第3話 初魔法、初戦闘、初テイム

 蓮「冒険者の初期装備って言ってたけど、剣とナイフと革の防具に水筒ね。今のうちにいれとくかな。ウォータ。」


 何気に初魔法だな。一回では満タンにならなかったので二回、三回と繰り返す。今度は自分の身体の中に集中する。うっすらと感じる何かが魔力なんだろう。そこから使う分を腕に動かして、身体から出るときに水に変わる。が多分だが出ようとしてるときに違う魔力に変わってそれが水になりながら出ているんだろう。鳩尾の辺りに感じられるのが魔力で使うたびに減ってるから無限に使える訳じゃないわけか。でも、水を出すのはほんの少しだけだな。まあいい。恐らくあれが水属性の魔力なんだろうな。


 蓮「とりあえず飲み水はなんとかなると。あとは食べるものだよな。服は三着あるし、クリーンを使えばきれいになるからな。」


 準備を整えて、街の外に出て愕然とする。

 蓮「完全に荒野だろこれ。え?これって魔の森しか食べ物が得られる可能性なし?いくしかないか」


 砦から魔のもりは、歩いて落ち時間くらいかかった。恐らくここからがダンジョンなんだろうな。目の前は草原地帯が広がってるが、入った瞬間に雰囲気が変わった。


 蓮「逆に氾濫が起こるまではここの外は安全なんだから、ここに拠点を作るか。あの岩山の窪となら、急に溢れてきても気づかずになんてこともないだろう。テントを張って、荷物を置いたらすぐに狩りにいくか。パット見ただけでもかなりの魔物の数だけど、あれは食べれそうだ。」


 地球にいたときにもサバイバル経験はあるが、このサバイバーの補助職のお陰でどこにテントをたてたらとか簡単にわかる。なので、すぐにテントがたった。


 蓮「よし、改めてだが草原へ向かおう」


 アイテムボックスの中身を最低限にして、少しでもおおく持ち帰るつもりだ。リュックもあるし。


 蓮「この感覚はもしかして食べれるものなのか?とりあえずなんの草か判らないけど採取しておくか。あっこれは薬草か。アイテムボックスにこんな使い方もあるんだな。とにかく、ミッションとしては、食べ物を得る。木を得る。仲間を得る。これだな」


 最初に出会った魔物はウサギに角のがはえてる魔物だ。俺が本来得意な武器は刀だが剣しかなかったから仕方がない。身を隠すところなどないから正面から向かっていく。どれだけの強さかわからないから、攻めよりも守りに意識をおく。近づいていくと、突然こちらに向かってきた。縄張りに入ったのかもしれないな。

 スピードは早いが、対処できないほどでもない。だけど角は要注意だ。少し観察したが、体当たりをするときは踏み込むし、行動も読みやすい。

 だが、頭ではわかっていても体がついてこない。


 蓮「純粋な殺気。なるほどな。だがここで死ぬほど俺も甘くはない!」

 魔物が発するむき出しの殺意に気圧されはしたが、一度深呼吸をして身体の力を抜く。

 少しずつ殺意にならしていき、ようやくなれたところで、カウンターをねらう。


 蓮「飛び上がったのを交わして、首を落とす。、、、ここだ!」


 スパン、、、コロコロと頭と胴体が離れる。


 蓮「ふぅ~。強い魔物じゃないけどやっぱりまだまだ日本の感覚だ。胆力も鍛えないとな。よし、まだまだ刈るぞ!攻めてあの森の入り口まで行って木を集めないといけないしな。」


 その後はホーンラビットや、ビックラットと言う魔物と闘い森の入り口の低木のところまではこれた。

 これは、斬り倒すか?

 闘いながらの魔法は難しいが、木を切るのには使えるな。初期セットの小型の斧を取り出して、斬り倒すことにした。


 蓮「あの冊子によればイメージが重要とのことだな。合ってるのかは知らないけど、使える魔法のなかなら追い風程度だが訓練がてらやるか!せーの!」


 音につられてか、魔物が集まってくるが、森のなかからは出ては来ないみたいだ。

 ウサギとネズミを倒しながらようやく木を斬り倒してアイテムボックスへとしまったところで、

 お目当てを発見した。


 蓮「居てくれたか!さて、テイムのやり方は分からないが、イメージとしては繋がる感覚だろう。誰も聞く人もいないし、ここはラノベの知識でいくのが異世界のお約束だろう。まずは酸の攻撃がないかだけ気を付けよう。」


 お目当ての魔物をようやく発見した。この世界でも最弱の名を与えられているスライムだ。

 だが、この手の話だとスライムが実は最強であったり、ものすごく役に立つ存在のどちらかだ。

 自分にチートがないなら他に求める。


 何度も立ち会ってるが体当たりをしてくるだけのようだ。

 なので俺は


 蓮「うっし!捕まえたぞ!俺の仲間になってくれ!!」


 捕まえて仲間になってくれと伝えてみたが暴れるだけだった。


 蓮「だよなー。さすがにそこまで甘くないか。でも倒したのが起き上がったりもないだろうし、仲間にしてほしそうな感じもしない。ここは魔力だな。だが、ここは危ないから木も採れたし一度戻るか。」


 スライムを持ちながら出口をめざす。

 戦闘は避けて、走り抜けた。まぁ二キロくらいだしな。

 縄張りと言うか、攻撃エリアに入らなければ襲ってこない。もちろん発見されたら近づいてくるけど。


 蓮「ようやく、抜けたか。よし、、、っておい?どうした?さっきより元気ないぞ?」


 草原から出ると、明らかにスライムの元気がなくなった。この辺りが外で暮らせない理由かもな。


 蓮「よし、でも暴れなくなったのは助かるよ。魔力を繋げてみよう。」


 とりあえず試せることを試すことにして、簡単なところから餌をあげてみた。食べはするけど繋がった感じもしない。やはり魔力かな。魔力をそのままてから出してスライムの身体をおおう。

 そのあとは、身体に染み込ませるようなして核みたいなのと繋がるイメージをする。これが正解だったみたいだ。身体に染み込ませるときに抵抗を感じたから、強いのはで来なかったりとかあるかもしれない。


 蓮「何となく繋がった感じだな。よし君の名前はラムだ!ラム君よろしくな!」


 一瞬光ったかと思うと、完全な繋がりを感じる。

 だが、俺の魔力がごっそりと減った。

 使ったんじゃなくて最大値が減った感じ。


 蓮「おっ元気になったな。これがテイムの対価かな。でも出来てあと一匹だな。これは暫くラム君と二人だな。」


 あと一回だけ行って、帰りに食べれるものの反応を見つけからそこだけいったら解体して、飯作ろ。


 ラム君を頭に乗っけてまた草原へと走る。で戻ってくるときに反応してた方に向かうと。


 蓮「おっ!これは小麦に、米に、ジャガイモと、トマトと、レタスとキャベツ?どれも俺の知ってるのより大きいが。これだけしかないのは残念だが収穫させてもらおう。ってこれは岩塩もある!!よし!これだけあれば余裕で生きていけるな!」


 砦の人たちが植えたのか、分からないが助かったな。これは育てないとな。


 ラッキーな発見もあったので、うきうきと戻った。








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