日曜スペシャル・米異探検隊

羽弦トリス

第1話恐怖・イカ人間

ここは、九州のド田舎の中学校。そこには、探検部なるものがある。

部長は、米異よねい。米異探検隊の隊長だ。他の部員はおいおい紹介する。


「隊長!体育館裏の梅林うめばやしに、イカ人間が現れたそうです!」

報告したのは、罠作りのプロの小原隊員である。

「な~に~、イカ人間とな?早速、生け捕りにしよう。他の部員にも放課後、探検服に着替えて、部室に集合するように伝えてくれ。時間は17時だ!」

「了解しました」


17時。


「さて、みんな梅林へ向かおう」

「米異隊長!今回はイカ人間です。武器は?」

そう、武器専門の折田隊員が言う。

「今回は、素手だ!」

「イカ人間の捕獲はみんなの希望です。体育館がイカ臭くてたまんないそうです。隊長必ず、この僕が捕まえます」

「気合い十分だね、永吉隊員」

4人は先ずは体育館裏の梅林に入り込んだ。


そこには、殺人雑草が生い茂り前に進めない。

「みんな、焦るな!己を信じるんだ!」

「隊長、発見しました!」

全員が永吉の場所へ移動した。

「隊長、ここに新しい、空缶が!」

「むむ、これはイカ人間が飲んだカルピスソーダだ!。みんな、気を付けろ!ヤツは近くにいる」


しばらく経った時だ。

「うわぁぁぁ~」

折田隊員の悲鳴が聞こえた。

彼は、崖から転落した。その高さ50cm。

危険な崖だ。危うく命を落とすところであった。


しばらく梅林を歩くと、

「米異隊長!出ました~」

「何だとっ!小原隊員!」

近付くとカナヘビがいた。

「みんな、離れろ!きっとコイツは、我々を狙っている大蛇だ!」

「隊長、しかし、カナヘビはトカゲじゃないですか?」

「バカ者。カモフラージュだ!いいか、このジャングルでは、判断を誤ると死に直結する。米異探検隊は命懸けなんだ。分かったかっ!」

「イエッサー」


4人はローラー作戦でイカ人間を探した。

米異は微妙なイカの匂いを確認した。

しばらく歩くと、イカの匂いが近付く。

そして、米異隊長は叫んだ!

「みんな~あったぞ~!」

3人の隊員が集まると、米異隊長はあるものを持っていた。


エロ本。しかも、イカくせ~


「隊長これは?」

「イカ人間が、この学校にいると言うわけだ。おそらく、男」


「あっ!」


声を出したのは、見知らぬ学生だった。

小原隊員はダッシュで、逃げた男を捕まえた。

4人はそいつを尋問すると、放課後梅林で072をしていたそうだ。


米異探検隊の戦いは終わらない!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る