あらすじ

1996年、ゴジラ、東京お台場にてメルトダウンにより死す。このメルトダウンは自衛隊及びG-フォースの活躍により被害を最小限に抑える事に成功する。

しかし最小限に抑えても15キロトン級核爆弾に匹敵するほどの高出力なメルトダウンにより爆心地から2キロ範囲に巨大なクレーターと大量の放射能によって汚染され、政府はお台場の一部地域は封鎖を決定、その区域は二度と人が立ち入ることが出来なくなり結果的に大きな傷跡を残す事となった。

その後国連は存在価値が無くなったG-フォースを解体する事を決定する。しかしGフォースが解体されて半年ほど経過した日。


1997年7月10日7時25分


太平洋上の海底火山で大規模噴火が発生、それも一度ではだけではなく連鎖的に噴火が観測された。太平洋上で少なくとも8回のも大規模噴火が発生した事により噴火により誘発した地震と津波が東南アジア、太平洋側諸国に容赦なく襲い掛かった。

勿論日本も無事では済まされず・・・。


この連鎖的な太平洋上の噴火はプレートの地殻変動を引き起こし、この地殻変動は大陸にまで伝わるとやがて海底だけに止まらず今度は世界各地の山脈で立て続けに火山が噴火した。

最初の噴火は南米のアンデス山脈で観測されその僅か30分後に北米のロッキー山脈が噴火しその27分後にはヒラヤマ山脈でも大規模な噴火が観測された。

一番被害が大きかった東南アジアは津波によって2000万人以上もの犠牲者を出した。欧米、南米は山脈の連鎖的大噴火により特に噴石と火砕流による被害は甚大だった。山脈周辺の町は降り注ぐ噴石と津波のように押し寄せる火砕流によってほとんどの民間人は逃げる暇も無く飲み込まれた。

比較的に噴火の規模は軽微だったヒマラヤ山脈でも噴火した衝撃によりマグニチュード8の地震が中国、インドで観測された。後に「太平洋災害」と呼ばれたこの災害での世界総死者行方不明者数はこの僅か1日で6000万人を超え、世界は壊滅的被害を被った。


だがこれはほんの序章に過ぎなかった。


太平洋災害から半月が過ぎた頃、それはあまりにも突然だった。


中国、上海に突如が上陸したのだ。後に「アンギラス」と呼称された怪獣は上陸した後、上海を蹂躙。「アンギラス」はその後、軍の攻撃によって撃退されたものの、このアンギラス襲来によって200万人もの死傷者を出した。

アンギラス襲来を皮切りに太平洋の海底で噴火によって出来た巨大な亀裂から、涌き出るかのように多数の怪獣が出現した。

二度目は東南アジアを中心にフィリピンで「カメーバ」、インドネシアで「ガニメ」、その後オセアニア州にまで広がり、オーストラリアで「ダガーラ」パプア・ニューギニアで多数の「スカルクローラー」が上陸した。アメリカは噴火による被害が甚大で復興中の所を「クモンガ」が襲来。南米では「カマキラス」が出現し南米各国は甚大な被害を被った。

やがてインド洋にも怪獣が出現、南アフリカ州には「ガニメ」、「カメーバ」と言った怪獣の亜種と「チタノザウルス」がアフリカ各国を蹂躙し、インド洋は半年も満たないうちに怪獣の支配下となった。

やがて太平洋から大西洋まで怪獣の支配域は広がって行き、ヨーロッパ州で初めてとなる怪獣が出現した。

最初の上陸はイタリア、地中海から「メガロ」が出現、その三日後にはフランス、パリに「バラゴン」襲来、ドイツ、ベルサイユに「ゴロザウルス」襲来。軍による通常兵器での攻撃は怪獣相手に効果が虚しく、ただ凶暴化させるだけであり瞬く間に各国の都市は蹂躙された。


ヨーロッパ各国に現れた突然の怪獣襲来にNATO(北大西洋条約機構)は各国の軍を集結させ「欧州連合軍」を結成し怪獣と徹底抗戦するが、


その2ヵ月後、イギリスを最後に欧州は陥落。欧州は事実上、怪獣の支配下となった。

インド洋、大西洋は怪獣の支配下となり、やがて東南アジアもそれぞれ怪獣の支配下となった。だがそれだけに留まらず、南アフリカ大陸、オーストラリア大陸や南アメリカ大陸の国々は瞬く間に蹂躙され、軍による抵抗作戦、及び核ミサイルを用いた作戦も虚しくこの三つ大陸は怪獣によって支配された。

やがてアフリカ州を中心に住処を失った難民が溢れ、欧州では北米が支援として大西洋を通じて武器や食料などの物資をNATOに輸送してたがその大西洋すらも怪獣「マンダ」の支配下となった事で輸送が困難となり、やがて大規模な飢餓が発生。そのために多くの国民が数少ない食料や資源などを奪い合う暴徒と化した。この僅か一年で怪獣による襲来と暴徒なども含んで欧州のみで8000万人以上の犠牲者を出す事となりそれ以降も日に日に犠牲者の数は増え続けて行った。




人類は存亡の危機を迎えた。それにより国連は急遽、アメリカ、ボストンを主催に緊急の怪獣対策会議を行い従来の戦術では怪獣に敵わないなどの議論が行われ対怪獣戦術として軍事的条約、ボストン条約を締結した。


《ボストン条約 項目一部抜粋


領空のレーダーで未確認飛行物体(アンノウン)を探知して三回目の識別信号に応答しない場合は怪獣と断定し速やかに迎撃を許可する。


領海においては艦船及び海軍の艦隊などのレーダー、ソナーで同じく三回目の識別信号に応答が無い(アンノウン)を探知した場合は艦隊に条約で定められた2000メートルまで接近した場合、攻撃を許可する。


その場合、(アンノウン)は攻撃目標α(アルファ)と認定する。


しかし識別信号に応答が無かった(アンノウン)が他国の旅客機及び戦闘機、潜水艦だったとしても攻撃した国は責任を負わない》


この条約に国連各国は日本も含めて署名した。

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