第7話

 結論だけ先に言おうか。


 二人がアヘ顔で気を失っている内に立ち去ろうとしたが、ミミに荷物を摑まれていて失敗に終わってしまう。指を荷物から外そうとしたが、固く握られていて指が開かなかった。


 ワシは仕方が無く、二人が起きるまでの間、暇だったから二人の汚れた身体を水で濡らしたタオルで、綺麗に拭いている。


 二人の顔を拭いていたら、二人は満面の笑みを浮かべて寝ている。きっと愛し合っている二人で絶頂を迎えた事で、満足しているのだろう。


 そう思いながらミミの上半身のブラウスを脱がせる。ブラウスを脱がせると豊満な胸が露になり、ワシの目の前に鎮座しておる。


 ブラウスはリーゼのミルクでベタベタになり、着替えないとミルクの匂いが漂ってくる。リーゼも一緒だった。リーゼの服にはミミのミルクが一杯掛かっており、リーゼのブラウスも脱がす。


 二人のブラウスを脱がすと今度は、巻きスカートを順番に脱がして行くが、スカートを脱がすと立派な肉棒が目に入ってくる。まだ元気なままで、萎れてもいない。


 二人を全裸にすると、ワシは自分のリュックから、着るバスタオルを二枚取り出し、二人に掛けてやる。裏路地の裏は洗濯場になっており。井戸で水を汲むと、二人の衣類を折り畳み式の桶に入れ、リュックから出していた洗剤で手洗いして洗ってしまう。


 手がベタベタになりながらも、二人の洗濯物を終えると、路地の裏手に生えていた木と木の間にロープが張っており、そこに洗濯物を干してしまう。


 一仕事を終えたワシは、木箱に腰を落とすと、徐に煙管を取り出してタバコの葉に火を付け一服を楽しむ。


 この二人は、何時も愛し合っているとか言っておったが、二人は若いから愛し合うのも激しすぎる。あんな事を毎日していたら、ワシの身体が持たんわ。


 二人が起きたら申し出を断り、ワシは気ままな一人旅をしたい。誰かに気を使うのは疲れてしまう。ひょんな事で一人になってしまったが、それはそれで良かったと思う。誰かに振り回されるのは懲り懲りだ。


(ぷぱぁーぷぱぁー)




~*~*~*~




 起きたか。


「あれ、オジサマ、ここは……ミミは何処」


 ミミなら横に居るぞ。よく見てみい。


「んっ……本当だ」


 ミミは、まだ起きていないぞ。


「うん、送信機は何処に置いてるの」


 あれか、あれならば、ほれアソコにあるぞ。


 リーゼは起き上がり送信機の元まで行くと、送信機を操作し始めている。


「ちゃんと映ってる。うわぁ、これがオジサマの肉棒なの、太くて長い、こんなのが私の中に入ってたんだ」


 リーゼの独り言を聞いたワシは、その内容が気になりリーゼの側に行く。


「んっ、オジサマなに」


 リーゼは送信機の上に付いていた水晶を見ていたので、ワシもリーゼの横に行くと水晶を覗き込む。すると、リーゼとミミの愛し合う姿が水晶に映っていた。


 これは、どうなっている?


「えっ、水晶に撮った映像を写して観ているだけだよ」


 なっ、なんだと。


 録画機能も付いてるとか無駄に高スペックな機器だ。そこにはリーゼとミミの目合う姿の他にワシの姿も映し出されていた。


「生中継に録画も映像ギルドに送れるんだよね」


 そっ、そうなのか。


「うん、便利だよね。でも送信機は一台大銀貨一枚もするんだよね」


 日本円にすると幾らになるんだ……


 銅貨が百枚集まり、大銅貨一枚になり、大銅貨十枚が集まると、銀貨一枚になる、そして銀貨十枚で金貨一枚になるから。


 銅貨一枚で一円 大銅貨一枚で百円


 銀貨一枚で千円 大銀貨一枚で五千円


 金貨一枚で一万円 大金貨一枚で十万円


 多分だが、このくらいの認識で合っているはずだ。


「いちまんえん?なにそれ、アクメランド連合王国の通貨の単位はアクメだよ。エンってオジサマの国の通貨単位なの」


 そうだ。円と言うんだ。


「へぇー連合王国ではアクメだから、パン一つが十アクメって感じで売り買いしてるの」


 パン一つが十アクメ。朝市で売っていた物が十アクメなのか、ホールケーキ(五号)の大きさだったのに銅貨十枚。


 宿を一晩泊まると幾ら掛かるのだ。


「一晩宿を借りるなら、四百から五百かな」


 大銅貨四枚から五枚か。


「そうそう、娼婦を一晩買うなら五百かな」


 そんな事は聞いてない。


「あはははは」


 一泊五百の宿を三十日借りて一万五千アクメか、宿無しは稼ぎがないとキツイな。あの騎士がくれた金額って五万五千五百アクメだったのか。


 因みに、食堂で一食は幾らだ。


「平均で百アクメかな」


 くっ、宿代と食事代を入れると、一月で金貨二枚と大銀貨一枚でギリギリの計算だな。


 リーゼがワシを一日雇ったら、幾らの給金をくれる。


「五百アクメ、と言いたいけど三百アクメだね」


 一月で九千アクメか、安くないか?


「だって私達の一月の稼ぎって安いから、食べて行くのが精一杯だもん」


 二人で一月の稼ぎは幾になるんだ?


「金貨三枚位かな……」


 この国の大人は、一月働いたら幾ら稼げる。


「金貨二枚前後だと思うよ」


 それ以下の生活してるのか……


「そんな目で私達を見るのは止めてよオジサマ」 

「どうしたの、リーゼ何で叫んでるの」


 ミミも起きたか、リーゼにな色々な事を聞いていたのだ。


「そうなの、オジサマの気持ちよかったよ。また私に入れてね」


 うむ、また入れようかな。


「おい、オジサマ、私の時と態度が違うぞ」


 うむ、当然だな。


「クッ、オジサマ、リーゼの穴にも入れて欲しいな」


 そう言ってリーゼはワシに、上目遣いをしているが、いかにもである。ミミみたいに自然で出来ればワシも考えたが、これでは流石にワシも萎えてしまう。


 あざといわ!


 ワシは、リーゼの着るバスタオルの中に手を入れると、リーゼのマスクメロンを鷲掴みにして、揉みしだきリーゼを可愛がっていた。


「オジサマ、私のも揉んで下さい」


 ミミはワシの手を取ると、自分の胸にワシの手を誘導している。これにはワシもたじたじである。


 先ほどまでのワシの決意は、もう無くなってしまい。ミミに篭絡されてしまったワシは、とりあえずだが二人の下で働くのも悪くはないかなと思い至る。





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