第187話 創作論なるもの、テンプレ
賛否がある話ですが、その前提として、わが国の教育制度を国際分類に当てはめると、という話をしたいと思います。
ほぼ雑学程度ですが、ISCEDと言う分類があります。
日本で「高等学校」と言っている高校は、実は高等教育ではありません。
今、東京都と新潟県で多い「中等教育学校」は国際分類に合わせた呼称です。
前期中等教育が、中学校。後期中等教育が高校にあたります。
日本で、前期中等教育修了から入学出来る高等教育機関があります。
高専です。高等教育過程を2年間一貫で含んでいるから、高等教育機関に区分されるのです。
東京大学には、教養学部がありますが、アレは文科省はISCED5Aと言ってますが、世界からはISCED4じゃね?と疑われています。
東京大学には入学しない方が良いです。グレーゾーンがあります(笑)
さて、テンプレに話を戻しますが、高等教育でのISCED5までは、独創性は基本的に要求されません。試験はテンプレの回答でパスしても修了と出来ます。職業訓練の性質を含むからです。
大学院進学率というものがありますが、だいたい1割から2割くらいです。
大学院進学率は、実は大都市圏より地方圏の方が高く、なぜかわが新潟県は上位10位には入っているようです。これは学生の約半数が大学院進学する大学院進学率全国トップの長岡技術科学大学が牽引しているからですが。長岡技大は高専生の進学先で、GHQがいなくなってから田中角栄が作った隠れたエリート養成学校です(?)
大学院になると、修了要件に独創性が求められます。大学には卒業論文がありますが、大学院の学位論文との差は月とスッポンのレベルになります。
大学院修士論文や博士論文は、国立国会図書館に納本する必要もあります。
博士論文は、「出版品質の学術書」レベルとなります。
つまりテンプレートは通用しません。
修士過程からそうなります。
「ものづくりの町」が多い東京下町(広義には神田などの出版、電気も含む)、大阪、京都、新潟燕三条は、やっぱり独創性を重んじる土地柄ですね。
あと大学院進学率が高い茨城や富山なども
目の肥えた人たちには、テンプレートというのは通用しないと思います。
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