第2話ジャングルの奥地で、ビバンガを探せ!

探検部に一枚の写真が送られてきた。

そこには、髭が長く造林ガマを持った男が写っていた。

「米異隊長!これはまさか、ビバンガではないでしょうか?」

「折田隊員。間違いない、山男ビバンガだ!早速、今日の放課後、捕獲に向かうぞ!」

「隊長、今回は武器を持った方が」

「小原隊員、トラロープだけで宜しい」

「しかし、相手は大ガマを持っています」

「じゃ、麻酔吹き矢の準備を。17時集合。永吉隊員にも知らせてくれ」

「ラジャー」


4人は学校裏のジャングルに向かった。

「た、隊長~!そこの水溜まりは底なし沼です」

だが、米異隊長は知らずに水溜まりに入った。長靴を履いていた。

「し、しまった~!私としたことが!殺人底なし沼に入ってしまった!」

「た、隊長~」

「私は大丈夫!早く、ビバンガ捕獲へ」

3人は底なし沼にはまった米異隊長を残し、ジャングルの奥地へ向かった。

米異は、深さ20cmの殺人底なし沼から脱出した。

「ハァハァ、危なかったぜ!」


「みんな~、米異隊長は生きているぞ!」

「殺人底なし沼から脱出した。深い沼だったよ」

「隊長、ジャングルには虫がたくさんいますから、虫除けスプレー使いましょう」

4人はスプレーを全身に振り撒いた。


暫くすると、ザッザッと音が聞こえてくる。

慎重に歩を進めると、ビバンガがいた。

小原隊員はビバンガに向かって麻酔吹き矢を放った。

「いてっ!誰だ!針を飛ばしたヤツは!」

「隊員、ビバンガがしゃべりました」

米異隊長は、ビバンガに向かって、

「おじさん、ビバンガ?」

「なんだって?おれは、立野だ!この山のあるじだ」

「すいませんでした」

「まて、くそガキ、、、つかま、、え、」

立野は麻酔が効いてきた。4人はすぐに逃げた。


「米異隊長、今回は危なかったですね。みんな、補導されるところでした」

「補導?」

「麻酔吹き矢を飛ばしたので」

「小原隊員、私は1度も吹き矢を飛ばせとは言っていない」

「た、隊長。私に責任を負わせるのですか!」

「黙ってりゃ、誰にもバレねえよ!」

「米異隊長、補導されませんかね?」

「証拠がない」


数日、おとなしくしていたら何も起きなかった。立野は実は山の所有者ではなかった。

不法にゴミを投棄した疑いで書類送検された。

「ビバンガが書類送検か~」

米異隊長は新聞を読みながら、ミルクティーを飲んだ。

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