第11話 優太とまりな
今日は土曜日。
優太とまりなと初めて遊びに出かける日。
「母さん行ってくるね〜」
「あんまり遅くならないのよ〜」
「はーい、なんかあったらLINE入れまーす」
今日は、午前中から仲良し3人組、優太とまりなと遊園地に行く。
「今日はお友達との休日ですか?最高ですね」
「うん!いい休日になりそうだ」
「到着までは、およそ3,40分です」
「わかった!よろしくね!」
「いやー、やっぱり子育ては大変ですな」
「ん?何かあったんですか?」
んー、明日のデートのリサーチしたいけど、ポールがめちゃめちゃ話してくる笑
「いやこの前ね、学校で他の子と喧嘩しちゃいまして、うちの子が、それでうちの子が最後に手をあげちゃったんですよ」
「それはなかなかハードな」
「理由を聞いてるとね、向こうからイチャモンみたいのつけてきてるのよ、だから頭に来るのは、間違い無いのだけれど、それでも先に手を出したら負けというか、結局どんなに相手が悪い状況でも、こっちが悪者になりさがっちゃうんだよね。」
「そうですね〜、手をあげたらその時点で勝負ついちゃいますね、負けという意味で」
「そう、だからそのことを説明して説いたんだけど、今はだめね、もうちょっと時間経ったらしっかり説明してあげるわ」
「そうしましょう笑」
ポールさん、明るいだけじゃなくて、意外としっかりしてるな笑
そんでまた、鼻歌が始まった笑
時刻は、10:30
「僕が一番のりかな〜」
集合場所のエントランス前で優太かまりながいないかキョロキョロする。
「残念でした〜」
「おっと、先の到着で、まりな様笑」
「10分前にね」
安定している、この子は本当に笑
「優太からのLINEみた?」
「いいえ、見てない」
「なんか20分くらい遅れちゃうって」
「着いたら飲み物奢らせるわ」
「そうだね笑」
「すぐそこにカフェがあったわ、そこで待ちましょう」
「冷房すごいね、ここ」
「これは、なかなかね笑」
店内は、氷河期並に冷えていて、外は暑いがホットを注文してしまうほどだ汗」
「ダブルトールラテお願いします」
「私も同じものを」
「二人は無事に結ばれたみたいね」
「えっ、なんでわかるの?」
「昨日告白で、今日のあなたの雰囲気、とてもふられた人間の表情じゃないもの、多分優太でもわかる」
「なるほど、確かにそうだね」
「幸来は、大学受験の希望校決まってる?」
「まあ、MARCHを法学部縛りで一通り受けていこうと思ってる。まあ、出来たらMにいきたいね」
「そう、いい大学だと思うわ、法学部縛りなら、てっきりCが第一希望かと思ったけど」
「まりなは?」
「私は、WKJで学部をこだわらず幾つか分散させて受験するわ」
「私大トップ3だ笑」
「お待たせい!」
「お待たせい!じゃないよ笑」
「園内で私たちになんか飲み物奢ること、ペナルティよ」
「分かりました〜」
園内は、想像以上に激混みしていて、日本の浦安の某テーマパークに負けず劣らずだった。
「世界中どこ行っても、土日のテーマパークはこんなんなんか〜」
「まっ、仕方ないわね」
「優太は大学受験どうするの?」
「Wにスポーツ枠で攻めようかなと」
「なるほどね〜」
「まりなは、WKJのJがよく似合うぞ〜」
「似合うってなによ、そこは基準にならないわ」
「お〜、こっわ」
「怖くない!」
やっぱり二人は面白いし、なぜ交際にいたらないのか、謎だ。
お似合いのカップルになりそうである。
「しっかし、幸来に彼女ができたなんて、フィリピンに来て早々、やるなあ」
「えっ、知ってたの!?」
「え、さっきトイレ行ってる間にまりなが喋った」
「なぬー」
「まあ、減るもんじゃあるまいし、いいでしょ」
「ま、まあね」
「明日は何デートだい?」
「エディンバラホテルが20周年記念みたいで、そこの諸々のイベントを楽しんで来ようかと」
「いいじゃんか〜」
「ええ、センスは、なかなかいいみたいね」
そのあとは、主に絶叫系アトラクションを中心に3人で遊びに遊んだ。
通りでポップコーンを買ったり、タンドリーチキンを買ったり、コーラやソーダを飲んだり、とっても楽しい。なんか、日本の浦安のテーマパークの様だ笑
「そろそろ夕飯にしましょうか」
「おっ!さんせーい」
オリエント風レストラン、なんかいい感じ
「いやーめちゃめちゃ美味しいなここ、また来よう」
「本当に美味しい」
「店内もいい雰囲気だしね」
「えー、まりな殿」
「なによ」
食事もひと段落し、また優太のいつものまりな絡みが始まりそうだ。
「男女の恋愛において、大切なこととはなんでしょうか」
「恋愛は、男女間だけとは限らないけど」
間違いない笑
「いいわ、ここで1つ、申し上げるわ」
「お願いします!まりな卿」
酔ってるのか、優太笑
「1つ、束縛しないこと。1つ、器を大きく構えて余裕を持つこと。1つ、恋愛は付き合ってからが本番で、告白成功はスタート地点でしかない、男性諸君、特にここ要注意ね。」
「はーい、わっかりました〜」
こいつ、完全に酔ってるな、コーラ3杯で笑
「じゃあ、そろそろお開きね」
「お会計お願いします」
今日はみんなで、沢山の思い出を作れてよかった。
優太が意外にも写真を撮るセンスがあって感動した。
運動神経と写真のセンスは連動するのか笑?
いやしかし、夕飯後のまりなの言葉は、すごく為になった気がする。
恋愛は、告白成功がスタート地点。
そこで油断して、自分磨きを怠ると不味い結果が待つことになる。
肝に銘じておきましょう笑
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