応援コメント

「『霧の國 不知日女』〈参考資料〉」への応援コメント

  • 戦国の世の大きな渦に巻き込まれた、一人の日女を囲む者たちの物語、堪能させていただきました。
    日本の歴史に疎いので最後の最後らへんで「あれ、これは有名なやつじゃないの」と気づき始めましたが、まあ、そんなことはどうでもいいのです。

    親族すら無常に切り捨て駒とするのが当然の武士の価値観がまかり通る中、本来なら歴史の露と消えているはずの名もない者たちにスポットを当て、活き活きと色鮮やかに命を吹き込んでみせたこと。
    そこが本当にお見事で、たくさんの人が生き、死んだのだと、我が身で経験したかのように感じることができました。
    昔語りとして広がる情景は、血なまぐさいけれどどこか美しく、懐かしさを感じさせてくれるものでした。

    最後に、幼き頃の思い出と共に、フウが一瞬だけ以前のかたちを見せてくれたのが、幻想的な余韻となって胸に残ります。
    素敵な面白い物語を、ありがとうございました。

    作者からの返信

    「それ、有名なやつなんですよ」
    だから、高名な武将の名を変え、有名な戦も、できるだけ目くらませをし。〈昔語り〉という設定をしました。それが成功したかどうかは、ともかくとして。
    私が、このお話を書ききるためには必要な措置でした。

    人の死を、きれいに書いてしまうことに心の痛みはありますが。
    昔の人は、「死に際がかっこよかった」と称賛されることも望んでいたと聞きます。

    本当のフウは、どう思っていたのか知る由はありません。愛を知っている人生であってほしいという、願いの物語です。
    こちらこそ、最後まで読んでくだすって、ありがとうございました。

    編集済

  • 編集済

    もったいなくて、読み返していました。
    美しかった……霞のように溶け肌に染みそうな優しい瞬間も、ときめく戦場の轟きも、美しく響きになって残ります。
    余韻が澄んでいてすごいです。
    また来ます♪
    素晴らしい世界を、ここにうみ置いて下さってありがとうございます。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    自分で書いておいて、通して読み返すのは、こわいものでして。
    人は忘れられたときが本当の死というなら、私は覚えていますと言いたかったのが、このお話です。
    いつか、もっと大きなお話を誰か書いてくださらないかなぁと願っています。フウ本人が望んでいるかはわかりませんけどね。

  • 参考文献が史学研究のようで流石だと思いました!

    作者からの返信

    こんにちは。
    よい資料に恵まれたと思います。

    時代を同じくする小説は、あえて内容確認しないようにしました。
    影響を受けすぎるのも、こわかったので。
    最後の戦部分で、教科書で習った〈三段撃ち〉を、やんわり却下してますし。

    戦法とか理解できると、きっと、そこに人の心の駆け引きが見えてくるんですね。
    そこまでは私は書けなくて、〈邑人が垣間見た戦目線〉になりました。
    いつも応援、ありがとうございます。

    編集済