まあ楽しい「トップガン マーヴェリック」見た
Top Gun: Maverick(2022年製作の映画)
鑑賞:2022.6.23 記事公開:2022.6.28
監督:ジョセフ・コシンスキー、脚本:アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー
シン・ウルトラマンの時に流れた、予告編というか空中訓練のひとくだりが凄かったのでここは是非。
なかなか席が取れなかったけど、隙を見つけてIMAXでようやく鑑賞。
トップガンは多分見たことあるはずだけど、何も覚えてないので事前に復讐済み。
始まって早々にあの曲がかかりテンションが上がる。それほど思い入れも無い人間をあれだけ盛り上げれるのは凄い。あの曲には祭囃子の様な本能に訴えかける何かがあるのではないだろうか。そのまま、あまりテンションが下がらずずっと映画の後半までワクワクしっぱなしで凄い。
前作への目配せ、キャラクターの活かし方、要素の引き継ぎがどれも上手くいってる様に見えた。
けど、そもそもが緊張感のあるよくできた脚本だったかもしれない。この辺はわかりずらい。キャラクター造形にトムクルーズの魅力は不可分だし、タイトで緊張感のある見せ方はどちらかというと監督判断だろうし。
後半の“マーヴェリックが行く”からラストまでのマジかよなんじゃそりゃ展開の連続は最高だった。
映像はどこまでCGか分からないが、飛んでる飛行機が何をやっているのはすごかった。
ジェニファー・コネリーのキャスティングはビックリだったけどいい感じだった。登場時にデヴィッド・ボウイの曲流れてて「ラビリンス」好きなのかと思ったら監督同世代。「ラビリンス」のジェニファー・コネリー素敵よね。
つい先日見たばっかりなのに、グースの息子ルースターにぐっとくる。「あの子がもうこんなに大きくなって。しかも、お父さんにそっくり」とか。昨日今日見ただけなのに目頭が熱くなるのはどういうことだろう。
ペニーの家で過ごしていたら娘が帰ってくるくだりは面白いけどどうかとは思う。
一つ気になるのは、アメリカが外国の国境を(多分無断で)越えて軍事力を行使していること。エンターテイメントとして割り切るかは最近の世界情勢を考えると興味深い。
映画の引き込み力は強く終始画面に釘付け。面白ポイントは面白く。熱いシーンは熱く。音楽の使われ方も適切。最近の映画はどれも凄いけど、今作はお話の興味のその中でも映画としての商品クオリティが抜群に高い様に思える。
そして、多くの人の山の様な期待の高さに答えれた監督の仕事っぷりは素晴らしい。一躍、ジョセフ・コシンスキーさんの一軍入りは硬い。
○企画意図
大変ヒットした作品の続編なので興行収益は堅い。さらに主役が36年経っても役者として、さらにプロデューサーとしても現役でヒット作を連発し続けていることを考えると作らない方がおかしいくらい。それでも、前作監督の死などもありつつ実現したのは凄い。
○見どころ
まずはジェット戦闘機の映像だと思う。今作はちゃんと戦闘機が何を目的として何をやるかがしつこいぐらいに提示されるので、空中戦の映像でも気持ちが離れない様になっている。というか、物語そのものが空中戦で何をやっているかがちゃんと伝わることを主眼に据えて作られている様に見える。
2つ目はジェット戦闘機による軍事作戦という観客を選びそうな題材を、ここまで胸踊るエンターテイメントに仕上げた手腕。
3つ目は、ヒット作の続編というプレッシャーを跳ね返し、ブランドを維持しつつさらに面白くしたこと。これはなかなかむずかしいと思う。本当に凄い。
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