第27話 魔道具

 ルナ「もー蓮くんは!昨日治したばっかりなのに!!」


 蓮「大変申し訳ございません!ルナが居てくれて俺は幸せです」


 ルナ「えへへ//もぉー仕方がないな~おいで~」


 ちょっと膨れてたルナだったがすぐに機嫌を治してくれた。

 ちょろい。


 だがルナ。子供のようにあやすのは違うくないか?い、いや、悪いとは言わないしご褒美だけど。


 ルナ「ならお風呂に入ろっ!、またマッサージするよー」


 蓮「せ、整体まででいいからな。ルナも疲れてるし明日に響いてもな」


 ここは流されるわけにはいかない。なので、先に釘を指す。


 ルナ「もーわかってるよー!ねっ!行こ!」


 もちろん何もなかったよ。


 今はゆっくりと温泉に浸かってる


 ルナ「蓮くんはこのあともうねるの?」


 蓮「甘さ控えめのロールケーキ焼いたら、御供えして、アリスやキャッシュさんたちが、俺うたちが戦いにいってる間に、魔道具の基本について纏めてくれたから勉強だな」



 本当にありがたいことだな。


 ルナ「あっロールケーキ私も手伝うよ!私の方はフルーツにしよっと!でも蓮くん毎回御供えなんて偉いね!!」


 蓮「まぁ女神様たちには感謝してるのもあるし、一番の良客出もある!まさにお客様は神様だ!ってね」


 ルナ「えっと、、感謝はわかるけど、、、大丈夫?」


 頭のいたいやつだと思われてしまった。

 でもそう思うよな。


 蓮「いや、その目はやめようか?彼氏に向けていい視線じゃないぞ?心に突き刺さる。と、お供えするとき見たらわかるよ」


 風呂から上がって、さっそくロールケーキとアイスオレを御供えして、一息つく。


 ルナ「正気を疑ってごめんなさい。頭がおかしくなったかと思っちゃったよー。本当にお客様だったなんて」


 蓮「見ないことにはな。だが少しは彼氏の言うことも信じてもいいんだぞ?」


 ルナ「今は私しかいないからイエスだけじゃだめなの!あっ美味しいね!」


 蓮「材料がいいからな~。食べながら勉強しますかね」


 ルナ「魔道具で作りたいものは何があるの?」


 作りたいものか~。一杯あるんだよな。


 蓮「色々あるんだが、そのなかでも水と光と火はほしいな~。特に水だ!この乾いた大地には水がいる!そして滝とかも作れるしな!!」


 ルナ「滝好きだもんねー!」


 やはり滝と言うか水って神秘的だと思うんだよね。

 水がないと人はいきられない。人に限らずだな。

 そして美しさも秘めてる。


 蓮「好きだな~。自然な神秘的さも、人工的な美しさもどっちも好きなんだよな。おっこれが魔道具の作り方ね!魔法言語がある訳じゃなくて、魔法のインクで、プログラミングみたいにするわけか。んで、六属性の魔方陣ね。この魔方陣自体をミスリルで流で作るのねへぇー重ねて複合なんかもできるわけだな。あー材料がミスリルだから高いわな。プログラミングと言うか指示はインクにも使ってるし。それに魔石も。で描くときにも魔力を有すると。魔法操作も重要なのね。それに、属性の魔石がいるわけか。単純な、水を出すとかそう言ったのはプログラムを必要としないから少しお安いのな。でこれは簡単な回路だな」


 そう。作りてが少ないのは、ミスリルの加工は難しい上に、使う属性の魔力を流しながら作成しないと魔方陣は効力を発揮しない。鍛冶でもできるが、魔法がネックになるよな。

 その点ここはスライム板を属性に変えておけば、本当に流し込むだけで出来てしまう。


 ルナ「それほど複雑じゃないけど、材料がネックになるね」


 蓮「ミスリルが必ず必要な訳じゃないみたいだけど、結局ミスリルで作るものしか実用的じゃないみたいだな。魔力が通りやすければいいわけだな。、、、試すかな。」


 純鉄、魔鉄、魔銀、魔合金と試してく。通りやすいのは魔銀が圧倒的だが、溶けてしまう。そこで魔合金の配合を変えて、魔銀ベースの魔合金を作った。次にインクだが、これは圧倒的に魔銀がいいな。

 で、電池的な役割の魔石だが、魔方陣の属性に対応してなきゃいけない訳か。


 蓮「よし!これでできるかやってみるか!スライム版に正確に転写して、溝にして、流し込んだら、はい魔方陣の完成です!で、回路をつくって、魔石と繋いで、魔石の属性を水にしたら、、あとはスイッチをいれれば動く予定!


 ルナ「なんかものすごーく簡単な感じにみえたよ?」


 蓮「スライム版に感謝だな!では、押しまーす!ポチっとな」


 すると凄い勢いで、水が出てきて


 ルナ「きゃっ」


 ルナが水浸しになってしまった。


 慌てて、止めて、ドライで乾かす。服は水分をとったけど。


 ルナ「もースッゴい冷たいよ?またお風呂で暖まらないと!蓮くん?付き合ってもらうからね!」


 蓮「さーせんでした!!是非ともご一緒させてください!」


 と言うことで本日二回目のお風呂です。


 ルナ「さぶいー。蓮くんが責任もって暖めてください!」


 いや、結構あったかいよ?


 蓮「ほらおいでー」


 ルナ「えへへ!やったー」


 かわいいやつめ!


 ルナ「でも魔道具もうまくいったね!どういったことができそうとかわかる?」


 蓮「まずは、基本属生で、現象を起こすだけなのはいけるな。」


 ルナ「起こすだけってのは?」


 蓮「水を出す、風を出す、火をだす、土をだす、光をだす、闇をだすといったところだな。威力をあげたり複合させたりで色々できるとは思うけど。あとはプログラムを組んでみて、それこそ家電製品のようなことはできるかもしれない。」


 ルナ「でもさ、燃費とかはどうなの?」


 蓮「いや、今の基準がわからんからな。ちょっと待ってね。このテキストと比べると、、、、大分上だな。」


 ルナ「それはミスリルよりも上だったってこと?」


 蓮「上って訳じゃないかな。唯一ある魔道具に流した感じだとむしろミスリルノのが上だ。ただ、それは流れやすさじゃなくて、許容力というか、、、ミスリルのが、高出力になるのは間違いないけど、生活用で使う分には、俺たちの作った素材ですら余裕で賄える。豆電球の光る部分が魔方陣ってかんじだ。ミスリルが10だとしたら俺らが作ったのは7くらいかな。だけど生活に必要な現象は2とかだからかなりのオーバースペックではあるけど。魔力の流れやすさは変わらないから、配線としてはどちらも優秀かな。」


 ルナ「そしたら何で、燃費に差がでるの?と言うか、話を聞く限りだと、もっと威力も強いんじゃ」


 蓮「燃費に差がでるのは完全に魔石の質の問題だな。威力が出てないのも燃料の問題だ。例えば今作った、まずの魔道具だけど、燃料の魔石を、、、氷に変えると、、、氷ができる!っとつめた!」


 ルナ「やると思ったよ。蓮くんたまに抜けてるから。そこがかわいいけどね」


 蓮「おほん。で、威力をあげるのは、まあ単純に線を太くしたらいいかな。弱くするのはプログラムで出来そうだけど、センサーがないから、室温を何度に保つとかは無理だろうな。単純に時間と威力でやるしかない。」


 ルナ「でもさ、リモコンみたいなことは難しいよね?」


 蓮「いきなりハードルをあげてくるな~。魔法でってのはなしだよな?」


 ルナ「なしでーす!」


 蓮「リモコンか~、、、ちょっとサーチタイム!なにかないかな~。、、、あっこれ!光と闇でペアが作れるから、リモコンも作れるぞ!ここの部分にシリアルナンバーみたいにすればいいから!と言うか待てよ、、、これなら動画も作れるな。メールも電話も行けるぞ!!」


 ルナ「凄い凄い!!絶対に売れるよ!」


 蓮「あー売るのはちょっとな~。あまり世界観を崩したくないというわがままさもあるし、軍事利用されかねんからな~と言うかまちがいなくされる」


 ルナ「ふふふふ!蓮くん!甘い!甘いですよ!世界観を崩さずに軍事利用をさせなければいいのです!!まず、スマホやケータイ!これは世界観を崩します!渡すとしても、人と通信の範囲を限定します!ですがこの世界には既にディスプレイ!そう、メニュー画面が存在してるので、それに似せたものにするといいと思います!!それもこちらから送信の一方通行の!情報を制するのです!ただ、ほかにも利点はあります!注文を出来るようにしたり宿の予約もとれるようにするのもいいのかなと。ギルドなんかもあるので、登録制にしても、あまり問題もなさそうだし!」


 蓮「キャラがぶれぶれだが、まぁ言ってることは確かにそうだな。他が開発するまでは、そうしておくか。ブラックボックスに出来るか?魔合金は、熱でとかすしかないし、、スライム板と組み合わせれば、魔法も物理も防げる、、よな?魔法じゃないとスライム板はとかせないし、それだと魔合金は残る。炉に入れたら、どのみち魔方陣は消えるしな。プログラムの方もスライム板に書くようにしたら、、熔けるし、、念のため、魔合金、スライム板、で層を作ればいいかな。闇属性で黒くしたらなかも見えないし、探知も防げるな。」


 ルナ「あれ?でも、魔石がいるわけだから、むずかしい?」


 蓮「いや、大元をうちにすればいいから、それこそ月額でもらえばいいかな。思ったよりも場所もとらないし、テレビ局のような感じで行けるかもな。」


 ルナ「でもさ、それだとテレビを販売するの?私のイメージは新聞とか雑誌的な感じをイメージしてた!もしくは短い動画。それも更新頻度も月に一回とかさ!それくらいならメニューみててもスマホみたいにはならないかなって!本人しかみれないから購入しきにするのかと。」


 蓮「まぁみんなが見てたら一緒だもんな。そのへんは戦略と言うか、ためしながらやるしかないよな。歩いてたらできないとか、一日にみれる時間を制限したり。俺はさ、バルトロッテしか知らないけどあのダンジョン特化の冒険者ギルド。あそこをどうにかしたいんだよな。話しか聞いてないけど、治安悪化の要因のひとつだ。ただ、街を支えてるのも事実な訳で、なら彼らをヒーローにしてやってもいいとも思ってる。俺たちがやってた、動画配信ってそれこそ普段の行動とかにも気を使うようになるだろ?まぁそうじゃないやつもいたと思うけど、総じて画面上はいい人な割合が高いわけね。なら加工せずにライブ中継を流したらどうかなと。街の人からしたらどれだけ命がけなのかわからないし、それを知ればみる目も変わると思う。冒険者は見られてると分かれば態度も改まると思うし、何よりも威張らなくても、英雄扱いされると思うんだよ。それでも悪さをするやつはいるだろうけど、それは普通に取り締まればいいからさ。だから、ダンジョン中継をする施設をつくるとかかな。」


 ルナ「えー!面白そう!!でも撮影とかは?」


 蓮「それがこの森にも飛行種がいたんだよ!!ファル君!!」


 ファル『クルゥー』


 ルナ「この子もかわいいね!」


 蓮「見た目はな~。ただ、エリア5の魔物だけあって、エグいくらい強いな。この子達に撮影半になってもらおうと思ってる。コラム君とペアになってもらってな。ファル君はラム君とペアだ。これで念願の地図の作成ができるわけだし、光の魔道具でステルスになれれば、いいかな~と。」


 ルナ「わぁー一気に世界が広がるね!でもでも、あのギルドがそんなこと許すのかな~?」


 蓮「別にすぐに広めようってつもりもないよ?まずはうちだけでやればいいさ!」


 ルナ「あれ?そしたら、スポーツバーみたいな感じの店を作るの?」


 蓮「まぁそうなっちゃうよな~。一応それも考えてるんよな」


 ルナ「どんな風に?」


 蓮「いっそのこと、魔物たちも導入しようかと。コラム君のフェイスマスク見たけど、あれが全身用に出来るなら出来るかなと。それこそ、地下空間をひろくして、魔の森の木を植えたら問題なく活動できるし、あのダンジョンの深層がエリア5よりも難易度が高ければ訓練にもなるし。」


 ルナ「それはみんなも喜びそうだね!」


 蓮「そーなんよ。つーかあの魔界の攻略も戦略を立てないとな~。難易度高すぎる。キメラを抜きにしてもだ」


 ルナ「個人戦から団体戦に変わったようなもんだしね!骸骨さんたちは参戦して来なかったけど、加わるしね」


 やることが一杯あるけど、魔道具はやれることが一気に広がるな!

 湖、滝、川これは欠かせない存在だ。ダムのようにしたらいいしなー。


 これで、ここの開発の目処が完璧にたったな。

 魔界の敵が強いのはちょっと考えものだが、これで対策もとれるしな。


 あとは研修を進めて可能なら残りの6日間で20までは達してもらいたいものだな。


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