第3話 3月のライオン

 3月1日、高校も卒業式シーズン、この日の昼間、昼飯の素うどんを食べる時、隣の席の男子がコップの中身を月花に掛けた。

 基本的に闘争者に知られた月花に喧嘩を売る発想力は皆無な社会、喧嘩を売った隣の男子学生は爆笑、真正面の友人も爆笑、この友人関係者の三名が爆笑、この友人関係者の女子一名が爆笑。

 学食の空気は低下、周りは退避、素うどんの割り箸を隣の男子学生の太ももに突き刺した。

 男子学生

 「いでぇ!」

 この拳を顔面に打ち抜き、この男子学生は吹き飛んだ。

 男子学生の友人関係者1

 「佐川君になにをするだ!」

 男子学生の友人関係者2

 「佐川君!」

 男子学生の友人関係者3

 「僕の力に泣かしてやる」

 佐川君の友人関係者女子一名

 「佐川君!」

 現時点の真正面の友人関係者1に立ち上がり跳び蹴りに吹き飛ばす。

 2と3が席を立った。

 長椅子のステップ、垂直の屈伸、空中と着地、この垂直方向に旋風脚に2を打ち上げ、このまま垂直方向に螺旋を描き蹴り上げ、この天井にキスした2が落ちた先に巴投げに吹き飛ばす。

 髪を茶髪に染めた比較的少ないブサイク女子一名の顔を蹴飛ばし、この立ち上がり、空手スタイルに構えた友人関係者3にナイフを引き抜き、この友人関係者3は慌ててトレイを引き抜いた。

 ナイフ戦の切り刻まれたトレイ、壊れたトレイの下にいた友人関係者3を切りつけ、この利き手の肩を突き刺し、引き抜いたナイフに太ももを突き刺し、このナイフ2本に突き刺した左手の肩、反対側の太もも。

 勘違い男子学生の佐川君、友人関係者三名、女子一名はナイフに調教。88ヶ所を刺され詫びた。

 この戦いに空手スタイルを持ち出す素人と、サブマシンガンや、拳銃で友釣りする玄人の喧嘩は知らない奴がいない無謀。

 月花

 「戦いに空手スタイルのお前達が、ナイフ戦の専門家に勝てる訳ないだろ、武器も扱えない素人なんだから」 

 武器は基本的に練習または訓練が必要、空手スタイルは素手、訓練や、練習量の絶対値が違う。

 救急車に運ばれた一味、だが物理的にナイフ戦の専門家に喧嘩を売った希少価値の高い一味。

 午後中の授業、佐川君一味の喧嘩を売った理由は不明、だが学校でも有名人に喧嘩を売る凶暴な生徒ではなく、普段は大人しいチワワと呼ばれ、キレたら暴力に走る粗暴学生とも知られた生徒と仲間達の問題行動、隣の席の男子に喧嘩を売った理由は別としても、停学処分となった。

 佐川君の家族、佐川君の友人関係者の家族は、事情から佐川君一味を尋問、キレたら暴力に走る粗暴学生の佐川君はベッドで説明。

 家族達が書類で通知、内容は佐川君一味の反発の心と不良への憧れが招いた暴走。

 この卒業式に参加した佐川君一味、この不良への憧れから卒業式に2回目の喧嘩を売った。

 学校の行事、この問題行動は停学一回の後、問題から退学処分へと変わり、佐川君一味は全員退学処分となった。

 

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