第28話 研修生

 蓮「みんなおはよう!疲れはとれてるみたいだな!無理はしなくていいから、体調が悪かったりしたらちゃんというようにね。今日のトレーニングも昨日とあまり変わらないかな。走りながら魔力の使い方を強化しつつ、身体強化の魔法を習得を目指す。型の訓練をして武器の扱いや戦いの基本の動きをマスターする。時間があれば実際に戦いにもいくけど。先に行っておくけど、魔物とはいえ殺すわけだから、絶対に無理って人も出てくるかもしれない。それは仕方のないことだから、無理をしなくてもいいからね。ほかにもレベルをあげるすべはあるし、全員が戦えなくても問題ないしね。じゃあ今日も頑張ろう!」


「「「よろしくお願いします」」」


 おや?みんなの魔法の使い方がかなり成長してるぞ?


 蓮「凄いなみんな!昨日教えたことがもうできるようになってる!!身体強化も発動してるよ!!」


 これは凄いな。全員出来てるよ。よくよく考えたら、最初からみんな生活魔法が使えたのは凄いことだよな?

 元々レベルが高かった上に、向上心もあるわけか。いい人たちに巡り会えたな。



 アリス「みんなで練習しました!!」



 ほうほう。それも凄いな。


 蓮「にしてもだよ。こんなに早くできるようになるなんて思わなかったからな。」


 アリス「あのマリオネットがとても参考になりました!やっぱり体験すると違いますね。ほんとに凄いです!」


 蓮「なるほど。その狙いはあったがそこまでとは思わなかったな。あとは座額でイメージ力も強化できるしな!グランドさんたちを引き合いにだすのはあれかもしれないけど、身体強化できるだけで、逃げることは出来そうだしな。これは、七日間いらないな。今日と明日で問題ないよ。そこからは個別でいいかな。」


 アリス「ですが皆さんレベルもあげたいみたいですよ?」


 蓮「どのみち丸一日とか闘ってたら体を壊す。空いた時間に鍛えるくらいで充分だと思うしね。カフェ店員は午後から空きだし、ショップの方は午前があく。管理の方も冒険者の方も時間は作りやすいしな。ちゃんと休む日は決めて、オーバーワークにならなきゃいつでもいいし。距離はあっても、すぐこれるしな。

 どっちにすんでもいいし。休みの日は、魔物たちに接客の練習してもらうのにこのまちでショッピングとかしてくれたら嬉しいな。」


 ミレー「奴隷でもですか?」


 蓮「もちろんだよ。研修が終わったら雇用契約書書くからさ。今は研修なんで日給銀貨1枚かな。まぁ魔物を倒すようになったら歩合だから」


 そう言えばみんな紹介をしてなかったな。


 えっと、スライム板にまとめたから、


[戦闘職]

 ♂

 ロータス 人  ♡

 ビックス 獣人 ☆

 ♀

 クレア  人 ♡

 ニコ   獣人 ☆

 リーファ エルフ◆

 カヤ   獣人


[管理]

 ♂

 アレク  人 ○ 執事

 カール

 ニック


 ♀

 サーヤ  人 ○ 女官長

 ミレー

 バーラ

[商会]

 ♂

 ハッサム

 テリー

 ラモス

 ♀

 ファラ

 スーザン

 レイラ    ○


[生産]

 ♂

 キャッシュ エルフ    ◆

 ガンツ   ドワーフ   ◇

 ♀

 フローラ  エルフ    ◆

 リン    ドワーフ   ◇

 アン    ドワーフ   ◇


 ちょっと分かりにくいが☆♡は恋人なんだって。で○◇◆は家族。

 何かしらの繋がりがある人が多いな~。

 恋愛も推奨してるよ。

 元々恋人同士なら奴隷になったからといって別れる必要は全くないし、何度もいうけど、社員だ。

 出会いが主人と奴隷だっただけだ。

 トーマスさんが面接官みたいなもんだな。


 蓮「正直なところ無料でもいいんだよなー。社外品を買うときに使ってくれたらいいかな。社員旅行とかもしたいしさ。そんときはそんときで配りそうだけど。」


 ファラ「その、以前よりも確実に幸せになってしまってて、、、いいのでしょうか?」


 蓮「その感覚もどうかと思うよ?初日から240㌔走らされてるんよ?なかなか他にないくらい過酷だと思うんだけどな~。それに奴隷が幸せになったらいけないなんてないしね。でも、今後はみんなが先輩として下の子を導いてあげてほしいかな。さすがにここまで過酷じゃなくていいから。」


 スーザン「下と言うのは?」


 蓮「今後はみんなが奴隷の子達は選んでほしいかなと思ってる。あの街はトーマスさんがいるからいいけど、実際に奴隷だった君たちなら、這い上がろうとしてる人、切っ掛けさえあれば頑張れる人なんかは見分けがつくんじゃないかってね。それにみんなの部下になるわけだし、自分達で選んだ方がいいかなってね。俺だけが探すよりもみんなでアンテナ張っといた方が絶対にいいしね」


 ランニングは昨日の半分の時間で終わることができた。

 いやー目に見えた成長だよ。

 武術の方は体に負担がかかるから禁止したけど、情報交換はしてたみたいで、みんなの理解度は高かった。


 蓮「みんなの向上心には脱帽だよ。武術は一朝一夕じゃいかない部分はもちろんあるけど、ゼロと1では大きく違うからね。なら次は実践だ。まずは砦の二階から、戦ってもらう。安全圏だが、魔物の剥き出しの殺意をじかに感じてもらうのと、実際に殺せるかどうかだな。使う武器は、弓と、投げないふ。それに魔法だ。何度もいうけど、これは無理な人は無理だから。しっかりと申告してね。その前にご飯にしようか!」


 木の浄化と植え替えは魔物たちに頼んだ。魔法がもっと強くならないと、あそこでは通用しないと感じたらしい。

 それはあるかもな。


 群雄割拠の魔界を制さないと行けないからな。

 あそこにも砦を築くか?ありかもしれないな。


 ルナ「おいしーね!!でも日本人としては魚も探さないとねー」


 蓮「ファル君たちが最短の海を見つけてくれたら、そこを目指すのもありかなと。浄化もあるから寄生虫も怖くないしな!」


 ルナ「お刺身!!昆布とか鰹節とかてに入ったら深みもますしね!」


 なんて会話を広げながら戦闘訓練に移行した。この実践パートには3時間を費やした。

 ちなみに誰も怯えることもなくこの世界の人たちにとって魔物と戦うことと言うのは、ある種の当たり前なんだなと実感した。

 エリア1は問題なく達成することができた。


 蓮「俺の予想よりもはるかにことが進んでいってる!ここでティータイムをとったあとは、今日は、身体強化の応用で、部分強化を学んでもらう!それと、アレクさん、サーヤさん、は執事長とメイド長をしていた経歴をお持ちだし、ガンツさんリンさんキャッシュさんフローラさんは大陸に名の知れた生産職の方々だ。本来ならそれぞれが身に付けた技術を教えてくれるなどないことだが、惜しみ無く協力してくださるという。それだけじゃない。戦闘職希望の面々はいずれも冒険者として結果を出している。こちらも知識やノウハウを提供してくれる。

 買い手が何を求めてるか、売り手はどんなことを買い手が望んでるか。作りては何を作るのがいいのかみんなで情報を共有しよう。もちろん、戦闘にか変わることじゃなくても、街の人が何を求めてるのかそんなことが分かればもっと幅が広がる。そして、礼節。やる、やらないは別にいいが出来る出来ないは大きな違いだ。

 今後俺たちは大きくなっていく。必ずだ。商会としてもクランとしても。何があっても守る。が、付け入る隙を与えないのも重要だ。

 あそこは従業員が素晴らしいから大きくなるのも納得だよね。なんて言われたい!なので、みんなの知識を一度まとめてほしい。キャッシュさんたちとアリスとエマは昨日みたいなのをみんなでつくってほしい。俺とるなはそれと俺たちの知識とで教材を完成させるから。あっティータイムのあとといったが、お菓子や飲み物を取りながらやってくれたらいいから。んじゃとりあえず休憩して!!」


 ルナ「教材ってどうやって作るの?」


 蓮「動画とドリルでいいかなーと思ってる。俺たちの創造力なら、割りと簡単にてきるんじゃないかな。どこを基礎とするかが難しいけど。あとは化学とかかな。魔法に関係するところは押さえときたいな。計算は子息計算でいいかな。他なんかある?」


 ルナ「んーにゃい!でも、凄い人たちが集まったね!」


 蓮「凄いからとらえられてたのかもな~。ほら、変質って多分生命力がいるだろ?あの六名はレベルは高いけど、戦闘職についてないから、捕らえやすかったのかもしれない。」


 ルナ「その事も気になるよね。無事に解決すればいいけど。」


 蓮「まぁ捕らえてた人達や、レオナルドさんのは分かるけど、それ以外にも、街中で死病が出てるのが事は方法といい気になるんだけど、俺らの出るまくじゃないしな。」


 ルナ「頼られたらどこまでてを貸すの?」


 蓮「それもなやみどころなんだよな。ただ、あの奥地の魔物と雰囲気は似てたから、広げていいものでもないと思うから、やっぱり協力はするかな。」


 感染するものじゃないとは思うけど、街中でも起こってたってところは気になるよな。あんなの定期的に投与しないといけないだろうし、自分から取り入れたりするか?宗教とかなら分からんでもないけど、、、そもそも成功するのかもなぞだし。


 蓮「まぁどちらにしても今は探る方法もないからな。商売を始めたら情報を集めようか」


 それよりもと言うかそのためにも今を頑張りたいね。

 地球の知識は人体の構造。怪我や病気、魔法に関係がありそう化学。

 あれ?案外すくないな。

 まぁ基礎科目の国数英理社のうち数と理くらいしかないからな。

 数も四則計算だけだし、理も限定的だしな。これだけあれば家では働ける。研究者じゃないから。

 あとは経済の事にも触れておこうかな。

 こう改めて考えると日本の義務教育って結構凄いよな。

 ただもう少し法律について詳しくやるべきかなって。

 道徳的なことしか案外知らなかったりするからな。

 あれだけ個人が発言力を持ったり影響力の持てる社会だ。

 法律に詳しいのが案外犯罪者だよな。

 っと関係ない思考になってしまった。

 さてとみんなが作ってくれた資料で俺も勉強しますかね。


 

 ルナ「こうやって、この世界の人達がまとめたのを見るとさ蓮くんがいかに飛び抜けてるかわかるよね。職業解放に至るのって5年から10年、天才と言われてた人で3年だよ?それも小さい頃から鍛えてて」


 蓮「俺もその小さい頃から鍛えてた部類だし、武具が圧倒的だから格上とやりあえる。魔法、闘気、魔闘気で底上げもしまくったから、そりゃ早く成長するさ。ずっと格上と戦ってたからなー。であげくにガウとの戦い。ラム君がいたから勝てたようなもんだしな。まあゲームでも最初から最強装備を身に付けてたらさくさく強くなるし気にしたら敗けだ」


 ルナ「そうなんだけどね。でも、凄いなーとしか言いようがないよね。それに、ここの開拓のスピード。もう別世界ってかんじだよー!」


 蓮「あれこそまさにラム君を始め魔物たちのお陰だな!しかも、もう一桁増えるんだよなー。昨日のあれで、圧倒的な戦力差だったからな。」


 ルナ「今日も遠征するの?」


 蓮「するよ。ただ今日は砦の建設がメインかな。魔合金なら壊されることがないのは判ったから俺たちも砦を持つことにする。それから、エリア5の木を植えてみるつもりだ。こんな感じで、どんどん木を植えていく。前線を押し上げたら、後ろに木を植えていって、半円状に領地を拡大してく。それと、魔道具で浄化装置をつくって木をつねに浄化させる。あの魔界は制するだけじゃダメだと思うしな。」


 ルナ「禍々しいもんね。やること一杯だ~」


 蓮「明日からは俺たちは午後から魔界だな。で座学のときは兵器の開発かな。」


 ルナ「兵器?」


 蓮「そう。バリスタとかあそこの魔物に通用する武器だ。今日のみんなみたいに、安全圏からある程度減らして、余裕をもって突っ込む。あのキメラも砦があれば倒せるさ!」


 ルナ「あれがまだ先鋒だからなーどうなることやら」


 蓮「そうなんだよなー。どこかで一城ずつおとしてかないといけないからなー。戦術も鍛えないとな。」


 これは時間をかけて強くなってくしかないだろ。


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