第18話 神楽家と雑用依頼
蓮「ここが奴隷商か。大きいな」
そこはしっかりと清掃が行き届いた綺麗な建物だった。
なるほど、そっちのパターンね。ということは、いい人系が店主かな?それとも切れ者系かな?
店主「いらっしゃいませ。これはこれははじめてのお客様ですね。お若いのに自信が皆切ってらっしゃいます。それにお連れの方々もお綺麗な方々でし。勝ち組とはお客様のような方の事を言うのですね。すみません。話しすぎましたね。どういった奴隷をお求めですか?私は店主のトーマスともうします。ええ。何なりとご要望をおきかせくださいませ。必ずお客様のご要望に沿った奴隷を紹介いたします。」
んーどちらも兼ね備えてる系で切れ者よりだな。まぁビジネスに関しては信頼がおける感じだろうな。じゃなきゃこんなに立派なのもたてれないし、きれいにもしてないか。
蓮「、、、全員見させてもらうのは可能か?」
トーマス「もちろんです。犯罪奴隷はどうします?」
やっぱり反応が変わったな~。胡麻すりよりこっちのが全然いい。最初のはうさんくさすぎる。
蓮「1つ聞きたいんだが、最初の感じのが受けがいいのか?」
トーマス「ですね。まぁ奴隷を買いに来る人間は圧倒的に裕福でプライドが高いんですよね。もちろん、普通の方もいますけど、割合として多いのがそういった方々でして、褒めれば褒めただけ気をよくして、高い奴隷も買ってくれますしね。まぁお客様の場合は通用しなさそうですし、そう言う方は言葉を探さなくても自然とほめることができるんですが、、、難しい商売ですよ。」
ぶっちゃけたなおい。
蓮「蓮でいいですよ。ぶっちゃけましたね。俺なんかよりも人を見抜く目は高いでしょうしそれではんだんされたのかな?っと褒めあってても意味がないですね。質問はしても?」
トーマス「もちろんです」
蓮「犯罪奴隷のなかに罪を擦り付けられたりしたやつはいるか?」
トーマス「ございますね」
蓮「なら、全員見るのはやめて、店主のご要望に沿った者をと言う言葉を信じるかな。犯罪奴隷は罪を擦り付けられたりした、もしくははめられた者たちと、一般奴隷の中から、人間としてクズでないものだな。能力は問わない。怪我人でも別にいい。それに種族もとはない。用意できるか?あと、始めてくるからわからないが、服とか靴もまともなのを準備してくれ。」
トーマス「お任せください。ご予算などは」
蓮「ない」
トーマス「でしたら、18名ですね。かなり高額なのですが、白金貨で、3枚ですが」
蓮「早いな。なら渡しとく。で、一晩だけ預かってくれないです?追加で払うから。明日の朝にこの場所に越させてほしいです。で、食事はこれをあげてください。」
トーマス「追加料金はなしでいいので、私にもこれ、頂けませんか?、」
蓮「、、、アイテムボックスに空きはあります?」
トーマス「開けてまいります」
ねーのかよ。つかよくもまあ見ずに決めたな。あー敬語もやめ。
蓮「まぁ割引分と宿分かな。こっちは片手で食べれるから店主見たいな忙しい人でも食べれるぞ。そのうち売りに出すから、気に入ったら買ってくれ。まとめ買いがお得だな。そっちは宣伝用だから。でこっちは売る気はないから、今回かぎりのしなになるかも。奥さんやお子さんは?」
トーマス「おります」
蓮「なら、お菓子と紅茶のセットな。で、店主はこれちょっと飲んでみ。黒いけど癖になるから苦すぎたらこのミルクを足してくれ。たぶんそのままで行けるよ。」
トーマス「これはなんともスッキリとした苦さがたまりませんね」
蓮「これもつけよう。この飲み物はコーヒーで紅茶もコーヒーも家庭用だからお湯にとかすだけだ。うちの店で、ワンランク上のカフェもやるからよかったらどうぞ。そのメインの料理の店は、、、人が育ったら考えるから、特別な」
トーマス「ぜひ!通わせてもらいます!」
蓮「ここは何時から開けてるんだ?」
トーマス「10時くらいですかね」
蓮「ならうちはその店は7時から10時でやろうと思ってるから、仕事前の少しの贅沢にどうぞ」
トーマス「そんなに短時間なので?」
蓮「んー人が増えたら考えもするけど、最初は客層も絞りたい。心とお金に多少ゆとりがあって仕事前のプチ贅沢をだな。うちの従業員の研修にも使えるし。せっかちな人は来ないだろうし、持ち帰り専用の屋台みたいなのも出すからそっちだな。」
トーマス「それはいいですね!気分によっても時間の有無によっても使い分けれる」
蓮「それを狙ってるんだがな。まぁ近々オープンするからまた知らせるようにするよ。」
トーマス「楽しみにしております。私の方も先ほどの条件に沿うものがいたらお知らせさせていただきます」
わかってるじゃないか~
蓮「よろしくおねがいしますね」
トーマス「いや、さっきのイケイケの口調で統一してくださいよ。私の方は染み付いてますのでこのままですが」
蓮「わかった。なら明日たのむな!」
トーマス「かしこまりました」
あってもないがまあいいでしょう。
アリス「あっという間でしたね。それにものすごく大金をお持ちなんですね」
蓮「あーちょっとお金持ちのお客様がいてね。っとそれより、クランっての作りたいから二度でまで申し訳ないけどまたギルドよらせてくれ」
エマ「クランをですか?」
蓮「そうそう。クラン員なら年齢が達してなくても仮ギルド登録できるし、奴隷でも出来るようになるだろ?だからだな。」
アリス「確かにそうですが、蓮さんに同行するのはギルドに所属してなくてもできますよ?」
蓮「逆にいったら俺がいないとダメなんだよ。それに何かあったときに俺が間にはいれる。商会の方と合わせて登録すればなおさらだ。」
てなわけで再びギルドへ
サキ「あれ?どうなさいました?」
蓮「クランを設立したくて。で、代表を俺にしてもらいたい」
サキ「クランですか??そのギルド員の登録も出来るようになりますし、こことのやり取りも出来るようになりますが、設立に白金貨10ですし年間でも白金貨1枚かかりますが」
蓮「じゃあこれね。」
サキ「ほんもの、、、れ、蓮様はお貴族さまで?」
蓮「ちがうちがう!庶民。お金はある程度持ってるけども。えっとクラン名は
サキ「かしこまりました。そのここバルトロッテ東門ギルドの所属で?
」
蓮「名前ははじめて知ったけどそれで。」
ふーむ。やっぱりGクラスは雑用とかそっち系なんだな。Fクラスで薬草採取とかで、Eクラスでようやく討伐依頼ね
Dからはダンジョンが効率もいいけど護衛なんてのもあるのか。
なるほどな~でもGとFなら子供たちでもできるし値段の参考にもなるな。
サキ「こちらの魔道具がギルド員登録のですね。ただし、これで登録した方は、神楽家の一員となりまして、責任も発生します。脱退の場合は必ずギルドに届け出を出してください。」
ようはフランチャイズににた感じだよな。
って魔道具!
蓮「ありがとう!結局のところ俺のランクもあげないといけないのか。なら、ひとつ上も受けれるのか。ダンジョンは無理だけど。すんません。GとFの依頼でGはランクが早く上がりそうなので、Fは全部受けさせてください」
サキ「あの、期限もありますがよろしいので?」
蓮「問題ないかな。二人はどうする?」
アリス「夜まではご一緒させて頂きます」
一日って案外長いよな。まだ14時だし。なら、雑用依頼をこなしますか!
蓮「草むしりが1件だな。で、どぶさらいが4ヶ所のごみ捨て場の清掃が1箇所か。で城壁の補修が出来高か、、まぁ草むしりからだな。時間がもったいないから、二人は地図を見てルート選択ね。移動は駆け足で。生活魔法のライトヒール常につかって。この飴ちゃんなめてれば魔力切れの心配もないから」
「「はい!」」
おっいい感じになってきたな。
蓮「では一軒目だ、これはすぐそこだから、次からの考えといて!ではいってくる」
「「はい!」」
蓮「すいませーん!ギルドの依頼できました!」
おじいさん「おおー助かるよ!ここの庭なんじゃがな、手入れができなくてのう」
蓮「ここですね!任せてください!」
確かにぼうぼうだ。
アリス「すみません!魔法を使うときどんな風にしてるか解説してもらってもいいですか?あの料理の時のすごすぎて」
蓮「了解!魔法はイメージって言うけど、現象にたいして魔力が足りてなかったりすると発動しないからね!こういった場合はまず、一面に魔力を浸透させて、発動ってやると一回でおわる。これは基本魔法だからね。基本魔法と属性魔法は根本的に同じだ。たぶん。なので、町中で使うのはほぼ基本魔法だと思ってほしいかな。」
「「へぇーー」」
学校じゃやらないのか?
エマ「何が違うのですか?」
蓮「魔力の質だ。と言うか、正しいかどうか知らないからな。よし、おじいさん!サインください」
おじいさん「えらいもんみたなーでも助かったさー。生えないでくれると助かるんだがな~」
蓮「出来ますけど、追加以来になってしまいますよ?えっと、値段は銀貨1枚ですね。どうします?」
おじいさん「それならお願いしようかの。どうすればいいんじゃ?」
蓮「ここですね、サインを頂ければ。で、後日ギルドの方へ支払いにいって頂くかここで、頂くかですね。」
おじいさん「なら今払わせてもらおうかの」
蓮「分かりました。こちらが依頼書の控えでしす。では作業しますね。でも、土むき出しだと見栄え悪くないです?これは内緒ですけど、こんな感じにしましょうか?作り物のはなと芝生なので見た目だけですけどね」
おじいさん「いいのかい?婆さんが喜びそうじゃの」
蓮「それはやっとかないとですね!これちなみに、そこの孤児院の子達にこらからは作ってもらおうかと思ってるんで気に入ったら次は買ってくださいね!作り物なんで臭いはないですけど、換わりにこの香り玉設置しとくんで、一月は香りますからね!なくなれば、、、ね」
おじいさん「うまいの~でも買わせてもらうよ」
蓮「次は草を生えなくするってことだけど、やり方はいくつかあって、まずは土じゃなければいいとか、根が生えないように固めるとかね。今回は上にコーティングした草と花を設置するから、この土台は固めちゃう。さっきと同じように魔力を広げたら、おしかためるようにね。今回のも基本魔法でできる。これが壁とかを作るとかなら難しいけど、押しかためただけだからね。あとはこのマットを並べてくだけ。でいいかんじのとこに花も設置。ラムくんとガウはペアでやってね。俺は草を並べるからはなの設置は二人にお願い」
「「はい」」
ということで一軒目が終わって次の以来先へと言うかここからは全部同じところだ。二人にはどの順番で回るかのルートをまとめてもらってるので俺が受付をしに。
蓮「すみません。ギルドの依頼できました。」
男「遅い!!出してから何日たってると思ってるんだ!!さっさと終わらせろ!」
そりゃこの値段なら残るだろ。で、期限も問題ないのに何をわめいてるのやら。
男「ちっ女侍らせやがって。はやくいけ!」
全く持って関係ないし、いいのそんなこと言っても。これ、役所ってことはあなたの雇い主の娘さんがいますが。
まぁ問題を起こしても仕方ないし、さっさと終わらすか。
蓮「なんだあいつって感じだな。いやあいつだけじゃなくて、あの建物のなかまともなの数人だぞ?このまちやばいね」
アリス「まさかあんなだとは。それにこの依頼料金は、、、」
蓮「まぁあり得ないよな。そもそも、職員の仕事なんじゃないのか?」
アリス「確かにそうですね。専任がいるはずなのですが」
蓮「まあ夜だ夜。いったん作業するかね。壁まで終わらせれるしな。でもこれから汚れ作業というか、臭いところにいくから、一旦休憩を挟もうか。ここのベンチがあるし」
ティーブレイクだな!
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