最後の質問と〆と浮いた話
「さて皆様方夜中1時を過ぎました。そろそろ〆にしましょう。で・・・そのSDのまま最後行くんですか?」
ハルトがそういうと返答と確認をする。
「もう切り替えるのも面倒だからなこのまま行くぞ。」
「確かに1時過ぎたのぉ。流石に儂も眠い。」
「ネスちゃんいつもなら夢の中に居る時間だもんねぇ。」
「俺は仕事の進捗次第だなぁ。最近は徹夜がきつい・・・これが年か・・・。」
コメント
・もうこんな時間か―
・楽しかった分時間の経過が早い
・この時間より前にもう寝てる・・・健康優良児か・・・
・年の話はしないでくれ・・・こっちもつらい・・・
・年を取る度に夜起きてるのが辛くなるのよくわかる・・・
「と言う訳なので次で最後の質問になります。これはアルヴィオンスタッフからの質問になります。」
「ほぉん?」
「スタッフの皆からかー。」
「どんな質問なんじゃろうなぁ。」
「さっそく読んでいきましょうか。」
『狐狼さん、ネスさん、イェイさん。おかえりなさい。そして再デビューおめでとうございます。アルヴィオンスタッフ一同心よりお待ちしておりました。これから裏方は我々スタッフが受け持って行きますので安心してお任せください。
ところで質問なのですが狐狼さんそろそろ身を固めませんか?我々一同とても心配して居るのですが・・・。それどころか浮いた話すら出てこないんですがどういう事ですか?』
「まてまてまてまて。」
コメント
・あまりにもピンポイント
・心配するのも分かるけどピンポイント過ぎん?
アルト・はいはいははい!立候補立候補!
・アルト姐さんそういう事するからそういう風に見られないんやで
・姐さんそういう所やぞ
イサナ・私は遠慮しておきますねぇ
・イサナさんは分別付けてるから安心だわ・・・
・他メンツはまぁ・・・ありえないだろな・・・
「でも本当に浮いた話ってないですよね。アルト姉さんはほっといたとしても。」
「昔っから仕事人間だったこやつにそんな話がある訳なかろうて・・・。」
「確かに心配っちゃ心配だよね。年齢的に考えてなさそうってのもあるだろうけど・・・これだけ綺麗どころも多い職場でそんな話一切出ないから。」
「やめろやめろ。こちとらまだまだやることあるんだぞ。かまけてる暇なんてねぇよ・・・。」
「そう言って今の年じゃろうが馬鹿者が。」
「ぐぬぅ・・・。」
確かにこの年になっても浮いた話は一切ない。むしろそっち(恋愛)方面にかまけてる余裕はなかった。
まずはこの会社と所属者達を安定させる方を取り続けていたからだ。
自分の事を御座なりにしていた訳ではないが考えられなかったのは事実である。
「かと言って狐狼さんが心許せる相手なんて滅多とて居ないでしょ?この人以上に線引きが上手い人この会社に居ないしさ。」
「まぁそうなんじゃがなぁ・・・。ぬぅぅ・・・。」
「ええいやめろやめろ。とは言えな?アルヴィオン自体は社内でも社外でも恋愛等々は自由なんだスタッフたちも家庭持ちが多い中で浮いた話が無い奴の一人や二人いても大丈夫だろうが。」
「確かにそうですね。社内で家庭持ちの方も多いですし自分もそんな話はないので問題ないかと。一人うるさい姉は置いといて。イサナさん人妻ですし。」
コメント
・確かにその辺の線引きとてもうまそう
・そもそも狐狼さんと一緒な頭の人なんていないだろ・・・
・社内社外恋愛に寛容な会社だった
・スタッフも家庭持ちとか多いのかーいいじゃん
・イサナさん人妻なのは公式設定だっけ?
・↑リアルに人妻やぞ?
・↑まじかよ・・・ただの設定かと思ってたわ・・・
「確かにイサナは躊躇なく配信で言ってたな・・・。本当、迷わず躊躇なくな・・・。」
「流石にあれには驚いたのぉ・・・。桧室が一番びっくりしとったじゃろ・・・。」
「桧室さんDicordの雑談用チャンネルで叫んでましたねぇ。」
「笑っちゃいけないんだろうけどあれには本当笑っちゃった・・・。」
「俺も社長も別に言っちゃいけないとか特に言わなかったからなぁ・・・。その影響でバブ勢が増えたのは面白かったが。」
コメント
・あの配信に居た全リスナーが本当か疑ったからねぇ
・公式設定かどうか聞いたリスナーが居て迷うことなく言ったからなぁ
イサナ・言ってしまったところで何の問題もなかったですからねぇ
・などと本人が供述しており
・本人一切困ってなさそうで面白いんだよなぁ・・・
・桧室の兄さん頑張って・・・
などとイサナ本人は言って居るが多少なりとも社内で混乱は起きてしまい処理に追われたことは言うまでもない。
チャンネルの登録解除もあったらしいがそれ以上に増えたのもまた事実である。
「イサナ・・・お前さんはもうちょっと躊躇と迷いを覚えるんじゃ・・・。」
コメント
イサナ・は~い
「少し狐狼さんとは別方向の方に脱線しましたが狐狼さん自身は今そういう浮いた話の考え等はないということでよろしいですか?」
「そうだなぁ。今後そういう機会に恵まれればって所か。」
「なんだ残念。」
「積極性が無いのぉ・・・。」
「うるせぇ!」
やいのやいのの言われつつもスタッフ一同からの質問はこれで〆られた。
「と言う訳で最後の質問への返答が終わりましたので配信の方も〆と行きましょう。もうすでに夜中2時です。流石に僕も眠いです。」
「そうだね。ボクもそろそろ眠いよ。」
「じゃな・・・お開きと行こうかの。」
「俺はこのまま泊りだけどなー。」
コメント
・いやぁ長かったけど楽しかったぁ!
・何だかんだで6時間も配信してたんだなぁ
・楽しい時間だからこそ長くても短く感じてしまう不思議
・我々リスナーも眠いでゴザル
・ん?
・ん?何か変な言葉が聞こえたぞ?
・泊り・・・?
・なぜ泊り・・・
「自宅に帰るのが面倒くさいだけだぞー。」
「泊り用の部屋があるから問題ないじゃろうがせめて口に出すな・・・。」
「ハッハッハ。」
「こういう所があるからねぇこの人。」
「そこはもう諦めましょう。それでは皆様これにて配信を〆させて頂きます。長時間のお付き合いありがとうございました。」
「でわな~。」
「みんなお疲れさまだよー。」
「お疲れさまだー。寝れる人はゆっくり寝ろよー。」
コメント
・はーい おつかれさまでしたー
・長時間配信お疲れ様でしたー
・楽しい時間だったー ありがとー!
・途中観れなかったところはアーカイブで見ようそうしよう
・布団の中で見聞きしてた自分はもう既に寝れる
「それでは改めて配信の方を切らせて頂きます。お疲れ様でしたー!」
【この配信は終了いたしました】
「終わった終わった。帰る準備するぞー。」
「配信機材どうするんですか?このままで良いんですか?」
「置いておいて構わんよ。その辺りはすでに手配済みじゃ。気にせんでいい。」
「明日の昼前までには片付いてるから大丈夫だよ。」
「了解しました。」
配信機材に関しては事前に翌日の出社の人間へ片付けの手配済み。
そうでもしないといくら時間があっても足りないからである。
「さぁお前らは帰った帰った。俺は泊りだから気にするな。」
「わかったわかった。儂らは帰るぞ。ではな。」
「じゃあ律さん帰るね~。」
「では僕も失礼します。律さんは無理せずに。」
「はいよ~。」
全員を会社のスタジオから送り出して仮眠室へ向かい横になり思いにふける。
(0期生としての再デビューとしては上々なのだろうか・・・?自分が表に出たことで残ったスタッフ達だけで今後裏を回すことが出来るだろうか?多分大丈夫だろう。自分が自分の為に自分の持つモノを教えてきたんだ。所属しているVtuberに関してもそうだろう。俺やネスやティスが積み上げてきたモノを教え伝えてきたんだ。後に伝えず何が積み上げてきたモノだ。伝え教えずは下の下だ。心配せず行こう今は前を向いて行こう。教えを請われたら教えて行こう・・・今はそれでいい・・・。)
頭の中でそう考え纏め眠気に任せて仮眠についた。
そう今は自分の為に前を向いて行こうと心に決めて。
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