害に遭った。
GM:UGNはこれらの事後処理に多くの人員と投入。対策チームによる解決への期待も高まっている。
GM:実際、これらの襲撃は規模が大きかった分、多くの手がかりが残された。
対策チームはこれを足掛かりに、調査を進めていくことになる……。
~対策チーム本部にて~
GM:全員が集合してのミーティング中、印南が美堺にリードを手渡してくる。
印南 標:「美堺さん、これを」
GM:それは先の戦闘中に美堺が握ることになった、宵野間が登録されているリードだ。
美堺 菜麻:「えっ」
美堺 菜麻:リードを見る。
美堺 菜麻:「えぇ……」
美堺 菜麻:表情はいつも通りだが、そこには明確な拒絶の色が伺える。
美堺 菜麻:「いや、いや、前の時は咄嗟だったから代わったけど、宵野間ちゃんのオーナーは印南ちゃんだから、私はいいよ、いい」
印南 標:「……(軽い溜息)」
印南 標:「リードの記録を確認しました。先ほどの戦闘において、緊急的に宵野間のオーナー権限が貴方に移譲されていたわけですが……その間の情報についてです」
印南 標:「簡単に言うと……貴女と彼女は相性が良い。性格などについてではなく、互いのレネゲイドウィルスが、です。戦闘における連携も良かったと…二郷さんも報告しています」
印南 標:「だから、上に僕から進言しました。彼女のオーナー権限を、正式に貴方に移したい、と」
美堺 菜麻:「えぁ……」
怖い顔のまま固まる。
美堺 菜麻:「……そっ、そういうのは先に私に言ってから上に話通してほしかったんだけど……」
美堺 菜麻:いつもの調子とは違い言葉の勢いが弱い。
美堺 菜麻:「宵野間ちゃんは何て言ってますか?」
美堺 菜麻:「彼女が嫌なら私みたいなグズ押し付けるの良くないと思うんですよ」
美堺 菜麻:なんとかして受け取らない方向に持っていけないか言葉を並べる。
印南 標:「先に貴女に相談したなら、こうやって嫌がられると思ったんですよ」
印南 標:「上がOK出してるなら断りづらいでしょう?」
印南 標:「まぁ、あと……、僕は先の戦闘での失敗の責任もあって、上の指示でオーナー外されそうだったので、先手を打ちました(ボソッ)」
印南 標:「宵野間にも伝えていないので、貴女から言って貰えればと思います」
印南 標:そう言ってグイとリードを押し付ける。
美堺 菜麻:「自分が一番強いとかほざいてたクセに一番に頭吹っ飛ばされてやがってましたものね」
言うつもりはなかったけど、ここまでされると愚痴も言いたくなる。
印南 標:汗
美堺 菜麻:「うわぁ、どいつもこいつもぶん殴りたいです……」
美堺 菜麻:なんだか立ってるのもしんどくなって顔を覆い屈む。
美堺 菜麻:浮かんでくるのは前のグレーゾーンと、ちゃんと顔を合わせていない宵野間の姿。
美堺 菜麻:「だって私絶対宵野間ちゃんに嫌われてるもの」
美堺 菜麻:全然目合わせないし。勢いとは言え道具って言っちゃったし。
美堺 菜麻:「うぇー嫌だ嫌だ」
美堺 菜麻:言いつつ押し付けられたリードは一応受け取る。
美堺 菜麻:受け取った上で。
美堺 菜麻:「ちょっと一人にさせて。本当ちょっとだけ。ゲロ吐くの我慢して覚悟決めるか上に再交渉するか考えるから」
往生際の悪い言葉を連ねた。
印南 標:「はい、お好きにどうぞ」
印南 標:「ちなみに僕は個人でも優秀ですから、お構いなく」
クルリと踵を返し、自分のデスクへと向かう。
美堺 菜麻:「うぅー自称優秀滝汗女め……」
美堺 菜麻:遠ざかっていく背中を恨めしげに見つめて、手に持つリードをもう一度眺める。
美堺 菜麻:成り行きで使用したとは言え、印南が言ったように、自分と宵野間の相性がいいのはわかっていた。
美堺 菜麻:わかった上で……また自分がグレーゾーンと組むことを躊躇った。
美堺 菜麻:責任は背負える。もし宵野間が暴走した時の責任は。
美堺 菜麻:ただそれを無感情に受け止められるかどうかは。
美堺 菜麻:「別問題、なんだよなぁ……」
美堺 菜麻:ため息が出る。内臓吐き出しそうなほど。
美堺 菜麻:悩んで悩んで悩んで悩んで悩んで悩んで、うん。
美堺 菜麻:「よし」
美堺 菜麻:立ち上がり、まずは宵野間と話をしようと、顔を隠したままで彼女へ近付いていった。
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宵野間 灯:「なんでしょうか?」
美堺 菜麻:「コッ、コンニチハ。イイテンキダネヨイノマチャン」
カタコトで話しかけた。
宵野間 灯:「……雨ですが?」
美堺 菜麻:「……アメだね」
宵野間 灯:「用がないのなら私はこれで……」
宵野間 灯:顔を背けて足早に去ろうとする。
宵野間 灯:先ほどの件があり、面と向かうことに躊躇いがあった。自分のせいで吾妻が死んだわけではない。そうとはわかっていても、全ての責任、全ての選択を彼女に投げた自分が、この人に対してどんな顔で接すれば良いのかわからなかった。
美堺 菜麻:「あっ、ちょっとまっ、待って」
顔を覆いながら呼び止める。
宵野間 灯:「……」
宵野間 灯:「要件があるのなら手身近に」
美堺 菜麻:「えっ、あっ」
指の間から少し、ほんの少しだけ顔を見せる。
美堺 菜麻:「えーっと」
顔を背けてなるべく視界に入らないようにする。
美堺 菜麻:「今回ちょっと色々あって、印南ちゃんがヘマして脳みそぶちまけたりして、宵野間ちゃんのオーナー外されて、そのっ、私がオーナーになるようにって上から指示があったんだけど」
美堺 菜麻:「宵野間ちゃんはそれでいいですか?」
宵野間 灯:「それについてオーナーはなんと?」
美堺 菜麻:「なんとって言うか……言うか……」
美堺 菜麻:また膝を曲げて塞ぎ込む。
美堺 菜麻:「ごめんなさい実は私も印南ちゃん本人からさっき言われました……」
宵野間 灯:「オーナーから……」
宵野間 灯:あの人と私は、いわゆるビジネスパートナー的なものだった。お互い手に特別期待したりはせず、文字通り飼い主と猟犬の関係。
だから適正や、相性を鑑みてパートナーが変わるということに、何も思わないだろう。私もそうだ。
宵野間 灯:それに私に拒否権はない。上がしろと言えば従う。ただそれだけ。
たとえ、後ろめたさがあったとしても、上層部にとっては関係のない話だ。
宵野間 灯:「分かりました。では一つ。私のことはコードネームで呼んでください。無駄な深入りは、お互いのためではありませんので」
宵野間 灯:どうせ、この任務の間だけだ。すぐに忘れる。そういうものだ。今までだって、戻ってこなかった人は沢山いた。そうだったじゃないか。
美堺 菜麻:「えぇ……」
美堺 菜麻:「えぇぇぇぇ」
美堺 菜麻:「どうしてそんなすんなりなの……」
美堺 菜麻:ぶっちゃけると断ってほしかった。
美堺 菜麻:ぶっちゃけないけど。
美堺 菜麻:「えぇぇぇっ、うん、うんそうならもういいですよいいですよ」
美堺 菜麻:「私も腹くくります」
美堺 菜麻:曲げてた膝を伸ばし立ち上がる。
美堺 菜麻:手は未だ顔を隠したままで、でもそれだと失礼だからと横に並んで、視界に入らないようにした状態で顔を露わにして。
美堺 菜麻:「じゃあ取りあえずよろしく、アノちゃん」
美堺 菜麻:握手するためにスッと手を差し出した。
宵野間 灯:「は?アノ、は?」
宵野間 灯:「……」
宵野間 灯:「ちゃんと話聞いてましたか?」
美堺 菜麻:「だってコードネーム長いじゃないですか」
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※アイズ イズ ノイズ、確かに長いんだよね、と笑ってしまう一同。
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宵野間 灯:「はぁ……ではちゃんはやめてください」
美堺 菜麻:「嫌です」
宵野間 灯:「では嫌です」
美堺 菜麻:「こっちはコードネーム呼びの要求に了承しました。なのでアナタにも私の要求を一つ聞き入れる義務があると思うのですが?」
美堺 菜麻:「嫌であれば私もコードネーム呼びするのをやめます」
宵野間 灯:面倒臭いと思った。
こういうタイプの人間が一番接しづらい。勝手に触れられたくない場所に土足で踏み込んでくる。一番苦手だ。
宵野間 灯:「……それは命令ですか?」
美堺 菜麻:「命令……命令になるのかなこれ? どう思う?」
宵野間 灯:「えぇい!それくらい自分で考えてください!面倒臭い!」
美堺 菜麻:「わっ、ビックリした」
美堺 菜麻:もっとクールな子かと思ってたけど、ふーん。
そうやって声を出すこともあるのか。
美堺 菜麻:「ッッッヒヒッッ、ごめんね。ちょっとグレーゾーンと関わるの久々で距離感見失ってた」
美堺 菜麻:「前の子はね、こうやって話しかけると色々お話してくれ……」
美堺 菜麻:「……いや、うん。前の子は前の子でアナタはアナタだものね」
美堺 菜麻:「うん、うん。命令は私も嫌だから、ちゃん付け無しで呼ぶね」
宵野間 灯:「それなら構いません」
宵野間 灯:「では、よろしくお願いします。新オーナー」
美堺 菜麻:「はい、よろしくね、アノ」
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※最初のトラブルを通して、成り行き的にバディを結成することになるPC2人。
セッション5日目、シーン7にしての関わりなので、ミドルフェイズの調査の前に時間をとってロールをした形になる。結果、ぎこちなくながらも2人はようやくコンビとして活動を開始した。
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