第8話 魔の森での生活5


 蓮「よし。腹ごしらえしたら、畑見に行って問題なかったら任せちゃって訓練したら、朝食作るかな。」


 畑は間違いなく復活することが確認できた。

 新しく植えたほうも収穫することに。

 あとは区画の整理なんかを指示して、オレは訓練に入る。

 一通りやったら、ゴンとコルトへ指導をする。


 農作業がないだけ早く終わったので朝食を作る。昼の分もだ。


 蓮「、、、朝食向きのメニューがないんだよなー。まぁローストビーフとトマトソースにしてもっとうす生地にしてかな。あとはスープ。こんなとこかな。お供えをして」


 うん。行けるな!オレはもっと食べないと持たないので追加で食べる。


 蓮「さて、バトルフィールドが問題なかったら、道も作るかな。でそのままエリア3だ。武具がレベルアップしてるから余裕があれば先に進む!羊も豚猪も遠距離で潰す。まぁ電気も怖くないけどな。食材探しとかはお願いしてあるし。何となく俺の補助職の補正もかかってるんよな。助かるが抜かれないようにしよ。」


 駆け足ぎみで進むとバトルフィールドが残ってた。


 蓮「よし、ならここからは道を作るかな。ここまでのはみんなに任せる。木を抜いて石畳を引いてくだけ。それと、俺たちの鍵はラムの成長だ。解体しなくてもいい魔物は魔石も含めてラム君にあげてほしい。それ以外の魔石はみんなで分けてくれ。ストックはオレが倒したのだけでいいや。オレは前に進むけど、今日のレベルあげはエリア3でやるし、

 採取はみんなに任せるからエリア4でもやるかもしれない。みんなは焦らなくていいからな。では行動開始!」


 真っ直ぐに進むぞ!木は浄化してから抜く。戦闘もしながらだから割りと時間がかかったけど無事にエリア3-まできた。変わらずに直進だ。


 出てくるモンスターは昨日大苦戦したり戦いから逃げ出した相手。


 蓮「これは武器がよすぎて、かわし際に首をおとせるな。これならおびき寄せもできる!弓でも一撃だし。」


 恐らく真ん中付近でバトルフィールドを作ってさらに前進。

 何度か吹っ飛ばされたが、エリア4までたどり着いた。


 蓮「防具を作ってほんとに良かった。全くもって格上だ。でこの先がエリア5だが空気がまた一段と禍々しくなったな。まあいい。ふぅ~油断は禁物だな、、、行くか」


 さて、どんな魔物が居るかだな。

 慎重に警戒しながら進む。、、、いたな。あれは、、、オークか?


 蓮「えっと、オークと言うと割りと強いって言われることが多いのに、結構ザコキャラな印象なんだが、、ふくよかどころかプロレスラーとか将軍とかだよな。あっジェネラルとか?いや、こんなにいっぱい将軍様が居ても困るし一般兵はって話だよな。、、、ここは弓だな。、、よし!、、何!」


 弓で狙ったし、確実に当たると思ったが何と払い除けやがった。しかも、、、早い!


 蓮「おい!こん棒はあかんて!こちとら刀だぞ?打ち合えるかよ!!ってなんだなんだその破壊力は!」


 突進してからの叩きつけ、地面にクレーターができた。


 蓮「洒落にならんぞそんなの!って早い!真面目に強すぎるだろ!一時撤退!覚えとけー」


 完全なる敗北者。セーフティーゾーンまで戻って、呼吸を整える。


 蓮「ふぅ~あれは不味いな。びびった。闘気か、、、でもそれだと継続戦闘は無理だよな。あれは爆発力だし。祖父でもそうだ。レベルをあげる?それもひとつの手だけど、、あいつはあくまでも進化前。オークのなかでは最下層な訳だし、技術があるわけでもなかった。単純に身体能力がすごかった感じだよな。」


 バトルカウの解体の時も思ったけど、明らかに固さが生きてるときとちがう。

 となるとだ。何かしらの強化をしてるわけで、ここは魔法の世界だ。魔法が苦手でも身体強化はできなきゃ騎士にはなれないとか、子供でも剣を振るえるとか。


 蓮「なんかこの世界に来てからラノベ知識ばっかりだよな。ラノベのコスプレ動画とかレビュー動画とかやっといて良かったよ。もしかしてああいった方々は前世の記憶持ち?もしくは俺たちみたいな早死に組?明らかに日本より亡くなる方多そうだしな。、、、話がそれた。やってみるか」


 大体は魔力を全身に広げて細胞まで染み渡らせて活性化させる感じだな。物によっては部分的なのもあるけど、全体を同じ割合で強化すれば負担もないだろう。イメージしてみるかな。

 より強く、より強靭に、より活性化させて。骨や筋や筋肉だけじゃなく、血管も内蔵も、脳も、神経も、、いや、脳や視力と聴覚は割合増やしてもいいかもな。、、、強化。


 蓮「成功、、かな。ジャンプしてっと。うおっ」


 お決まりの飛びすぎるってのをやってしまった。あとは反復横跳びだな。、、、やっぱりあいつもこれをしてたわけだ。


 蓮「同じ土俵に立てば負ける事はないな。いずれは素で倒したいが今は格上を相手にしてのレベルあげがしたい。これで問題なければエリア3とエリア4で出来るしな。、、、リベンジだ!」


 身体強化魔法だと思われる魔法を使ってふたたびオークのところへやって来た。


 蓮「いくぞ!さっきのオレと思ってると、、、死ぬぞ?、、、よし着いていける。やはり能力がおい付けば、ザコキャラだな。いや、弱くないけど、技術的にね。だが学ばせてもらったよ。、、、一閃」


 首を断ち切る。


 蓮「食べていいよ!武器と魔石はおおといて。代わりにエリア3のは半分食べていいから。この調子で次だな。次は、、、オーガだな。あれもまた強そうだ。さて大体は戦闘民族と言われてる種族だが、、、」


 おい。誰に武術を習った!お前も大剣を振り回すだけにしろよな。


 蓮「発生時から持ってるんだと思うけどさ。ゴブリンとコボルトの武器と比べて良すぎじゃないかな。確かに動きは上だし剣術は危険だけど、武器に差がある!」


 剣を切断し返す刀で首をおとす。刃をしっかりたてないと行けないから、結果的に圧勝だが全く楽ではなかった。


 おっと、お次はトカゲの人型だからリザードマンかな。槍持ちだ。


 蓮「槍は突きがマジで危険だよな。技術が一番上なのはこいつか。って尻尾も使うのか!!」


 不意を疲れて危なかったが何とか回避。


 蓮「そう言った変則的なのにはオレは強いぞ!」



 まずは防御から入る。突きは早いし危険だが、受けに徹すれば捌くのはそこまで難しくはない。


 観察をして判ったこと。

 五回目には必ず尻尾攻撃がはいる。そのあと、一旦攻撃が止まる。

 これだけ明確なパターンがあればあとは合わせるだけだ。

 1.2.3ここまでは避ける。で、4ここで弾いて、近づく。

 尻尾の高さを見極めてかわす。今回は下段なので飛びながら首を、、、落とす。


 蓮「ふぅー。やっぱりパターンがあれば倒すのはそれほどだな。強いには強いけど、まぁゲームみたいな感じだよな。」


 このエリアはこの三種だけのようなので、道の延長とバトルフィールドを作って行く。エリア5との境までこれた所で昼になり昼食にする。


 昼はいつもと変わらない。調味料が増えればレパートリーも増やせるしな。言ってもまだ三日目だから飽きないし。


 蓮「さて、ここは進むか否か、、、戻るか。レベルあげをしよう。」



 身体強化の魔法を使い、爆速で駆け抜ける。エリア3のバトルフィールドまで戻り、料理の準備だ。

 実はさっきの食事のあとに仕込んでたものがある。


 無塩バターとハチミツを練り合わせたものに小麦粉を加えて、さらにコネコネとして、スライムラップで包んで居たものがあるんですよ。卵なしクッキーだな。


 あとははちみつレモンジャム!こっちも仕込みは済ませてある。皮を剥いて薄皮を取り除いて、刻んだのを少しゆでて、シルクの作った生地に包んである種もだ。ティーパックみたいな感じ。あとは半分を絞ったレモン汁。それとはちみつ。


 蓮「15分くらいで焼けるし、ジャムの方は15分くらいでこのシルクパックを抜いてから灰汁をとってまた少し煮詰めてほしいんだよね。あとはその繰り返しなんだけどお願いしてもいいかな?ラム君が大変になって申し訳ないけど頼んだよ!」


 薪はみんなが頑張ってくれてかなり使い放題。


 さてと、戦闘開始だ!


 においに釣られて魔物が集まってくる。


 蓮「道を作ってるときは撥ね飛ばされたが、オレは強くなって帰ってきたぞ!さあかかってこい!!」


 相変わらずの迫力だし、群れで迫ってくるのは恐怖を感じるが、来るのがわかっていれば対処もしやすい。


 だが近づかれ過ぎると、破壊されてしまうので、遠距離で対処だ。


 蓮「この身体強化した腕力で弓を引けば、、、反応できないよなー!よし!」


 眉間や首を狙って仕留めていく。ラム君もせっせと死体を送ってくれる。

 直進しかしてこないので、デカイ的。もはやザコだな。


 2時間程で、襲撃が収まる。


 このあとは、みんなに採集を任せて、オレは次のエリアへ向かう前に休憩を挟む。


 蓮「何とかもったが継続は今のところ三時間が限界かな。飴なめながらじゃないと、すぐに魔力切れだしな。よしラム君、クッキーとジャムは女神様たちに献上してくれ!ラム君も楽しんでくれ!他の子達はオレが次のエリアで戦ってるときに楽しんでもらったらいいよ。オレはガッツリ食べるけど。次は無難にステーキかな。いつでも何枚でも食べてくれたらいいしな」


 魔力ポーションを飲み、魔力を練り上げて回復をはかる。

 次は魔法で闘うつもりだ。使ってかないといつまでたっても上手くならないしな。

 ちなみにレベルを確認したら10になってた。

 これが早いのか遅いのかは分からないけど20まであと半分だな。


 蓮「よし、回復もしたし、次に行くかな」


 次はエリア4。朝は苦戦した相手達だ。


 蓮「まぁでも今回は魔法戦だしな。飴も舐めてと、、、火をつけて、、、さあ来い!」


 身体強化は弱めて、ギリギリ対応できる程度にしておく。

 魔法戦を選んだが、近距離の魔法戦だ。刀に纏わせたり至近距離で食らわせたりな。武器くらいしか素材にならないし。


 蓮「また食べていいからね。魔石も半分。はいいよ!」


 何とか着いていけるくらいの強化に押さえておるがパターンはつかんでるしな。爆発させたり、切り落としたり。

 刀に纏わせたりもしてみたがそもそもそのままで切れてしまうから効果は分からないけど練習だ。

 あっ、刀のランクを下げればいいのか。純鉄の刀で攻撃してみると、切れはするものの切断は難しいことが判明。


 蓮「これなら魔法刀の威力が確かめれるな。定番の火をまとわせて、、、おっ確実に上がってる!他の属性も、、、いいな!なら次は魔力を込めて内側から強化する感じで、、」


 パリーン。


 刀は見事に粉々になってしまった。

 もちろん攻撃の際の出来事であり、武器がいきなりなくなれば、倒すはずだったオークは生きてるわけで、既にこん棒を降り下ろしてる。


 蓮「くっそ!ガードだ!身体強化もあげて!、、、」


 ズドーン


 こん棒は、蓮のガードした腕をおもいっきり叩きつける。


 蓮「あぁぁーーーーー」


 完全に折れた。


 蓮「いってーな!死んだかと思ったわ。目からウインドカッター、、完全な油断だな。生きてて良かった。というか痛みがヤバイ。骨の位置を戻して、、あーーーー。ふぅふぅ。片手で良かったけども。ヒール」


 痛みがどんどん消えていく。

 ついでにポーソョンも煽る。


 蓮「最後の最後でしまらないな。腕もゲル挟んどかなかったのも問題だな。感覚が気になるからってやめたけど衝撃がもろだからな。慣れたらいいだけなのにな。さて、エリア3の魔物をテイムするかな。4体なら行ける気がするし。レベルのお陰か?でも魔力を対価にだし、その辺りも考えないとな」


 帰り道、エリア3で四体ともテイムした。屈服させるにはやはり素手がいいみたいだ。ハードル高いよな。


 さて、次は、みんなが集めてくれたものの確認をして、料理作って明日の準備だな!!





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