第45話 刺客
大学の受験が徐々に迫って来ている。
俺の目指す医学部には何とか入れそうだが、やはり勉強しなければならない。
七香と遥ちゃんは優秀なので余裕があり、今日も放課後遊んでいた。
俺は一人で図書室に行き、七香が帰るまで勉強している。
「いいなあ……ヴァンパイアは、一度聞いたら忘れないんだものなあ〜」独り言が漏れた。
教科書を開き確認していると耳に誰かが息を吹きかけた。
「うわっ!!、誰だよ」振り向くと赤い髪の可愛い女の子がニッコリして立っている。
「えっ!何してんの?」俺は固まった。
「旭先輩、一人で寂しくないですか?」
「誰?………だっけ………」
「あたしジーナ、最近この学校に転校して来たんだよ」微笑んでいる。
小さめで幼さが残る可愛い女の子はブラウンの大きな瞳で俺を見ている。白い肌で綺麗な足だ。俺は視線を上下させ彼女をゆっくりと見た。
「なんで俺の名前を知ってるの?」
「だって、七香先輩と旭先輩は有名だもん」
「そうだっけ?」
「それに絵美衣ちゃんからも話は聞いてるし」
「絵美衣!!もしかして君は………ラミアなのか?」
「うん、そうだよ」ニッコリ微笑んだ。
俺は引き攣った。
「旭センパイ!仲良くしてね」微笑んだ。
俺は椅子から落ちそうになった。
「大丈夫だよ、何にもしないから…………今の所は」
「何しに来たの?」
「旭先輩が私を好きになるか、七香先輩を倒すか選択肢があるの、だから確かめに来たよ」
「意味わかんない???」
「私も闘うのはあまり好きじゃないから、旭先輩が私を好きになってくれるといいな」首を少しだけ横にして微笑んだ。
「さらに意味わかんない?」
「じゃあ………誘惑してあげるよ」そう言うと制服のスカートを少し上げてパンツを見せた。
「何してんの?」俺は目が点になった。
「誘惑された?」
「…………………………」
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