第17話 食事会
蓮「そんなことで驚いてちゃダメだぞ!アイテムボックスみたいなのに収納しただけだ!アリスたちは魔法は使えるか?」
アリス「魔法ですか?学院レベルですが」
エマ「私は生活魔法程度です」
んー聞いといてなんだがわかりずらいな。まぁ今日は見学でいいか
蓮「すまん!それがどの程度かわからないから、今日はサポートしてくれ。まずは教会の人たちが来たら、飴を全員に配ってくれ!」
アリス「飴ですか?」
蓮「回復とスタミナポーションが練り込んであるから、一時的に回復してくれる。余り健康状態も良さそうじゃないからな。で、この、ミルクココアを飲ませてあげてくれ。じゃあ会場を作るからな。ラムくん!ここの回りに壁を、あとは木とか草とか、花も!ガウはここを半円状に一段高くしてくれ。あ、スロープにしてね。幅は二メートル位でいいよ。そしたらベンチソファーとテーブルも設置してってね」
ガウ「がう!」
ラム「まかせてー」
これぞ魔物建築。すぐに出来上がった。池とかもつくりたいけどさすがに水がない。後日、手掛けよう。
あっという間に会場は時上がった。
まぁ、段差を作ってソファーを設置して、木を植えて草花を置いただけなんだが、雰囲気はあるな。
そうこうしてる間に教会の人たちがやってくる。マリアさんふくめ大人三人で子供が、、、60人くらいか?これは大変だろうなー。
と言うかそんなに大きな建物じゃないぞあそこ。孤児院の方なんて、普通の一軒家くらいしかないのに、、、。
ま、まぁいいや。
蓮「みんなはじめましてだな。隣に引っ越してきたレンと言う。よろしく!でだ、まずはお姉さんたちがみんなに飴と飲み物を配るからまずそれを味わってくれ!あまくておいしーぞ!!アリス、エマ、頼む」
みんなは、恐る恐る受けとるが食べようとしない。
蓮「こういうのは大人がやんないと子供は不安だぞ!はい、マリアさんたちから飲んでみてよ」
マリア「では失礼して、、、甘くておいしー」
落ち着いた雰囲気だが同じくらいの年齢だろう。そのリアクションは年相応でいいよ!
それを皮切りにみんなが飲みはじめて、歓喜の声が上がる。
蓮「美味しいだろ?飴ちゃんもお食べ!元気が出てくるから!!、、、と、みんないい顔ができるじゃないか!!辛くて、悲しくて、大変だったな。今日は俺の引っ越し祝いと言うことで食事をこれから作る!是非楽しんでお腹おっぱい食べてってくれ!じゃあ作るところから楽しんでください!魔法料理ショー開演!」
まぁ魔法で料理をしながら過剰演出をするだけだ。今の俺には難しくないし、イメージは料理漫画だ!!
蓮「まずは、食材を洗うところからだ!!野菜よ踊れ!水よ舞え!」
風魔法で野菜を浮かせて、水で流す、みんなの前を舞うように流れるように通り抜けてく。
蓮「そしたら皮むきだな!ちょっと音もくわえぞ!ガウの咆哮!!」
ガウ「がう!?」
え?ガウくんや。ビックリしてるけど魔法でやるだけだから。
影魔法で作った、ガウ君がかわいらしい咆哮をあげると
影ガウ「がうーーー!」
皮がめくれてく。
お次はラムくん!
蓮「こっちへ!」
野菜たちをラムくん型水魔法がはね飛ばしてくれる。
蓮「神楽流調理術、、、五月雨切り!!」
切った野菜は、鍋やフライパン、ボウルのなかにきれいに飛んでいく。
本日はポトフ、オムライス、ハンバーグ、ポテトサラダを予定してる。
蓮「お次は肉だ!ガウくんの乱れひっかき」
ガウ「がうっ!?」
ないよなそんな技。でもまいかいびくってなるの?
ちなみにミンチにしただけだ。
こんな感じで魔法と魔法のラムくんとガウで料理を作ってる。無駄に火を放ったり、100個同時の裏がえしだったりな。
空中茹で玉子とかなかなか人気だったね。
過剰な魔法演出をして、最後だ!!みんなも沸きにわいてる。
蓮「最後は、アリス、エマ、マリアさんにご協力願おう。この料理たちは、まだ完成品ではない。三人の魔法が必要だ。呪文は美味しくな~れ♪だ!魔法はイメージが大切だ!しっかりと、心を込めて、お願いするよ!」
「「「はい!」」」
蓮「出はいくぞ!せーの!」
「「「美味しくな~れ♪」」」
その声に会わせて光魔法で演出を加える。
こんな美少女たちの魔法はマジで再生数、、、、おっと職業病だ。まあ子供たちとおっさんには受けるだろう。
蓮「おかわりも見ての通りたくさんあるからなー、!ゆっくりお食べ。デザートもあるからその分開けときなよー。今はなのも考えずにたのしもうなー、!」
えっとアリスとエマは何をチラチラこっち見てるんだ?
蓮「どうした?」
アリス「その私たちも食べたいな~と」
蓮「食べたきゃどうぞ一杯あるし」
「「ありがとうございます!!」」
おいしー。しあわせー。ありがとー。この言葉が聞けてよかったよ。
蓮「みんないい笑顔するようになってよかったよ!」
マリア「本当にありがとうございます。私ではこの子達の笑顔を引き出してあげられませんでしたから、、、」
う~ん思い詰めちゃってるな~
蓮「偉そうな事をいっちゃいますけど、それはちがうと思いますよ。俺の経験とかから言って、人って絶望してるときって笑顔ができないのは確かなんですけど、そもそも味を感じないんですよ。でも、この子達はそうじゃなかった。親を失うのって相当に辛いことなはずなのにですよ。もちろん同じような境遇の仲間がいたってのもあると思いますが、一番はマリアさんたち大人がしっかりと愛情を注いでたからだと思いますよ。子供って俺たちが考えている以上に人の本質見抜きますからね。とは言え、お腹が減ってたのも事実。俺が美味しいとこ頂いたかたちになっちゃいましたが、ただのきっかけですよ。」
マリア「そう言っていただけると救われます」
蓮「事実ですよ。ですが、このままじゃいけない。今回の件、どこかしらが不正をしていたのが原因ですが、仮に満額入ったとしても、元々苦しかったんじゃないですか?」
マリア「そうですね」
蓮「領主も慈善事業だけじゃないから、援助にも限界があるだろうし、こんな土地なので防衛費がかかると思うし、目が行き届かないのもまあ分かります。贅沢をしてるって訳でもなさそうだし。だが現状は中抜きされたりしてるわけで、今後も起こりうることだと思う。それと、孤児院ていつまでもいれる訳じゃないですよね?」
マリア「はい。15になると卒業していただかないといけません」
蓮「15って、俺の感覚からするとまだ子供だし、見た感じ、それが迫ってそうな年齢の子とか働き口はありそうですか?」
マリア「去年までは多くても二人とかでしたし、連続でなどあまりありませんでしたが、今年は、、、まだだれも決まってないです」
そうだよなー。明らかに多すぎるよな~。
蓮「まず、体制を変えていかないと、いつまでたっても弱者のままだ。本人たちの意識で、変わりたいと言うなら俺が手助けする。許可してもらえますか?、決して酷いことはさせないので。まぁ年齢にあったお仕事を用意しようと言うだけですけどね。幼い子達は時間も短時間でお子使い程度。二桁からは徐々に技能を身に付けてってもらいます。」
マリア「蓮さんでしたら、、お願いします」
よし、許可は頂いた!
蓮「食べながら聞いてもらいたい!!俺なら君達が毎日お腹おっぱい食べても大丈夫なくらいの寄付をすることもできる。が、それをすると俺のところに次から次に俺も俺もと集られる事になるのでそれはしたくない。俺からは君達に仕事をあげて、その代わりに食事と賃金を提供しようと思う。年齢も出来ることも違うが、ここにいるみんなは仲間だし助け合って成長してほしいと思う。だから、お兄さんお姉さんたちは長く働ける分多く稼げるだろうが、まだまだちっさな子達をその分で養ってあげてほしい。下の子たちも今後大きくなったら同じように助けていってあげてほしい。とは言え、頑張り次第では自由に使えるお金は必ずたまる!それと、将来やりたいことの技能が身に付くように仕事も考えるからな!ちびっこたちは自分のお小遣いは自分で稼げるように頑張ってもらいたい。やってみたい、頑張ってみたいと言う子達はてをあげてくれ!、、、わかった。全員頑張ると言うことでいいな!なら、俺の好きな歌のひとつなんだが
通りで大きな音を立ててる君達は、いつか大きな事をする人になるんだ!
顔に泥を塗られて、赤っ恥をかいたって名を示してやるんだ!世界中に!
俺たちはやってやるんだ!さあ歌おう!俺たちはやってやるんだ!
ってのがあってな、ドン、ドン、パンってリズムが熱くさせてくれるし誰もが楽しめる歌があるんだが、今の歌詞は君たちにも俺にも当てはまると思う。自分の言葉でなくて申し訳ないが引用させてもらった。
君たちも俺も世界に名を示してやろうじゃないか!
それともうひとつ!みんなはあの建物から出てきたが、、ちょっと多すぎだと思うんだよ。なかは見てないけど」
うなずいてるな。そりゃそうだろ。
蓮「遊べるところもないし、道路は危ないから、ちょうどお隣同士だから、ここに、俺の商会の従業員の宿舎をたてるから、夜一人でも寂しくないと言う子達はこっちに移ってくれ。で、今回のこの会場は公園見たいにするからちびっこたちはここで遊んだらいい。で、ここには一階を食堂と団らんスペースで二階は浴場を作るから、ここで、みんなで集まれば寂しくもないんじゃないかな?ついでに言うとあの建物、、ちょっと危なそうなんで建て替えるから。いいですか?」
マリア「そのそれこそお金が」
蓮「ああそれは寄付と言うことで。それと、食材とかの仕入れの値段とかだしといてください。うちが半額で売りますんで。」
マリア「え?それは」
ここはスルーだ。押し通す。
蓮「よし!ラムくんこのデザインの服をシルクさんたちに用意させてくれ。あと、こっちのも。で、ベットとか一式人数分な。まだ日が高いから、奴隷商にも行くか。よし!マリアさん夜と、朝は、この包みのやつを食べてくれ!明日の朝またこの場所に集まってくれ!それと、飴をまた渡しとくから、朝なめさせてあげてくれ。」
マリア「え?あはい」
よし!スルーが通った!
蓮「アリスとエマ!俺は奴隷商に行くけどどうする?」
アリス「ついていきます」
エマ「私もです」
つーか女神様たちも何だかんだお金振り込んでくれてるし、、、。
まぁいいや。奴隷さんたちを買わせてもらいます。
蓮「と言うか何か無茶苦茶体が熱いし、体位も上がってるんだが?魔の森で何かあったか?」
ラム「みんながーはりきってるだけー、きにしないでー」
………………
ガー「コラムくん。助かる!これで話せるな!所で体が熱くなってきてるんだが?」
ゴン「たぶんっすけどマスターがスイッチはいったっす!」
クー「ならこっちも盛り上げてかないとな」
ザード「しかり。この軍団なら行ける!木も抜きながらいけばよかろう」
コルト「ボクももえてきましたー!」
ガー「ならば、我らは突き進むぞ!」
「「「「「おおおおおーーーー!!!」」」」
ゴン「隊列を組めっす!気合いをいれるっすよ!」
「「「「「おおおおおーーーー!!!」」」
クー「鳴らせ!踏み鳴らせ!打ち鳴らせ!ドン、ドン、カン!ドン、ドン、カン」
ドン、ドン、カン!ドン、ドン、カン!
コルト「僕たちはやってやるんだー!!突撃~」
「「「「「おおおおおーーーーーーー」」」」
引用:We Will Rock You
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