第4話、京都の天狗

ある日彼の家を訪ねると、彼は私の持参した酒を飲みながら「京都に行かないか」と言った。彼は京都の山々の上を飛び回ったことがあるという。

飛んで行くのか、と尋ねると「たまには虫けらのように地を這うのも悪くない」と言った。

我々は汽車に乗り京都へ向かった。

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