第9話

 水筒の中身であるミルクティーを飲み干て待っていると、水筒からミルクティーが湧き始めた。


 ワシは水筒の中を確認する為に、ミルクティーを出してしまい、中を覗き込んでいると、ミルクティーがチョロチョロ水筒の中で湧いている。


 リーゼとミミにも見せてから、こんな現象が起こるのかと聞いたが、二人は首を横に振っている。この水筒が変なのだ。


 その他の荷物も調べる為に、リュックの中身を取り出して見てみると、今朝リーゼとミミに渡した着るバスタオルのバスローブが出てきた。


 それを取り出して、リュックの中身を見ると、着るバスタオルのバスローブがある。下着とかも取り出して確認してみたが、同じ結果であった。


 リュックに入っていた物は何個でも取り出す事が可能であった。


 折り畳み式のクーラーボックス(小)の中身も一回全て出してから、クーラーボックスの中身を確認した。答えは中身が復活している。


 だが、リュックに入れた硬貨は何度も出し入れしたが、増えてしまう事はなかったのだ。(無念)


 ワシの推測で物を言うと、ワシが持ってきた物は何個でも取り出せるが、こちらの世界の物はリュックに入れても増えない。ワシは、そう判断した。


 今更だが、ワシの手荷物の確認をする事になった。




~*~*~*~




 安部の装備


 ・二人用テント・冬用シュラフ・調理器具一式・照明道具一式・折り畳み式焚き火台・折り畳み式クーラーボックス(小)・折り畳み式台&折り畳み式チェア・折り畳み式バケツx一個・折り畳み式手桶x一個・折り畳み式大型タンクx一個・小型水筒x二つ・大型背負子(カートとしても使用可能)・着替え一式x二着分・着るバスタオルのバスローブx二枚・タオルx二枚・手斧・食料x二日分・1Lペットボトルx二本・お菓子(数種類)・救急鞄(小)・折り畳み式の食器類一式・刃渡り九寸(約三十四cm)の剣鉈・軍隊スコップ・暗視スコープ 赤外線望遠鏡・軍用ポンチョ・登山用ロープ(五十m一本に十m一本)・食材数日分・これがワシが持っている全ての持ち物である。


 ワシは荷物を確認してから片付けを始め、片付けを終えたら二人の女の子の処理を行う。ミルクでベタベタになっている二人の身体を水で濡らしたタオルで丁寧に拭く。


「アンッ、オジサマ、そこ自分で拭くからダメッ」

「リーゼばっかりズルイ」


 リーゼの陰核と陰部を拭き綺麗に拭き取りタオルを洗う。次はミミの番なのだが、彼女はリュックを置いていた箱の上に座ってM脚にしてワシを待っていた。ご丁寧に拭きやすい様に陰部を手で広げ、中まで良く見える様にしている。


 ワシはミルクを拭き取ると、舌を陰道に入れて舐め上げて綺麗にしてやる。


「オジサマ、私にはしてくれてないよ」

「アンッ、気持ちい、もっと舐めて下さい」


 リーゼはミミの横に座ると、同じ様にM脚になり自分で陰部を広げてみせていた。


「私のアソコも舐めてねオジサマ」

「私は、まだ満足してないので、舐め続けて下さいね」


 二人の陰部を交互に舐め上げて綺麗にしているのだが、二人は直ぐに絶頂を迎えてしまい、またしても股間を汚してしまう。これでは切が無いと思ったワシは、二人を横向きにし体位を二つ巴にする、お互いの肉棒を咥えさせて舐め合わせてから、続きを始めていた。


 ワシが二人を拭き終わるまでに、彼女達は二回も絶頂をむかえてしまう。ミルクを溢さないで飲み干すようにと二人に言う。そのお陰で二人を直ぐに拭き終わった。


「オジサマの舌使いって凄すぎ」

「お嫁にしてくれるんですよね」


 ミミはワシの嫁になりたくて仕方が無いようだ。


 二人の身なりを正し終えると、雑貨屋を探す続きに戻る。雑貨屋を見つけた時には既にお昼を回っており、昼食を取ってから雑貨屋で買い物をする事にした。


 ワシはリュックから菓子パンを数種類取り出すと、座って食べれる場所を探す。


「何これ、凄く美味しい。今朝食べたビスケットより全然美味しいよ」

「甘くてフワフワな白い液が、中から溢れだして来てる。オジサマのミルクみたいだね」


 ワシはミミに、缶から移したオレンジジュースを手渡す。それを見ていたリーゼは頬を膨らませていた。折り畳み式のカップをもう一つ取り出すとリーゼにもジュースを渡すと、リーゼのご機嫌も元に戻る。


 片方を贔屓すると、片方が拗ねると言った感じだ。


 二人とも特別扱いしないと、酷い事になるとワシは悟ってしまう。


 ワシも昼食のタツタ揚げバーガーを頬張り、二人の嬉しそうな顔を眺め、この二人にはワシが付いてないと直ぐに死んでしまうのでは無いかと思た。


 二人の親御さんは、王都近郊に住んでいるのか?


「「居ないよ」」


 なら何処に親御さんは住んでいるんだ?


「「親は居ないの」」


 あっ、ワシは聴いてはいけない事を聴いてしまった。直ぐに二人に謝罪するが、二人は別に気にする様子もなく、ワシに二人の生い立ちを話し始めた。


 二人の話を纏めるとこうだ。


 二人は王都寄りの地方都市の郊外の村に住んでいたそうだ。だが、ある日の事、村は通りすがりの空飛ぶ魔物に襲われてしまい、両親も村人も死んでしまう。そして、残された者達は、両親を失った子供達の面倒をみる事は出来きないと言う事で、地方都市の孤児院に預けられたそうだ。リーゼは当時十ニ歳でミミが十歳だと言っていた。そこでリーゼとミミは三年過ごしてから独立して働き始めたそうだ。


 そして、貯金を貯めていたお陰で、晴れて二人は個人事業主となれている。一国一城の主は自由気ままだが、全ての責任は自分達に帰ってくる。それを解っている二人は、視聴者数を伸ばす為に遭えて危ない橋を渡ろうとしたみたいだ。


 ミミがワシに甘えてくるのも、ワシに父親の影を見ていたのかも知れないな。そう思うとワシの心が締め付けられてしまう。ワシは子供を授からなかたが、妻と二人で幸せであった。だが、それも終わり、残されたのはワシ一人だ。


 残された者同士、仲良く寄り添って生きるのも悪くはないのかもな。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る