王子vs王女

第5話 ひとりめ

大学で、

「ホスタ―」

「ハリス」

「やっぱり、また、会えた！」

「うん。うれしい。あ、まだ何か隠していることない？？？」

「ないと言っても信用しないでしょ（笑）」

「しない（笑）統一国家になるんでしょ？」

「なるね」

「今後、どうするつもり？」

「今はまだ……」

「あなた、最高の権力者になるんでしょ？」

「権力者……なってほしいの？」

「なって欲しくない」

「笑わないで聞いてくれる？僕、パスタ屋さんになりたいだ」

「え？！　いいじゃない。私、その店で接客のお仕事するわ」

「え？！本当？結婚してくれるの」

「だって、お腹にナポリ・タ―ン王国の一人目がいるんですもの？！」

「え？生きててよかった！」

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