休日なのだが少し仕事をする人
ピッピッピッピッ
スマフォの目覚ましで目が覚める。
休日ではあるが常に目覚ましは朝6時で設定してある。もし目覚ましを設定しなくてもその時間帯位に起きてしまうのだ。ならばそのまま毎日設定をしてしまえとなったのだ。
(朝か・・・流石に3時間ほどの睡眠だと眠いな・・・。でも起きないとなぁ・・・。)
まだ寝ている体を少し無理に起こすが少し動かしづらい。
(ちと布団が硬かったからだろうなぁ。関節が若干痛い。時間があるときに干すか・・・。)
そんな事を考えつつ布団を片付け顔を洗いに給湯室へ向かう。
(流石にまだ誰も来てないな。そもそもこんな時間に居たらそれこそ大問題だ。っと行く前にPCの電源だけ入れておくか。)
そう思うと自分のデスクにあるPCの電源を入れそれから顔を洗いに行く。
(少しさっぱりしたな。さて色々確認するか・・・。)
マウスでカチカチを手際よく必要なものをクリックして開いていく。
(皆の週スケジュール表に公式放送の日程表、個人や他箱からのコラボのお誘いメール・・・。うーんなかなかに多いな・・・。)
ここ最近こちらに携わっていなかったとはいえ結構溜まってしまっている模様だった。だがこれでも自分たちのみで頑張っているのだろう少しずつ慣れて速度が上がればいい。
(0期に関しては個人で組む事が基本だから大丈夫だろう。1期はまだ学生だマネージャーがサポートしてやらないとダメだ。2期と3期は・・・まぁ大丈夫だろ・・・自分たちで考えて動けているサポートに関しては足りない部分だけで良い。)
裏の事をほとんど引き継いでから1か月は経った。解らない所はお互いに聞き合って解決するか餅は餅屋で任せるかで良い。それが出来れば一人前に近づいた証拠だ問題はない。
(スケジュール関連は大丈夫そうだな。コラボの方は・・・色んな所から来てるなぁ・・・。1期はやはり中の人間の事情もあってこちらから丁重にお断りを、3期はデビューして7か月ぐらいと言う事もありまだまだで断り。2期の方には他箱からも個人からも来ている。0期には・・・俺個人に・・・?)
誰だ・・・?と思いメールを開くが何となくではあるが予想はついていた。
他箱 それもよく知る箱からのコラボの誘いだった。
アルヴィオンとは違い歌を中心に扱っている箱からのお誘いだった。
「あの野郎・・・。しかも俺たちが再デビュー配信してる時に送って来てやがる・・・。文面を見る限り嬉々として送って着てるんだろうなぁ・・・。」
後で電話入れるか・・・と思いながら他のメールを開けて行く。
そうやっているとガチャっと扉が開く音がした。
「あれ?律先輩何で居るんですか?今日休みですよね?」
「ん?あぁ笹か。昨日泊まったからなぁ・・・後で布団とか干して帰るが。」
「私少ししたら外に行くので居ませんよ?ホワイトボードに書いておいてくださいね?」
「はいよって外・・・あー音子たちの月一定例会議か。」
「そうですそうです。みんな学生さんですからね親御さんの方にも報告等はしないとダメですから。」
「その方が心配は少なくなるよな。俺の方からも礼を言ってたって伝えてくれるか?手土産は持たせられんが。」
「了解しました。伝えておきますね。」
「頼むわー。じゃあ俺もそろそろ帰るか・・・みんな出社してくる時間だろうしな。」
早く帰って休んでくださいねー。と笹からの言葉を受けつつPCの電源を落とし帰る準備をし荷物をまとめていく。
「それじゃあ先に出るわーおつかれさーん。」
「はーい。」
笹の見送りを受けつつ事務所を後にし出口付近でおもむろに電話を取り出す。
(先方に電話入れとかないとな会いに行くにしても相手の方が上役だ。気にはしないだろうが親しき中にも礼儀ありだ。)
そう思いつつ電話帳から相手の電話番号をタップしコールをする。
『お待たせいたしました。セイレーンです。』
「朝早くから申し訳ございません。アルヴィオンの神音と申します。代表の
『薊は・・・あ、今丁度出社されました。今お電話お繋ぎいたします。』
「ありがとうございます。」
先方の受付の方がそういうと少しの間保留音が鳴る。
相手は会社の代表なのだ代表室への移動もあるのだろう時間が多少かかるのもしょうがない。
『あらぁ。早い時間からの電話ね、りっちゃん。』
「すまんな薊。メールで貰ってた件の事なんだが・・・。」
『受けてくれるのぉ?こちらとしては嬉しいけどまだまだ忙しいんじゃないのぉ?』
「そこはまぁ・・・大丈夫だ。この1か月みんな頑張ってくれている。必死なのは変わらんがな。」
『そうなの・・・じゃあこっちもスケジュールの調整をしていくわね。それとこっちの出る子だけど・・・内緒にしとくわね。』
「スケジュールの方はそっちに任せるが・・・内緒なのか・・・。」
『そう内緒♪』
「了解了解。楽しみにしとくよ。じゃあ要件は終わったから電話切るぞ。じゃあな。」
『こっちも楽しみにしておくわぁ。じゃあねえ。』
プツンと電話を切るが・・・「出演者は内緒か。」とボソリとつぶやいた所で丁度自宅に着く。
(丁度昼か。昼飯食ってから少し寝るかぁ。)
そう思いながら部屋に入り昼食の準備をし食べ終え布団に潜り込む。
(疲れてるんだが心地良い疲れだな・・・。もう少し考えたい事はあるが今はいい・・・眠い・・・。)
余程疲れていたのであろうかすぅっと目をつぶった途端に意識が沈んで行った。
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