第29話 魔界攻略への足掛かり

 蓮「よし!魔物たちよ!今日は、組立式砦を建設していく。デザインはシンプルだ!これをどんどんと造っていき、我らの領地を広げる!広げた内側には、魔の森の木を植えていく。それと同時に、この魔道具を取り付けてほしい。これはエリア1から5も同様にしていく。俺たちはまだまだ強くなれる!が現時点で圧倒的かというとそうではない。いずれ個でも勝てるようにはなるがまずは集によって少しずつ力をつけていこう!」


「「「うぉーーー」」」


 蓮「よし!設計図はわたったな!じゃまずはつくっていこう!では建設始め!」


 俺の方はルナと浄化の魔道具作り。


 魔物建築はとにかく早い。シンプルな作りならなおさらだ。


 どんどんと出来上がっていき、一層予定に必要な個数に到達した。ひとつのサイズが10㍍の立方体。これを設置していく予定だが、


 ここで半円にしてもな。

 ここは星形にするか。魔法の射程はそんなに長くない訳だし、近代兵器の登場までヨーロッパの主流だ。


 蓮「ルナ!設計し直してくれ!星形にする。!と言っても後方は気にしなくていいから三方向だけの守りを意識してくれ。だから星も凸が三つだな。」


 ルナ「あいあい!あの花びらみたいな部分は?」


 蓮「いる!角度を計算してどんどんと大きくなってくだろうけど。」


 これでとりあえず決まりだ。


 蓮「突然ですまない!造りを変更した!おびき寄せて戦うならこっちの方がいいからな!じゃあいこうか!」


 わさわさと引き連れて魔界へと向かう。

 瘴気の壁を抜けたさきには、昨日と同じ光景だ。キメラはまだいない。


 あれは中ボス的な感じなのか?


 蓮「戦車隊構築を急げ!騎獣隊!跳ね返すぞ!!」


「「「うぉーーー」」」


 迅速に組み上げられてく砦。そのスペースを確保するために、倒すことよりも押し返すことに集中した俺たち。


 ルナ「出来たよー!!」


 蓮「よし!跳ね返すぞ!!その隙に入場する!戦車隊たちは、上から援護してくれ!3.2.1いけーー!」



 一気に蹴散らし、砦へと向かう。殿は俺だ。

 無事に全員が入ることが出来た。


 蓮「さて、いい感じに出来た上に、しっかりと耐えてるな!スライムゲルのお陰で衝撃も少ないし。問題なさそうだ。!これより二班に分かれて戦闘、植林、を進めてもらい、途中で入れ換えね!じゃあ開始!!」


「「「うぉーーー」」」


 ルナ「うまくいったねー!」


 蓮「だな!まぁ遠距離が知れてるからな。あとは堀の存在もでかいな!あそこで倒したらうまく浄化できるし水流で回収もできるしな!ナイスな意見だ!」


 ルナ「ありがとう!!あとは放置してどうなるかだよね。」


 蓮「だな。とりあえず木が植おわりしだいおびき寄せやってみるかな。それに耐えれたら大丈夫だろ」


 ルナ「そだね!!私もレベル上限に達しそうだよ!頑張ろ!向こうに戻ったら解放の義を受けないと!」


 蓮「あーそれ俺できるようになってるから夜やってあげるよ!」


 ルナ「えーーーー!!!」


 蓮「ほら、貢ぎ物毎日してるだろ?そりゃ信仰値的なのも溜まるよ。るなも最近は一緒に作ってるから、至るかもな!」


 何て会話をしながらも、魔物たちを倒し続ける。

 ほどなくして植終わったので、ここから本格的なバトルだ。


 蓮「よし!みんなは位置につけ!今日は打って出ることはしない!いつものようにおびき寄せるが、この上からの対応のみだ!少し物足りないかもしれないが我慢してくれ!この砦が持つのかどうかも確かめたいからな!」


 さあ、おびき寄せ開始だ!料理ももちろんするが、ファル君たちに飛んでもらい、誘導してきてもらう。


 ルナ「わあーー凄いねこれ!怖いよ!」


 蓮「感情がむき出しだからな。まぁ堀で足留めになるから大丈夫だろ。全軍構え~ーーー!ファイア!!」


 飛んでくのは本当のファイアーボール。いやフレアボールかな。

 魔法を鍛えていけば必ずここの地を平定できる。

 回復はいくらでもできるのだ!使わないてはない!


 三班に分けて、回復、練る、打つを回してく。

 入れ替わりが時間の無駄なので

 習熟度別に、飛距離が上るので、3層に分けて、元々を低層にして中層と上層を作った。


 この作戦はうまく行き、殲滅が効率よく行われる。、、、やがて周囲の敵を殲滅しきった。


 またしても、雰囲気が変わる。


 そう、キメラの発生だ。


 魔石は浄化したが意味がなかったみたいだ。


 蓮「やることは同じだ!慌てるなよ!大丈夫だ!間違いなく通じるから!3.2.1フレア!!」


『ぐぎゃー』


 蓮「第二班はこの炎をさらに燃え上がらすぞ!321サイクロン!」


『ぐぎゃー、、、ぐ、、、ぐぅおー』


 蓮「第三班、とどめだ。3.2.1アイスランス!、、、グッジョブ」


 ほぼほぼなにもさせずにシャットアウト。

 快勝だ!!



 連「よし、帰宅するぞ!とりあえず砦はこのまま!1日放置してどうなるかも見たいからな!」


 ルナ「やったね!!」


 蓮「ああ!これで防衛戦はうまくいくことがわかった!まだ空軍も残してる。あとはこのまま陸軍が育てば、前進できる!それに魔法が向上すれば今度こそ蹴散らせる!!研修が終わればと言うか基礎が終われば魔法武具の作成も依頼してるから、もはや阻むものなしだな」


 ルナ「後ろのガイコツ集団もそれでいけるの?」


 蓮「あいつらには、聖属性が完全に特効だよ!弱点が明確にあるからただの雑魚だ!うちの子たちは聖属性も使いこなす!負けないさ!」


 昨日よりも足取りも軽く戻ることが出来た!


 いやー順調順調!


 砦はやっぱり凄いんだな。

 そして俺たちの建築速度。ヤバイね。

 魔合金が破られるまたは通用しなくなるまではしばらく快進撃がつづけれるだろうな。


 城に戻りみんなで夕食だ。

 魔物たちも城のなかには居ないが、裏庭?で食事をしてる。


 アリス「おかえりなさいませ。どうでしたか?」


 おーい!アリスさんやーい!なぜメイド姿?いや似合うけども。


 アリス「あの、どうかなさいましたか?」


 蓮「あぁ、こんなこといって会ってるのか分からないけど似合ってるよ。だがなぜにメイド?」


 アリス「頂いたテキストに、メイド服は万能な衣装とありました。戦闘から何からこなせると。違いました?」


 蓮「違わないが違う気もする。俺じゃないからルナだな。えっと、アリスがその格好はいいのか?」


 ルナ「制服は別に用意してるよー!部屋着だよ部屋着!」


 蓮「ってお前もか。これ俺の趣味と勘違いされそうだけど、、、まあいいか。男性用はスーツなのにな」


 ルナ「あれもストレッチ素材だからかなりラフなんだよ?でもやっぱりみんなピシッとしてていいね!


 アリス「でもここにあるものはどれも最高級品ですね。食事も環境も。日に日に向上してくのが分かってとても幸せです」


 ルナ「アリスちゃんはご令嬢なのに、向上心すごいね!私がイメージしてたのは蝶よ花よって育って、だと思ってた。その、政略結婚とか」


 アリス「私が特殊ですね。政略結婚をしなくていいってのは家の方針ですけどね。その、女は黙って子供を産めばいいって考えが馴染めなくて。それと夜会も苦手でして。ですが貴族として生まれたからには民のためになることも義務のひとつでして、政略結婚も家と家の繋がりもできますから、権力がある家と言うのは攻められることも少ないですし悪いわけではないんですけどね。なので、私は違う形で貢献できないかを考えていました。なので蓮さんの元で働くことは私の理想です」


 貴族ってのも大変だよな。しっかりと義務を果たそうとすると、自分を殺さないといけないときも多い感じだしな。


 ルナ「色々大変だね。でも、蓮くんが要るから少なくとも結婚相手は自由に選べるよ!!もうアリスちゃんも身内だし、あの町には拠点もあるし、攻めてくるなら攻めてこいって感じだね!最大211111に膨れ上がった魔物軍団がさらにレベルアップしてるしね。」


 アリス「うふふ。元々、実力に差がある上にその数ですか!もはや国軍でも数ですら怪しいですね。」


 蓮「まぁ人の問題は人が解決するべきだとは思うから極力投入しないけどな。魔界と言う強大な敵も居るし。」



 この研修期間で、俺もみんなも、魔物たちも、どれだけ強くなれるか楽しみだ。


 ルナ「でも、もうすぐに進出してかないと3年なんてすぐだよ?」


 蓮「だよな。だが皆さんは俺の思ったよりもかなり優秀だ。そして魔物たちも。だからどんどん店を出す。奴隷を育てる。店を出すで増やせる。場所はアリスたちに聞いて、評判がいいところ中心だ。」


 ルナ「見つけるためだね!」


 蓮「その通りだな。管理部の人達には教育も兼任してもらうことになるかな。もっと人が増えたら分けてくけどね。もう動き出してるしね。」


 やることは尽きないなー。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る