育てる側から育てられる(?)側へ(多分まだ育てる側

社と音子が前を歩く少し後ろをトボトボと3Dライブ配信などで使われるスタジオへ歩いて行くがどうやらスタジオ内には複数人おそらく大人数が居るであろう音が聞こえてくる。

「あの社さん・・・?スタジオからなんか結構な音が聞こえるんですがどういう事ですかね・・・?」

スタジオ前に着くと社さんからではなく音子から声がかかる

「今日はおっちゃんの為に皆配信ややる事切り上げて集まったんだよぉ。だから先に入って入って。」

音子はそう言うとぐいぐい俺を扉の前に押しやる。

社さんはそれを咎めるでも無くにこやかに見守るだけであった。

「判った判っただから押すなって。」

がやがやがちゃがちゃと音が鳴っているスタジオのドアをゆっくりと開けそこに広がる光景を見てびっくりしてしまう。

そりゃそうだろう大きく張られた横断幕に【先輩裏方卒業おめでとう!&Vtuberデビューおめでとう!】と書かれているのだから。

「なん・・・なんだこれ・・・はぁ・・・?」

ポカーンと口を開けて驚いていると姉弟Vtuberであるアルトとハルトがニマニマとしつつ部屋の奥の方を指をさしている。

まかさ!と思い


コメント

・お?主役の登場ですかな?

・キマシタワーーー!!

・ツチノコさん卒業&デビュー決定おめでとー!!!

・配信始まったら絶対に見に行く!

・アルヴィオンコラボ放送待ってます!

・配信スケジュールの詳細を・・・はよ・・・何卒・・・はよ・・・


部屋の奥に配置してあるプロジェクターへ映されている配信画面には今日集まっている所属Vtuber達の立ち絵とコメント欄が映されていた。

「マーテマテマテマテ!ナニヤッテンデスカネ?!」

困惑顔で集まっていた全員に顔を向ける。

「だって先輩絶対にこういうことやるって言ったら断るでしょ?だから社長に頼んでスタジオ空けて貰ったんですよ!Vtuberの子達とマネ組には無理ない程度にスケジュール調節して貰いましたし!」

そんなワクテカした顔で言わんでも・・・。

「まぁ・・・皆無理のない程度なら構わないか・・・。」

嬉しさ半分諦め半分なこの気持ちどうしてくれようどうにもならんが

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