第25話 走れ走れ走れ
走りはじめてすぐに苦しそうにする面々。いや、苦しいだろうな。
蓮「お前らの変わりたいという気もちはそんなもんか!!ライトヒールを維持すれば、息なんてきれないんだよ!遅れそうなやつは俺が足を動かすサポートをしてやろう!走れ走れー!魔法を止めるなー!全員付加は同じくらいだ!もっと身体に魔力を満たせ!ルナよ!それでお前はいいのか?」
ルナ「はぁはぁはぁ、いえ!よくないです!」
蓮「なら魔力をあやつれ!足を動かせ!」
ルナ「はい!」
蓮「アリスはもっと足を動かせ!!姿勢も悪い!ルナを手本に知ろ!それともお嬢様扱いのがいいのか?」
アリス「いえ!動かします!」
蓮「エマはいつまでもアリスにかまってるな!余裕があるのか?いいだろう!追加だ」
エマ「す、すみません」
蓮「助け合いなんてのは自分のことができてからだ!俺も含めてお前らも全員一人立ちすらできてない!そんな状態は助け合いじゃなくて馴れ合いだ!!自分をもっと知れ!それはほんとに限界なのか?なあ?やめたいならいつでもやめて構わない。やるならやれ!やめるならやめろ!」
カール「やります!」
蓮「なら顔に出すな!!辛いのは百も承知だ!そんなんじゃいつまでたっても抜け出せないぞ!!悔しくないのか!変わりたいんじゃないのか!ほら叫べ!すべてをさらけ出せ!敬語なんてふようだ!感情をぶちまけろ!!」
カール「はぁはぁはぁ、やってやる!俺は変わるぞーー」
蓮「おら全員こえだせやー!!ここにすべてをおいていけ!!きれいにまとまろうとすんなや!奴隷?だからなんだ!解放が禁じられてる?そんなの知るか!俺がぶち破ってやるよ!ここを国にしたっていい!だから食いしばれ!負けんな自分に!」
おおーいいねいいね!負けいぬ根性なんて必要ないさ!お嬢様だって関係ない、、、こともないけど、それとこれはべつだ!
蓮「いいじゃないか!声が出るようになってきた!!不平や不満をぶちまけろ!!」
ルナ「いまいち悪役になれてなーい!!!」
蓮「ぐはっ!やるな!俺に対する不満も構わん!が、おすすめはしない!ルナよ!追加だ!俺も付き合ってやる!」
ルナ「うそー!おおもい!みんなも蓮くんに負けるなよー!!付き合ってくれるそうだから!一人一言ぶつければ~魔王を倒せるよー!!これは、魔王を倒す訓練かもしれないから~」
カール「あんなーかわいい子がー彼女なんてーほろべー」
蓮「いい度胸だ。彼女がほしけりゃ自分をみがけや!!ボケが!それとルナは誰にもわたさん!!ほら男を磨け!!俺もさらに磨くから差は縮まらないがな!!」
その後も俺に対してもあれば世の中に対しても、自分自身に対しても不満をぶちまける。
やばい。調子に乗った。むちゃおもい。
蓮「ここからは足並みを揃えろ!魔力が維持できるようになってきた!左、右、左、右、、、そうだいいぞ!無駄をなくせ!!足を揃えろ!!
リズムを会わせろ!」
ルナ「イチニッサン!イチニッサン!イチニッサン」
ばか!ばか!それはだめだ!!連想させる!!!
魔法に集中してた魔物の連中が!
ガー「ダン、ダン、ダン!ダン、ダン、ダン!」
ルナ「いいねいいね!!のってこー!イチニッサン!イチニッサン!」
ダンダンダン!ダンダンダン!ダンダンダン!
ルナ「鳴らせ!鳴らせ!踏み鳴らせ!鳴らせ!鳴らせ踏み鳴らせ!」
おい!!なんだその歌は!
『鳴らせ!鳴らせ!踏み鳴らせ!鳴らせ!鳴らせ!踏み鳴らせ!」
えー乗っかった~?
ルナ「刻め!刻め!名を刻め!刻め!刻め!名を刻め!」
『刻め!刻め!名を刻め!刻め!刻め!名を刻め!』
あちゃー、ダサい!歌詞のセンスは俺なみだな!
揃ってはいるよな!
ルナ「進め!進め!どこまでも!進め!進め!どこまでも!」
『進め!進め!どこまでも!進め!進め!どこまでも!』
お前はどこに向かってるんだ?
ルナ「ルールなんてぶち破れ!道を塞ぐならならぶちのめせ!」
『ルールなんてぶち破れ!立ちはだかるならぶちのめせ!』
ルナ「神楽の前に敵はなし!我らの前に敵はなし!」
『神楽の前に敵はなし!我らの前に敵はなし』
ルナ「聞けよグズたちこの名前を!開けろ神楽の行く道を」
『聞けよグズたちこの名前を!開けろ神楽の行く道を!』
ルナ「天上天下唯我独尊!人魔を統べる男の名は」
『神楽!蓮!神楽!蓮!神楽!蓮!神楽!蓮!」
ルナ「うぇーーーーい!」
『おーーーーーーーーー!!』
やめて!お願いだから!
蓮「グハっ、、、、すまない、みんな。俺が悪かった。異世界で訓練といったら軍曹シリーズだと思ったんだ。仲良くやろうな?、、、と言うわけだが、ランニングは続けるからな。魔法はイメージが重要だ!もっと回復のイメージを強く持ってこうか!!今度は俺が阻害する!今までよりもきつくなるからな!動きの無駄をなくせ!思考を分割しろ!身体と魔力とイメージを別々にそして同時にだ!!ひとつでも出来てないと動けなくなるぞ?さあ頑張れ!お前たちならできる!」
あれ?あんまり変わってないな。そもそもができてなかったからだな!
蓮「諦めたら終わりだぞ?成長の速度は違うかもしれないが、出来るまで諦めなきゃ、必ずできるようになる!俺の魔力を感じとれ!」
やっぱり眷属にした方がいいな。
人の場合は魔力をそこまで取られないしな。
蓮「よし!みんなを眷属にする!」
ルナ「はぁはぁはぁ、蓮くん、、はぁ、違う、、力が、、ほしいか、、だよ?」
蓮「、、、力がほしいか。俺に従え。俺に仕えよ!、、コネクト、、、コントラクト!契約によって我らは繋がった。これでここにいる人間すべてに繋がりができた!感じとれ!これが魔力の使い方だ!これが身体の動かしかただ!テンミニッツマリオネット!!」
全員を操る。基本を叩き込む為に、、、、10分が限界だ。
蓮「はぁはぁはぁ、、、かはっ、、、今の感覚でやってみろ」
「「「「「はい」」」」
「「「「「うぉーーーー!!!!」」」
魔物たちは元気がいいな。
そのまま8時間走り続けた。時速30キロの走破距離は驚異の240キロ。これは100㍍を12秒の速さだ。やはりステータスがある世界は違うな。
蓮「お疲れ様!!さあみんなこのカプセルに入ってくれ!!デカイ子達も用意してあるから。さて、無事に往復してこれたわけだが、、いや、一旦入ってくれ。」
俺もカプセルにはいる。で、コラム君による整体と、ポーションに浸かってもらう。
蓮「続いて食事だな!食べながら聞いてくれ!今日走ってもらった距離を二時間で走ってもらうのを目標にするが、これは気合いと根性じゃ無理だ!身体強化の魔法を習得してもらう!が、これはそんなに難しくない!いや難しいのかもしれないが、みんなにとってはだな。俺に阻害されながら頑張って身体中に広げていた魔力だが、あれは弱いところ似合わせて強いところを押さえてたといった感じだ。均等に身体中に魔力が染み渡れば、発動できる!イメージも割りと簡単!強くなれだけだな。ただこれは初級だな!もっとイメージができるように成れば効果も上がる!!が、これだけだとまだ足らない!俺は練気と呼んでるが魔力をねって濃くしてく。その魔力を使えば魔法の威力がさらに延びる。ちなみにこれでヒールも使えるしキュアも使えるようになるから医者いらずだな!で、次は浄化を覚えてもらう!この先には魔の森が広がってるがその木を浄化して抜いて植える。この荒れた大地を蘇らせる!それ以外にも土魔法はよく使うかな。但し、魔力操作ができればあとは本当にイメージだけだ。よっと。ここに12の属性があるが、今俺が見つけてるのは火水風土炎氷雷地それから光、影、聖、闇だな。こんだけ使えればまず間違いなく、魔法職は解放する!魔法系はこんなところかな。次に武器だが、メインは剣か刀!全員ナイフは投擲だ!それと弓。あとは格闘術をやる!研修が終われば得意weaponにしてもいいから!今回は職業の解放のためだな。魔物たちは闘気の訓練な!倒しにいっても構わない!やることはこんだけだ!じゃあ引き続き飯を食べてくれ!18時には終了するから。朝は六時からかな」
ルナ「思ったよりも詰め込まないんだね?」
蓮「内容を考えろよ。240㌔を毎朝は知るんだぞ?それに、戦闘もだ」
ルナ「でも、座学は?」
蓮「それは後半。身体強化の応用で、部分強化がある。まぁこっちのが簡単なんだけどな。それを使う」
ルナ「えっでも者によっては部分強化のが先じゃない?」
蓮「その意見は俺が試した。が足だけ強化しても、他がついてこないから、からだがぶっ壊れる。だから、脳や視力といったところに限定する。本当にからだの構造を熟知して、動作に必要な部分を強化できればいいが、それなら全部強化するってのが俺の答え。もちろん魔力操作がうまくなればそれは全然ありだけどな!調整が効くから。」
ルナ「蓮くんは夜も出掛ける気だよね?私もいくから」
蓮「はなしの流れが全然ないが、、、きついぞ?」
ルナ「望むところだよ!」
蓮「そうか。なら一緒にいこう」
みんなは感情を取り戻したのか、朝とは違い、しっかりと味を認識してるようだ。
呪縛をたちきれたようだな。
次は型の稽古だ!
蓮「よし、次の訓練に移る!武術も魔術も基本が大切だと俺は思ってる!俺のいた世界には魔法がなかった!その分戦いと言えば武術のみだ!但しやはり魔法のある世界!魔法を使ってなんぼだと思う。先程の走破訓練と同様に、回復をかけながら行ってほしい!俺もまだまだ未熟だからあの操りは限られた時間しか不可能だ!まずは俺が見本を見せる!その後に全員を操る!格闘技と剣術は別のものだが、今回はそれも組み込んでひとつの型にしてる。、武器を装備してくれ!」
みんなの装備が完了した!
ここからは基本。構えて射る、構えて投げる、構えて斬る、構えて殴る、構えて蹴る、
。
そのあとは一回マリオネットもしたがこれ返し繰り返し。
蓮「連激は終点と始点を繋げるだけだから今の構えてが正確にできてから移るから!魔力をちゃんとしないとしんどくなるだけだぞ!」
地味な作業だがとても大事だ!!
今日はこれで終了だな
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